【EAST 1st Round】
(4) Boston X (5) Indiana GAME1
Celtics 84-74 Pacers [BOS 1-0 IND]
イースト最強と言われながら、レギュラーシーズンは不本意な成績に終わったセルティックスですが、プレーオフで本来の戦い方を思い出したのかもしれません。
前半はリードを許して折り返すも、後半に入るとディフェンスのプレッシャーを強めてターンオーバーを誘発し、3Qはペイサーズをわずか8点に抑え込みました。
昨シーズンは、イーストNo.1のディフェンスを誇ったセルティックスですが、今シーズンは中の上ぐらいの成績で足踏みしていました。
プレーオフで本来のプレースタイルを思い出し、ディフェンスからの速攻やスリーという展開に持ち込めれば、他チームの脅威となりそうです。
(1) Milwaukee X (8) Detroit GAME1
Bucks 121-86 Pistons [MIL 1-0 DET]
ピストンズは、エースのブレイク・グリフィンがヒザのケガで欠場。
リーグ勝率No.1のバックス相手に、エースを欠いた状態では戦える力がありません。
バックスに前半だけで70-43と27点差をつけられると、後半には最大41点差までリードを広げられ、完全にお手上げ状態。
今後もグリフィンが復帰できないようなら、シリーズはあっという間に終わるでしょう。
動画は、ヤニスのフリースローラインダンク。
これを試合中に普通の流れでやってしまうヤニスは、やはり超人です。
Giannis Antetokounmpo Almost Free-Throw Line Dunk - Game 1 | Pistons vs Bucks | 2019 NBA Playoffs
【WEST 1st Round】
(3) Portland X (6) Oklahoma City GAME1
Blazers 104-99 Thunder [POR 1-0 OKC]
先発センターのナーキッチを失ったブレイザーズですが、代役のイネス・カンターが20点・18リバウンドと奮闘して穴をしっかり埋めました。
ヒザのケガから復帰したCJ・マッカラムも24点と、ようやく調子を取り戻しつつあるようです。
一方のサンダーは、ポール・ジョージが肩のケガを抱えたままの出場なのに、チーム最多の43分も出し続けていて、今後に不安を覚えます。
今日のゲームは、3Pの出来が左右しました。
ブレイザーズは、ジョージが4/15本、ウェストブルックが0/4本、シュルーダーが0/7本、チーム全体だと5/33本で成功率15.2%と散々な結果に。
一方のブレイザーズは、リラード5/11本、マッカラム3/7本、セス・カリーも2/3本、チームで11/25本の成功率44.0%ですから、ここの差が試合を決定づけました。
サンダーはあまりジョージを酷使せず、他のロールプレイヤーにも3Pを打たせるような戦略を取っていかないと、長いシリーズを戦う上で厳しくなっていくと思われます。
(4) Houston X (5) Utah GAME1
Rockets 122-90 Jazz [HOU 1-0 UTA]
昨日とはうってかわって、拍子抜けするほどシード順通りの試合展開となった今日の4ゲーム。
1回戦屈指の好カードとして接戦が予想されたこのカードも、GAME1はロケッツが危なげない戦いぶりで制しました。
スターター陣はバランスよく得点を挙げ、ベンチからもロールプレイヤーが効果的に活躍。
特に、11点・6リバウンドのケネス・ファリードと、同じく11点でスリー3本を決めたダヌエル・ハウスJr.が目立ちました。
ロケッツは、万全の態勢でウォリアーズ戦に臨むためにも、チーム全員が好調を維持して次のシリーズにつなげたいところです。
それにしても、今日試合よりも話題になったのはコレでした。
http://www.espn.com/nba/story/_/id/26525690/blazers-pay-mccollum-tweet-promise
夏のオフの時、オールスターを何人も集める現代のスーパーチーム結成の流れに異を唱えたブレイザーズのCJ・マッカラムに対して、素人ファンが一言物申したんですね。
「Win a playoff game then talk」
(まずプレーオフで勝ってから言え)
というのも、ここ2シーズン連続で、ブレイザーズはプレーオフ1回戦でスウィープ負けを喫していたんですね。
なので、四の五の言わずにまず勝ってからおしゃべりしろ、というファンからの痛い一言を言われてしまったわけです。
でも、これだけだったらネット上ではよくある話なんですが、このツイートに対してCJ本人が返事を返したんですね。
「Im trying Jennifer」
(今やってるよ、ジェニファー)
NBAのスター選手は、ある意味有名芸能人と同じようなものです。
ごまんといる素人ファンのたわ言に、いちいち付き合ってあげる義理もありません。
なのにCJは、この素人ファンを相手にしてあげただけでなく、なぜかちょっと下手に出たような回答の仕方をしたんですね。
「オレだって頑張ってるんだよ、ジェニファー」
という感じのニュアンスです。
これがネット上で瞬く間に話題になりました。
NBAのスター選手と素人ファンのやり取りなのに、なぜか「ジェニファー>CJ」という力関係が成立しているように見えたからです。
この「Im trying Jennifer」という3ワードも独り歩きしてネット上を賑わせ、ついにはプリントTシャツまで作られる一大ブームとなりました。
そして今日、ブレイザーズはようやく久々のプレーオフ勝利をもぎとりました。
すると、ブレイザーズの公式アカウントも悪ノリして、こんなツイートをしました。
「THIS ONE'S FOR YOU, JENNIFER!」
(この1勝を君に捧げるよ、ジェニファー)
すると、ジェニファーはこう返しました。
「You’re welcome Portland 」
(まあ悪くないわね、ポートランドさん)
さすが、ジェニファー。
ツンデレ界の神かもしれません。
すると、周囲も反応しました。
ESPN公式は、「Im trying Jennifer」のやり取りを引き合いに出しながら、
「CJ kept his word 」
(CJが約束を守った!)
とツイート。
先ほどリンクしたESPNの記事のタイトルも、
「They did it, Jennifer : Blazers pay off McCollum's tweet promise」
(やったよ、ジェニファー! ブレイザーズがツイートの約束を果たした)
試合後の記者会見では、CJ本人に記者からこう質問が飛びました。
「CJ, do you have anything you'd like to say to Jennifer?」
(CJ、ジェニファーに何か言いたいことは?)
これにはCJも笑うしかありませんでした。
そして、試合後にこうツイートしました。
「 I almost forgot you JENNIFER you a legend」
(ジェニファー、君はレジェンドだ。ほとんど忘れかけてたけどw)
「WE TRYING JENNIFER!」
(僕らは頑張ってるよ、ジェニファー!)
「TRIED FOR JENNIFER 2018-2019」
(ジェニファーのために頑張ったシーズン:2018-2019)