ちょっと残念なビッグニュースが入ってきました。
今シーズン大注目の超大型新人ザイオン・ウィリアムソンが、プレシーズンマッチ最終戦でヒザを痛め、半月板の手術を行うということになりました。
復帰には、1ヶ月半から2ヶ月を要するということです。
1年生で大学最優秀選手に選ばれ、ぶっちぎりのドラフト1位でNBA入りしたザイオンは、プレシーズンマッチでもその片鱗を見せ、出場した4試合の成績は、平均23.3点・6.5リバウンド、FG成功率は驚異の71.4%というスタッツを残していました。
ペリカンズは、リビルディングイヤーでありながら、プレーオフ争いも狙えてしまうんじゃないかと思わせるほど、期待値は高まっていました。
単純に次世代のスーパースターのプレーを見たいと楽しみにしていたファンも含め、落胆の大きいニュースとなりました。
一方、これで混沌としてくるのが新人王争いです。
誰もがザイオンで決まりと思っていたのが、急にオープンレースとなってきました。
もちろん、ザイオンが復帰してから巻き返してやっぱり新人王を獲るという可能性もあるんですが、ザイオンがいなかったらどうなるのか?という他の可能性を考えてみたいと思います。
★本命:ジャー・モラント(グリズリーズ)
●対抗:RJ・バレット(ニックス)
■大穴:タイラー・ヒーロー(ヒート)
・候補:ディアンドレ・ハンター(ホークス)
ジャレット・カルバー(ウルブス)
八村塁(ウィザーズ)
PJ・ワシントン(ホーネッツ)
ここに挙げた7人のルーキーには、ある共通するポイントがあります。
それは何でしょうか???
答えは、開幕から先発で起用される可能性が高い選手たちです。
ルーキーが結果を残すためには、その実力もさることながら、まず出場機会がないことには始まりません。
たとえ実力があっても、チームがプレーオフを狙っていてベテランを優先させたり、そのポジションの層が厚くて出られないというケースだってあるわけです。
開幕から先発で起用されるということは、それだけ出場機会をいっぱいもらえることが約束されているということなんですね。
というわけで、この7人を候補に挙げたわけですが、中でも本命はジャー・モラントでしょう。
ザイオンに次ぐドラフト2位ということもありますが、何より一番ボールを触るPGなので、得点もアシストも自ずと増えていくでしょう。
対抗は、ザイオンと大学のチームメイトだったバレット。
こちらもニックスのチーム事情から、第2エースぐらいの役割を与えられそうなので、ショットを狙える機会が多いと予想されます。
な〜んだ、結局ドラフトの順位通りじゃん!となるかもしれませんが、ここからが違います。
大穴に持ってきたのが、ドラフト13位指名のタイラー・ヒーロー。
以前のブログでも紹介したように、サマーリーグからその活躍は大いに目立っていました。
なので、いい選手だということはわかっていたんですが、ヒートは同じポジションにジミー・バトラーがいたので、さすがにバックアップだろうなと考えていました。
でも、ここにきて先発起用される可能性が出てきたんですね!
ヒートのアウトサイドは、従来この3人で決まりと思われていました。
PG:ゴラン・ドラギッチ
SG:ジミー・バトラー/タイラー・ヒーロー
SF:ジャスティス・ウィンズロウ
しかし、昨シーズンはドラギッチが長期離脱し、バックアップPGがいなかったヒートは、その間ウィンズロウをポイントフォワードにしてしのいでいました。
今シーズンはドラギッチが戻ってきたので、またポジションも元に戻すものと思っていたんですが、プレシーズンマッチもドラギッチはずっとベンチスタートで、PG役にはウィンズロウが使われていたんですね。
このままレギュラーシーズンも同じ起用法をしていくとすると、ラインナップはこうなります。
PG:ジャスティス・ウィンズロウ/ゴラン・ドラギッチ
SG:タイラー・ヒーロー
SF:ジミー・バトラー
ヒーローがスタートから使われる可能性が出てきたんですね!
これは非常に楽しみです。
シューターと認識されていたヒーローですが、パスセンスにも非凡なものがあり、ウィンズロウと共にパス出し役としても機能しそうです。
日本の期待を背負う八村塁も、プレシーズンでは主力の1人として扱われており、開幕から先発で起用されるのは間違いなさそうです。
うまくすれば、ブラッドリー・ビールに次ぐ第2エースの役回りを担うことも期待されるので、いい形でNBAキャリアをスタートさせてほしいなと思います。
順調にいけば、オール・ルーキー・1stチーム入りも現実的だと思います。