NBA Playoffs 2019

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【EAST 1st Round】

 

(3) Philadelphia X (6) Brooklyn  GAME1

76ers 102-111 Nets [PHI 0-1 BKN]

 

これはタレントの差というよりも、プレーオフに臨む姿勢の差が出た試合でした。

 

ネッツはハードなディフェンスで、ゴール下にボールが入ると必ず2人目のヘルプディフェンスが間合いを詰め、シクサーズに自由にショットを打たせませんでした。

これにより、アウトサイドのないベン・シモンズは封じられてしまいました。

また、早々にファールトラブルに陥ったジャレット・アレンに代わり、ジョエル・エンビードのマークに奮闘したエドデイビスの頑張りも光りました。

 

シクサーズは、ヒザの故障で本調子ではないエンビードに頼れず、インサイドを封じられたシモンズはリズムに乗れず、アシストパスも冴えませんでした。

トバイアス・ハリス、JJ・レディックのシューター陣もショットが入らず、それぞれ4点と5点しか取れない低調な出来。

ベンチに携帯を持ち込んだアミーア・ジョンソンが一番の話題になってしまうようでは、ホームのファンからブーイングが起きても仕方がありません。

 

シクサーズは早めに体勢を立て直さないと、短いシリーズの中で予想以上に苦戦を強いられるかもしれません。

 


Ben Simmons Gets Booed By Own Sixers Crowd & Joel Embiid Caught Looking At Phone! Nets vs Sixers

 

 

(2) Toronto X (7) Orlando  GAME1

Raptors 101-104 Magic [TOR 0-1 ORL]

 

これはちょっと驚きの結果。

ラプターズは、カワイ・レナードがFG10/18本成功の25点、パスカル・シアカムもFG12/24本成功の24点と期待通りの活躍を見せたものの、カイル・ラウリーがFG7本(うち3P6本)とフリースロー2本を全て外して0点という大ブレーキ。

逆にマッチアップ相手のDJ・オーガスティンには25点を取られ、トドメの3Pまで決められる始末。

両チームの先発PGの差が、そのまま試合結果につながってしまいました。

 

ただ、さすがに次戦以降はこのようなことは起こらないでしょう。

 


D. J. Augustin Shocks the Raptors With Game Winning 3 In Game 1!

 

 

【WEST 1st Round】

 

(1) Golden State X (8) Los Angeles  GAME1

Warriors 121-104 Clippers [GSW 1-0 LAC]

 

クリッパーズは、レギュラーシーズン後半に使っていたパトリック・ビバリー、シェイ・ギルジャス・アレクザンダー、ランドリー・シャメットの3ガードラインナップを、そのままウォリアーズとのシリーズでも使ってきました。

しかし、実際は7フッターとも言われるデュラントに対して、6−1(185cm)のビバリーがマッチアップするという無謀な形に・・・・

どうにもならない体格差にトラッシュトークで対抗し、最後は共に退場に持ち込みましたが、そこまでして3ガードを維持する必要性を感じません。

ガリナーリやウィルソン・チャンドラーをSFに、モントレズ・ハレルやジャマイカル・グリーンをPFに入れることで、高さのミスマッチをなくすべきだと思います。

 

ウォリアーズは余裕の戦いですが、1Qの終わりから2Qにかけての時間帯で、カリーとデュラントを同時に下げるのが、イマイチ理解に苦しみます。

休ませるにしても、カリーかデュラントのどちらか一人はコートにいるようなローテーションを組んだ方がいいと思います。

これだけのタレント揃いなのに、2人を同時に下げる時間帯は得点力が落ちるため、この試合も2Qに一時逆転を許しました。

まだ相手がそこまで強くないうちはいいですが、今後厳しい相手と対戦する時に、こういうスキはなくしていった方がいいと思います。

 


Kevin Durant and Patrick Beverley Get Ejected After Heated Exchange In Game One

 

 

(2) Denver X (7) San Antonio  GAME1

Nuggets 96-101 Spurs [DEN 0-1 SAS]

 

第2シードという上位で久々のプレーオフ出場を果たしたナゲッツですが、その若さとプレーオフ経験のなさが不安視されています。

この試合も最後の最後でミスが出て、試合巧者のスパーズに押し切られる形となりました。

 

ナゲッツの弱点は、ゲームのフィニッシャーがいないこと。

最後に試合を決められる確固たるエースが不在のため、プレーオフのように1ポゼッション、1ポゼッションが勝敗を左右するような試合展開で、泥臭く1点でも2点でも取っていく力が不足しています。

 

ベテラン揃いのスパーズに、若いナゲッツがどこまで対抗できるか。

シード順はあまり関係なく、互角のシリーズとなりそうです。

 


Derrick White Posters Paul Millsap In Spurs' Game 1 Win Over Nuggets

 


Derrick White with a clutch steal on Murray to likely seal the win at Denver - ESPN