前回、ニコラ・ミロティッチの髭で遊んでみましたが、さすがアメリカ、こんなスタッツも出していました。
◯髭を剃る前 14.6点 FG 37%
◯髭を剃った後 25.8点 FG 47%
◯髭を剃った後(プレーオフ) 21.0点 FG 48%
髭を剃って調子よくなったのね、ってことはよくわかりましたが、このスタッツを調べてるところが笑えます。
おっさんつながりで言うと、シクサーズに途中加入したベテラン2人はいい仕事してますねぇ〜(いや、ミロティッチはまだ27才ですが・・・)
快進撃を続けるシクサーズは、ジョエル・エンビードとベン・シモンズに代表される若手の宝庫です。
ただ、戦力バランス的に言うと、もっとシューターが欲しい。
3Pを安定して決められる存在ですね。
というのも、シモンズはジャンプシュート全般が苦手だし、ドラフト1位指名したガードのマーケル・フルツもシューターではない。
そこでオフにJJ・レディックをFAで獲得したわけですが、レディック1人に頼るわけにもいかない。
他に3Pを決められる人といえば、SFロバート・コビントンとPFダリオ・サリッチぐらい。
チーム全体としては、まだまだ十分とは言えません。
そこでシクサーズは、シーズン途中にベテランのシューターを補強しました。
マルコ・ベリネッリとエルサン・イリャソワです。
いずれもプレーオフに関係のないホークスでくすぶっていました。
毎年シーズン終盤になると、プレーオフに出られないことが決まったチームから、ベテラン選手がバイアウトされていきます。
3/1までにカットされれば、別のチームのプレーオフ・ロースターに入れるからです。
シクサーズはこの❝バイアウト・マーケット❞を狙い、2人を獲得しました。
ベリネッリは生粋のシューターであり、イリャソワも3Pが打てる器用なフォワードです。
若いシクサーズには、こういう安定感のあるベテランが必要でした。
その効果は、その後の勝敗にもクッキリと表れました。
◯~2/12 ベリネッリ加入前 28勝25敗 .528
◯2/14~ ベリネッリ加入後 4勝2敗 .667
◯3/1~ ベリネッリ&イリャソワ加入後 20勝3敗 .870
◯3/1〜プレーオフ1stラウンドまで 24勝4敗 .857
レギュラーシーズン終盤の16連勝は記憶に新しいですが、その半分はエンビード抜きで記録したものです。
エンビード抜きでも勝てたということは、それだけチームの総合力と戦力バランスが向上したということだと思います。
2人の移籍前、移籍後、プレーオフの成績です。
★SG マルコ・ベリネッリ 32才
ATL 23.3分 11.4点 FG 41.0% 3P 37.2% 3P 1.8/4.8本
PHI 26.3分 13.6点 FG 49.5% 3P 38.5% 3P 2.0/5.3本
PO 30.8分 16.6点 FG 45.2% 3P 36.7% 3P 2.2/6.0本
★PF エルサン・イリャソワ 30才
ATL 25.5分 10.9点 FG 45.9% 3P 35.9% 3P 1.3/3.7本 5.5リバウンド
PHI 24.1分 10.8点 FG 43.9% 3P 36.1% 3P 1.3/3.6本 6.7リバウンド
PO 27.0分 10.8点 FG 51.1% 3P 35.3% 3P 1.2/3.4本 9.2リバウンド
今シーズン久々にプレーオフ出場を果たしたシクサーズですが、いきなりビッグチャンスを迎えています。
2ndラウンドはカイリー・アービングとゴードン・ヘイワードのいないボストンだし、第1シードのトロントと恐いルブロンのいるクリーブランドは先に潰し合ってくれます。
勢いのあるシクサーズがプレーオフでどこまで勝ち進めるかは、このベテラン2人の安定したプレーが鍵を握っていると思います。
若手とベテランがうまく機能すれば、いきなりのファイナル進出も決して夢ではないと思います!
いやまあ、それにしても、皆さん覚えてますか?
このチームは2年前のシーズンに10勝しかできなかったんですよ?
NBAワースト記録の9勝73敗に並ぶペースだったところを、78試合目でようやく10勝目を挙げて、何とか不名誉な記録を免れたんです。
それが今やどうですか。
わずか2年でこの変わりようです。
しかもほぼドラフトだけで、ですからね。
10勝72敗だったチームが、ドラフトで獲った新人だけで2年後にファイナルに行ったら、これは事件ですよ。
でもその可能性は徐々に現実味を増してきたと思います。
これはとっても楽しみになってきました!
レディック以外は6-9(206cm)以上というビッグ・ラインナップ
そこへ加入したベテラン2人
ベリネッリはリーグ屈指のピュア・シューター
イタリア人はかっこいいっすねぇ〜
イリャソワは2回目のシクサーズ入り
パイナプラーことロバート・コビントン
だって、ほら、パイナップルじゃないすか
昔はマヨラーだった時代も
ほら、マヨネーズのチューブの形でしょ
これからはパイナプラーとして頑張ります