マイナーな話をします。
2018年に1巡目16位で指名された、ザイーア・スミスという選手がいます。
シクサーズに2シーズン所属しましたが、1年目は6試合、2年目も7試合しか出場できず、このオフにピストンズへトレードされました。
しかし、移籍先のピストンズからカットされ、その後グリズリーズに拾われましたが、またカットされました。
今シーズンはおそらく、Gリーグに所属することになると思われます。
話は2年前のドラフトの時に戻ります。
この時、シクサーズは1巡目10位の指名権を持っていました。
そして、その年NCAA優勝を果たしたビラノバ大のシューター、ミケル・ブリッジズを指名しました。
当時からシクサーズにはシューターが不足していたので、3Pが得意で優勝経験もあるブリッジズはピッタリの指名だと思いました。
しかも、ママがシクサーズの球団職員として働いているというオマケ付きで、ママも息子のシクサーズ入りを手放しで喜んでいました。
と・こ・ろ・が・・・・・・です。
相思相愛、相性ピッタリだと思われたブリッジズを、シクサーズは自ら手放してしまいます。
サンズが16位で指名したザイーア・スミスと、ドラフト直後にトレードしてしまったんですね。
このトレードは全くの謎でした。
当時のブログを読み返してみても、「納得がいかない」「ガッカリだ」と強い口調で書いてあります。
それぐらい理解のできないトレードでした。
ブリッジズはサンズ加入後、1年目からスターターに抜擢され、前評判通りの活躍を見せています。
今シーズンも先発SFとして、完全にチームの中心選手となっています。
そうしてブリッジズが順調なNBAキャリアを歩めば歩むほど、今頃シクサーズにいたらどうなっていただろう?と考えてしまいます。
きっとシクサーズでも、先発SGか先発SFに収まっていたはずです。
そうなっていれば、このオフ、セス・カリーやダニー・グリーンを補強する必要もなかったかもしれません。
コストの高いベテランを引っ張ってくるまでもなく、コストのかからない新人契約でシューターを確保できていたはずです。
なぜシクサーズに縁もあり、ニーズにもピッタリ合っていたブリッジズを放出してしまったのか。。。
このオフ、ザイーア・スミスがNBAを追われていくのを見て、ずっと感じていた疑問がまた蘇ってきてしまいました。
2018年ドラフトでもう一人、注目の人物がいます。
マイケル・ポーターJr.ですね。
ドラフト1位候補だったのが、腰のケガのため14位まで指名されませんでした。
今年「オーランド・バブル」の中でブレイクを果たし、今シーズンは先発起用も期待されています。
先ほどのドラフト記事の中で、こう書きました。
「近い将来、ポーターのケガが完治し、オールスター級の活躍をし始めた時に、あの時なんで取らなかったんだろう・・・・と後悔しないことを願います。」
今まさに、この状況になりつつあります。
特に、14位の直前の12位と13位の指名権を持っていたクリッパーズは、どちらかの指名権を使ってポーターを獲っていればよかったのに・・・・と思います。
なぜにジェローム・ロビンソンだったのか、いまだに謎です。
今年のプレーオフで、そのポーターが活躍したナゲッツに阻まれ、レイカーズとの対決に進めなかったというのも、因縁を感じてしまいます。
ちなみにナゲッツは、翌年もケガで指名を回避されていたボル・ボルを指名し、こちらの賭けも花開きそうです。
過去の経緯と、それを踏まえての今を知ると、また違った見え方があっておもしろいですよ〜