嗚呼、ロケッツ。。

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レギュラーシーズンが終わり、プレーオフの組み合わせが決まりました。

 

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最後の最後で順位が動き、王者ウォリアーズとその最大のライバルと目されていたロケッツが、カンファレンス・ファイナルではなく、2回戦であたってしまうことになりました。

 

これまでウェスタン3位につけていたロケッツですが、最終戦で4位ブレイザーズに同率で並ばれ、直接対決の成績で第4シードに落ちてしまったんですね。

 

これはちょっと予想外でした。

そして、この結果に至るまでにはちょっとしたドラマがありました。

 

レギュラーシーズン・ファイナルとなった4/10、2位ナゲッツはウルブスと、4位ブレイザーズはキングスと対戦していました。

 

3位ロケッツは一足先にシーズンを終了しており、2位ナゲッツ、4位ブレイザーズとはそれぞれ0.5ゲーム差という状態でした。

 

<最終日が始まる前の順位>

◯2位 ナゲッツ   53勝28敗  ー

◯3位 ロケッツ   53勝29敗 0.5

◯4位 ブレイザーズ 52勝29敗   1

 

そして最終戦が始まると、2位ナゲッツ、4位ブレイザーズともに大きくリードを奪われる苦しいゲーム展開になりました。

 

ブレイザーズは前半で最大28点差をつけられ、62−87の25点ビハインドで後半を迎えるという完全な負け試合の展開でした。

 

しかし、ここから奇跡の巻き返しを見せ、後半は74−44と逆に30点をリードし、最終的に136−131と大逆転勝利を収めました。

 

この結果、最終成績が53勝29敗となり、3位ロケッツと同率で並びました。

 

そして2位ナゲッツも、試合残り4分の時点で84−95と11点をリードされる苦しい展開。

 

しかし、ここから粘り、残り30秒でジャマール・マレーが逆転のクラッチ3Pを決め、かろうじて逆転勝ちを果たすことに成功しました。

 


Jamal Murray go ahead 3 in Nuggets win over Wolves 2019 04 10

 

これでナゲッツの最終成績は54勝28敗となり、第2シードを確定させました。

 

一方、53勝29敗で並んだロケッツとブレイザーズは、直接対決の成績でブレイザーズが上だったため、最終戦で3位と4位の順位が入れ替わりました。

 

3位と4位は、ウォリアーズのいる島に入るかどうかという重要な分かれ道です。

ロケッツにとっては不運な結果となってしまいました。

 

勝負に“たられば”は禁物ですが、今回はいくつもの“たられば”がありました。

 

例えば、もしナゲッツが逆転できずに負けていたら、ナゲッツ、ロケッツ、ブレイザーズの3チームが同じ53勝29敗で並ぶという状況が生まれていました。

 

3チームが並んだ時の順位の決め方は、ディビジョン優勝チームや3チーム間の対戦成績が優先され、この場合の順位は、

 

◯2位 ロケッツ 4勝3敗

◯3位 ナゲッツ 4勝4敗

◯4位 ブレイザーズ 3勝4敗

 

となり、ロケッツは第2シードとなるはずでした。

 

しかし、2チームだけが並ぶと両者の直接対決が決め手となるため、対ブレイザーズ戦で1勝2敗と負け越していたロケッツは、第4シードに沈むことになりました。

 

終戦ナゲッツが勝つか負けるかで、ロケッツは2位になるのか4位になるのかという大きな違いがあったんですね。

 

なので、先のジャマール・マレーのクラッチ3Pが決まるか決まらないかで、ロケッツの運命は大きく変わったわけです。

 

また、もしブレイザーズが28点差を逆転していなければ、当然ロケッツが第4シードに落ちることもありませんでした。

 

さらに言えば、ロケッツの最終戦は前日4/9のサンダー戦で、この試合残り1.8秒でポール・ジョージに逆転のクラッチ3Pを決められ、土壇場で逆転負けを喫していました。

 


James Harden Misses a Free Throw, Paul George HITS A GAME-WINNER vs Rockets | April 9, 2019

 

もしこれが決まっていなければ、ロケッツは勝って54勝28敗となり、ナゲッツが最終戦に勝って同率で並んでも、直接対決の成績で上回るロケッツの2位が確定していたんです。

 

もし、ジャマール・マレーが逆転クラッチ3Pを決めていなければ・・・・

もし、ブレイザーズが28点差を逆転していなければ・・・・

もし、ポール・ジョージが逆転クラッチ3Pを決めていなければ・・・・

 

この3つのどれか1つでも起きていなければ、ロケッツの4位転落はありませんでした。

逆に言うと、この3つ全てが現実に起きたからこそ、ロケッツは4位に落ちました。

 

1年前のプレーオフも、大きな“たられば”がありました。

 

もし、クリス・ポールがケガをしていなければ・・・・

 

いつも惜しいところまでいくのに、なかなかブレイクスルーできないロケッツ。

 

マイク・ダントーニは、スティーブ・ナッシュ全盛のサンズ時代もそうでした。

 

今回もやはり、あと一歩が届かない結果となるのでしょうか。。。

 

 

 

ちなみに・・・・

 

東西カンファレンスの枠を取っ払って、リーグ全体の勝率順でシードを決めたプレーオフのブラケットがこちらです。

 

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うまいこと分散してるし、なんだかとってもバランスよく見えてしまうのは気のせいでしょうか???