う〜ん、プレーオフ盛り上がってきましたね。
ただ、戦前の予想は本当にわかりませんね。
2強が簡単に勝ち進むのかなと思っていたウェストは2勝1敗ずつになってるし、逆に力が拮抗して7戦までもつれるのかなと思ったイーストは一方的な展開になったり・・・・と、本当にフタを開けてみないとわかりません。。
さて、前回はセルティックスのテリー・ロジアーを取り上げました。
そしてそのロジアーにゆかりのある選手とは・・・・?
ジャズのスーパールーキー、ドノバン・ミッチェルです。
2人は同じルイビル大学でプレーしていたのです。
ロジアーが2年生でアーリーエントリーした翌年にミッチェルが入ってきたため、一緒にプレーすることはありませんでしたが、2人はお互いをリスペクトし合っています。
ドノバン・ミッチェルは、オールスターのスラムダンク・コンテストで優勝し、ベン・シモンズと熾烈な新人王争いを演じるなど、すっかり有名な存在となりましたが、最初からそうだったわけではありませんでした。
6-3(191cm)という身長は、NBAのSGとしてはかなりのアンダーサイズであり、それだけでドラフトの評価を下げてしまいます。
実際、バックコートを組むPGのリッキー・ルビオは6-4(193cm)と、SGのミッチェルよりもサイズが大きいのです。
ルーキートップの平均得点を挙げ、エースとしてチームを5位でプレーオフに導く圧倒的な活躍を見せても、ドラフト順位は13位でした。
新人王を争うシモンズは昨シーズンのドラフト1位なので、今シーズンのルーキーだけだったら文句なしの新人王でしょう。
それでも、ドラフトで1位指名されることはないんですよね。。。
ジャズの視点から見ると、開幕前のオフにチームのエースだったゴードン・ヘイワードと、司令塔で得点もチーム2位だったジョージ・ヒルを失いました。
悪いことに、サイン&トレードでもなく、どちらもFAで何の見返り(交換要員)もなしに、ただ出ていってしまいました。
チームのトップ2を失い、その穴を埋める選手もいない状態では、ジャズのロッタリー行きは避けられない状況でした。
しかし、ドラフト13位でお宝を掘り当てたことで、チームの運命が変わります。
シーズン序盤に先発の座をつかむと、そこからはチームのエースとして活躍。
平均得点もドンドン上昇カーブを描き、ついに20点の大台を超えました。
◯ドノバン・ミッチェル
今シーズン 20.5点 FG43.7% 3P34.0% 3.7REB 3.7AST 1.5STL
PO 1st RD 28.5点 FG46.2% 3P36.4% 7.2REB 2.7AST 1.5STL
◯ゴードン・ヘイワード
昨シーズン 21.9点 FG47.1% 3P39.8% 5.4REB 3.5AST 1.0STL
ジャズ通算 15.7点 FG44.4% 3P36.8% 4.2REB 3.4AST 1.0STL
昨シーズンのヘイワードの成績と、今シーズンのミッチェルの成績を比較すると、それほど遜色がありません。
しかも、ヘイワードが20点級のスコアラーになったのはNBA入りして5年目ぐらいからで、実際に20点を超えたのは7年目の昨シーズンが初めてです。
ですので、いきなり1年目でこのスタッツを挙げたミッチェルがどれだけスゴイ活躍をしているかがわかります。
それに、13位という指名順位は、先発とまではいかないが、堅実なベンチプレイヤーが獲れればいいな、ぐらいの順位です。
先発に定着するような人材が獲れればめっけもんで、チームのエース級が獲れるなんてことはまずありません。
なので、チームのフランチャイズ・プレイヤーが抜けた大きな穴を、ドラフト13位指名のルーキーが埋めたという事実が、どんだけスゴイかってことなんですよね。
さらにミッチェルの快進撃はプレーオフに入っても続き、1stラウンドでは下馬評を覆してサンダーを破る原動力となりました。
シリーズ平均28.5点を叩き出し、得点力に勝るOKCのBIG3相手に、真っ向勝負を挑みました。
得点力が最大の課題であるジャズにとってみれば、まさに救世主のような存在です。
司令塔のルビオが欠場となった2ndラウンドは厳しい戦いを強いられていますが、これも来シーズン以降へ向けたいい経験となることでしょう。
今後どのような選手に成長していくのか、今からとても楽しみです。
大学時代はこんな感じ
新人王争いもヒートアップして注目の的に
ダンクコンテストを制したジャンプ力は驚異的
特にこのダンクはスゴかった・・・・
NBAデビューしてから、わずか6試合目の出来事でした。
(そしてこの時はまだベンチプレイヤー)
今ではすっかりユタのヒーローに
来年はオールスター間違いないでしょうねぇ〜