4OT

f:id:KG21:20190505004137j:plain

 

 

【EAST 2nd Round】  

 

(1) Milwaukee X (4) Boston  GAME3

Bucks 123-116 Celtics [MIL 2-1 BOS] 

 

お互いに1試合ずついいところを出し合って迎えたGAME3。

ボストンのホームにもかかわらず、良さが出たのはバックスの方でした。

 

アデトクンボはアグレッシブに攻め続け、32点・13リバウンド・8アシスト・3ブロック・2スティールとMVPの輝きを取り戻しました。

特に、フリースローを22本も獲得したのは、積極的にリムをアタックし続けた証です。

 

そして、この試合の勝敗を分けたのはベンチプレイヤーの働きでした。

シーソーゲームの展開のまま迎えた3Qの終盤、アデトクンボが3ファールでベンチに退きます。

しかしここから、ジョージ・ヒルが3P2本を含む11点を挙げ、エースが休んでいる間に10点リードの展開を作り、試合の流れを変えました。

 

さらには、パット・コノートンやニコラ・ミロティッチのタイムリーな3Pもあって、バックスがロールプレイヤーたちの貢献で接戦をものにしました。

ジョージ・ヒルはFG9/12本・3P2/3本の21点、コノートンは3P4/9本の14点、ミロティッチも3P3/7本の13点。

チーム全体でもFG50%・3P40%を超える出来でした。

 

一方のセルティックスは、カイリー・アービングの悪い癖が復活。

現地メディアも“Hero Ball”(ヒーロー・ボール)と呼んで揶揄するほど、一人で持ち込んでは難しいショットばかりを選択。

チームハイの29点を挙げたものの、FGは8/22本(36.4%)、3Pも2/8本(25.0%)しか決まらず。

 

カイリー以外の4人のスターターを合計した数字はというと、FG23/42本(54.8%)・3P10/22本(45.5%)。

自分で打つのではなく、周りをもっと活かした方がいいことは明らかです。

これでは、ウェストブルックと同じ自滅の仕方です。

 

GAME1の勝利で、チーム一丸となる戦い方ができるようになったのかなと思いきや、またレギュラーシーズンの悪い顔が出てきてしまいました。

チーム全体でも、3Pは16/40本の40.0%と高確率で決まっているので、もっとボールを回してどんどん周りを使っていくべきです。

 

逆にバックスはそれを実践し、ロールプレイヤーたちに3Pを打たせてこのゲームをものにしました。

カイリーがこのままワガママなプレーを続けて、チームの立て直しが利かないと、シリーズの勝利はもとより、オフのチーム分解が現実のものとなってきそうです。

 

 


Giannis scores 32 points in Bucks' dominant Game 3 win over Celtics | NBA Highlights

 

 

【WEST 2nd Round】

 

(2) Denver X (3) Portland  GAME3

Nuggets 137-140 Blazers [DEN 1-2 POR] 

 

タイで迎えたGAME3は、4度のオーバータイムに突入する歴史的な大激戦となりました。

4OTのプレーオフゲームは1953年以来66年ぶりの出来事で、その当時の対戦はセルティックスとシラキュース・ナショナルズというシクサーズの前身のチームだったそうです。

 

48分+5分✕4回=68分間の大激闘となったわけですが、ナゲッツのエースであるヨキッチは、なんと65分間も出場しました。

1Q残り1分から2Qの開始2分までの3分間だけ休憩した他は出ずっぱりで、ハーフタイムの休憩が空けて以降は45分間連続でプレーし続けたそうです。

33点・18リバウンド・14アシストのトリプルダブルでチームを牽引しましたが、最後は疲れが出たのか、4OT残り5.6秒で同点に追いつくフリースローを1本外し、チームもそのまま追いつくことができませんでした。

 

ブレイザーズは、クラッチタイムで無類の強さを見せるリラードが、この日はショットが不調。

幾度も試合を決めるチャンスがありましたが、決めきれません。

代わりにCJ・マッカラムが41点をマークしてチームを引っ張りますが、最後に試合を決めたのは、ロドニー・フッドでした。

 

フッドは、4OT残り1分での同点ショット、残り45秒での逆転ショット、そして残り18.6秒での逆転3Pと立て続けに7点を奪って試合を決めました。

最終的に、ベンチから出てきてFG6/8本・3P2/3本を決める19点の活躍を見せ、この日の勝利の立役者となりました。

 

前々から、リラード&マッカラムに続く第3のスコアラーが必要と言われ続けてきましたが、フッドはその役割を担うことができる優秀なシューターです。

ちなみに、トレードが決まった時もそのようなイメージをして書いていました。

 

 

kg21.hatenablog.com

 

 

肩を脱臼してもナーキッチの穴を埋めるべく奮闘しているイネス・カンターしかり、ブレイザーズ的には「あの時取っといてよかったぁ〜」と胸をなでおろしていることでしょう。

 

ナゲッツ的には、この負けはただの1敗以上の相当なダメージがあります。

肉体的にもそうですが、これだけやったのに負けたという精神的なダメージが大きいと思います。

若いナゲッツに、ここから立ち直れるメンタルの強さがあるかどうかが試されるでしょう。

 

 


Nuggets vs Trail Blazers CRAZY GAME 3 ENDING & Rodney Hood Shocks Crowd In Final Minutes!

 

 

f:id:KG21:20190505004316j:plain