主力を解体してリビルディングに向かっているジャズは、ベテラン勢を一掃しようとしています。
ボヤン・ボグダノビッチもトレードされるのは時間の問題と言われていましたが、その行き先は、サンズやレイカーズといったプレーオフを狙う強豪チームと言われていました。
ところが・・・・です。
トレードが決まった先は、まさかのピストンズ。
えっ? なんで??
頭の中には?マークしか浮かびません。
というのも、ピストンズはリビルディング真っ盛りのチーム。
今勝つためのベテランの補強は必要のないチームです。
それどころか、下手に活躍されて勝ち星が増えたら、来年のドラフト順位が下がってしまいます。
リビルディング中のチームは、ドラフト上位でいい若手を獲り、その選手を育てる名目で負け続け、次のドラフトでまたいい若手を指名できた方が得策なんです。
それを最もうまく実行しているのがサンダーで、今年は2位の指名権をGETして1位候補だったチェット・ホルムグレンを獲得しました。
しかも、そのホルムグレンがシーズン絶望となり、今シーズンも負けが込むことが決定しています。
そうやって「合法的に」負け続けることが、将来のチーム作りにとってはかえってプラスに働くんですね。
今回のピストンズのトレードは、そんな定石の真逆をいく動きです。
いったいどういう狙いがあるんでしょうか???
<ピストンズ> ⇔ <ジャズ>
ボヤン・ボグダノビッチ ケリー・オリニク
セイベン・リー
ジャズは、ボグダノビッチの対価としてドラフト1巡目指名権を要望していました。
ただ、33才のベテランに1巡目指名権を差し出すチームはなかったようです。
それで仕方なく・・・・ということらしいですが、それにしてもよくわかりません。
ジャズ側がセイベン・リーを高く評価していたという話もありますが、それにしたってもう少し高く売ることができたんじゃないかと思います。
毎年、3Pは40%前後をマークしている20点スコアラーなんですから。
<ピストンズ>
PG:ケイド・カニングハム/キリアン・ヘイズ/コーリー・ジョセフ/(ケンバ・ウォーカー)
SG:ジェイデン・アイビー/ハミドゥ・ディアロ/ロドニー・マッグルーダー/バディ・ボーハイム
SF:サディック・ベイ/アレック・バークス/ケビン・ノックス/ブラクストン・キー
PF:ボヤン・ボグダノビッチ/マービン・バグリーⅢ/アイザイア・リバース
C:アイザイア・スチュワート/ナーレンズ・ノエル/ジェイレン・デューレン
ラインナップも悩ましいです。
基本SFであるボグダノビッチとベイを並べて先発させるのか?
5位指名のアイビーもどんどん使っていきたいと思いますので、その形しかないんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう。
やはり、なぜ獲ったのか?と謎しか残らないトレードです。
<ジャズ>
PG:マイク・コンリー/ジョーダン・クラークソン/セイベン・リー/ジャレッド・バトラー
SG:コリン・セクストン/マリーク・ビーズリー/二キール・アレクザンダー=ウォーカー/リアンドロ・ボルマロ/ジョニー・ジュザーン
SF:シモーネ・フォンテッキオ/オチャイ・アグバジ/テイレン・ホートン=タッカー
PF:ラウリ・マルッカネン/ルーディ・ゲイ/ジャレッド・バンダービルト/スタンリー・ジョンソン
C:ケリー・オリニク/コーディ・ゼラー/ウォーカー・ケスラー/ウドカ・アズブーキ/マイカ・ポッター
ジャズのロースターは現状カオスなので、論じる段階ではないのですが、オリニクが先発Cに入るのかな?という感じです。
リーは、バックアップのPGとして起用されるのでしょうか?
こちらも、コンリーやクラークソンが整理されていくものと思われますので、今後の動向を注視していくしかないのかなと思います。