たかがプレシーズン、されどプレシーズン。
渡邊雄太のプレシーズン出場2戦目は、飛躍のきっかけになるかもしれません。
レギュレーションの最後に決めた同点スリーは、バンクショットで入った多少ラッキーなショットではありましたが、それ以上にチームやファンに強いインパクトを残しました。
ロースター入りできるかどうかのボーダーライン上にいる選手たちは、まずは存在感を発揮して、印象を残すことが大事です。
「アイツは勝負強い」「何かやってくれそうだ」と思わせるだけでも全然違います。
特にコーチ陣に対しては、いいアピールになったのではないかと思います。
2way契約を結んだといっても、これは身分を絶対保証するものではありません。
もし、もっといい選手が出てくれば、いつ切られるかもわかりません。
それだけに、早い段階で「コートに出ればチームに貢献できる」ということをアピールできたのは、今後の渡邊のキャリアにとって大きなプラスとなりそうです。
渡邊の最大の長所は、6-9(206cm)のサイズとオールラウンドなディフェンス力です。
パスカットやディフレクションを狙える機動力と、ショットブロックを狙える高さを同時に併せ持つ選手は、なかなか貴重な存在です。
現代のNBAは「switch everything」と言われるぐらい、スクリーンをかけられたらすぐにスイッチするのが主流になってきているので、ビッグマンもガードのマークにつく機会が増えています。
そういう時代の流れにも渡邊のディフェンス能力は合っているので、今後重宝される場面が増えていくものと思われます。
課題はまず、フィジカル面。
まだまだ線が細く、ゴール下でのポジション争いで苦戦している場面が多く見られます。
せっかくサイズがあるので、もう少しディフェンス・リバウンドが取れるような身体作りが必要です。
オフェンス面では、スリーポイントの精度を上げる必要があります。
渡邊がNBA選手として生き残る道は、3-Dプレイヤーとして認知されることです。
シュートチャンスは決して多くないので、たまに回ってきた機会に高確率でスリーを決めることが重要になります。
2way契約ということで、当面はGリーグのチームでプレーしながら、コールアップされる機会を待つことになります。
長いシーズンの中で必ずケガ人は出るので、ロースター入りする機会は必ず回ってくるはずです。
そこで結果を出すことが、その後ロースターに定着できるかどうかの鍵を握ります。
チームに必要とされる選手となるために、Gリーグでフィジカル面の強化とスリーポイントの精度を磨いていってほしいなと思います。
NBAチームのロースターに入る能力とチャンスは、十分にあると思います。
今後の活躍に期待しましょう!
クラッチショットを決めて、チームメイト全員に祝福される姿はいいですねぇ〜
一気にチームの一員として認められた感がスゴイです
ヒーローインタビューまで受けています!
★おまけ:ルーキーの洗礼としてダンスを踊らされる渡邊