NY fire Fizdale

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ニックスのデイビッド・フィズデイルHCが解任されました。

4年契約の2年目が始まったところでしたが、それでも遅すぎるぐらいに感じました。

 

ニックスに戦力が足りていないのは周知の事実だったので、勝てないのは仕方のない部分もあります。

 

ただ、昨シーズンに就任してからずっと、日替わりでラインナップを変えるような一貫性のない起用法を続けていたことが一番の問題でした。

 

若手を育てるのか、ベテランで勝ちに行くのかどっちつかずで、毎試合出す選手をコロコロ変えるような選手起用では、やってる選手たちも戸惑います。

 

急に先発で使われたと思ったら、次の試合はベンチに座ったまま、なんていう場面もよく見られました。

 

例えば、昨年のドラフト9位で指名したケビン・ノックス。

ニックス期待の若手有望株のはずですが、ルーキーシーズンはいきなり先発起用されたにもかかわらず、今シーズンはベンチに下がり、出場時間も減少。

 

本来なら、1年目でNBAの水に慣れ、2年目は開幕から主力として飛躍が期待されるわけです。

マブスのドンチッチやホークスのトレイ・ヤングのように。

 

なのに、1年目にあれだけ使ったのに、2年目は使わないっていうのはどういうことなのか?

仮に結果が出ていないとしても、ドラフト上位で指名した若手は、チームとしてじっくり育てなければいけません。

 

もしまだ実力が足りないのであれば、逆に1年目はベンチスタートでじっくり育て、2年目からスターターにするやり方だってあるはずです。

 

「育てる」というのは、徐々にNBAのスピードに慣れさせたり、やれるという自信をつけさせたりすることも含みます。

 

1年目に訳の分からないままコートに放り込まれ、逆に2年目は出してもらえないなんていったら、かえって自信を失わせてしまいます。

 

そして、ノックスを出さずに誰を出してるのかというと・・・・マーカス・モーリスです。

 

別にモーリスのことを批判しているわけではありません。

いい選手だし、結果も残してくれます。

 

ただ、ドラフト上位指名の若手をベンチに下げてまで、既に30才のジャーニーマンを先発させるのが、果たしてチームにとって良策なのか?

 

しかも、他チームでは6thマンなどで起用されることが多かったロールプレイヤーを、チームのエース扱いにして、一番多くのショットを打たせています。

平均18.3点とチームのトップスコアラーにはなっていますが、FG成功率は41.8%と低く、そこまでして打たせるほど好調なわけでもありません。

 

今シーズン、最も多く先発起用されていたパターンはこれでした。

 

PG:フランク・二リキナ(21才/3年目)

SG:RJ・バレット(19才/1年目)

SF:マーカス・モーリス(30才/9年目)

PF:ジュリアス・ランドル(25才/6年目)

  C:タージ・ギブソン(34才/11年目)

 

でも、おそらくニックスが取るべきラインナップはこうだろうと思います。

 

PG:デニス・スミスJr.(22才/3年目)

SG:RJ・バレット(19才/1年目)

SF:ケビン・ノックス(20才/2年目)

PF:ジュリアス・ランドル(25才/6年目)

  C:ミッチェル・ロビンソン(21才/2年目)

 

PF/C:ボビー・ポーティス(24才/5年目)

 

そして、今年の夏にFAで獲得したベテラン選手たちは、あくまでチームのコアとなる若手をサポートする役割に充てるべきです。

 

育てるべき若手をベンチに追いやってまで、チームを渡り歩くベテランを起用する意味はありません。

 

ニックスが毎年プレーオフを狙うようなチームなら話は別ですが、どのみち勝てないなら(失礼)、きちんと将来を見据えたリビルディングを進めるべきです。

 

そうすれば、2〜3年後には勝てるチームができるかもしれないわけですから。

 

次のHCには、きちんと腹を据えて、若手を育てていってほしいなと思います。

 

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左から、ミッチェル・ロビンソン、RJ・バレット、ケビン・ノックス