デニス・シュルーダーがレイカーズ入り、というニュースが飛び込んできました。
またか・・・・
正直うんざりです。
レイカーズが、そのネームバリューやステイタスで、他のチームに比べて得をしているという話はさんざんしてきましたが、またしてもレイカーズが労せずして得をする話です。
その前に、まずシュルーダーの過去の変遷を思い出してみましょう。
ここでも書いていますが、シュルーダーは2シーズン前にレイカーズで先発PGを務めていました。
ただ、その前に2シーズンを過ごしたサンダー時代の活躍には及ばず、少々物足りない結果となりました。
それでも、その年で契約が切れるシュルーダーに対して、レイカーズは4年84milで再契約をオファーしました。
しかし、シュルーダー側がこれを蹴ったんですね。
FAになれば、他のチームがもっと大きな契約をオファーしてくれるだろうと踏んだわけです。
ただ、これが完全な見込み違いでした。
レイカーズ以上のオファーをするチームは、ほとんどなかったんです。
あー、だったらレイカーズのオファーを受けとけば良かった〜と後悔しても後の祭り。
結局、1年5.9milという格安の契約で、セルティックスに行くことになりました。
しかし、そのセルティックスからもシーズン途中で放出され、リビルディング中のロケッツへ。
完全に行き場を失ったシュルーダーは、所属先未定のまま、この夏のユーロバスケットに参加しました。
そのドイツ代表で、チームのエースとして活躍し、チームをベスト4まで導きました。
平均21.6点・7.3アシスト、決勝トーナメントの3試合は平均26.0点・8.0アシスト・FG54.2%、準決勝のスペイン戦では30点・8アシスト・FG64.7%という活躍ぶりでした。
改めて力のあるところを証明し、これで再びNBAチームからのオファーが増えるだろうと思ったんですが・・・・
レイカーズと交わした契約は、わずか1年2.6milのベテラン最低年俸でした。
いやいやいや、昨オフにセルティックスと結んだ1年5.9milだって、再びFAとなって評価を上げるために、とりあえずつなぎで結んだ契約でした。
今回再び実力を証明したのに、そのつなぎの契約よりもさらに低い、ベテラン最低年俸だったんです。
それはないでしょう、と。
レイカーズはまんまと、わずか1年前に4年84milをオファーした選手を、1年2.6milで呼び戻すことに成功したわけです。
はぁ〜、もうため息しか出ません。
レイカーズ、得しすぎでしょ。
わかりやすく比較してみます。
まず最初に、当初レイカーズがオファーした金額で再契約していた場合の年俸推移です。
2017-18 15.5mil ホークス
2018-19 15.5mil サンダー
2019-20 15.5mil サンダー
2020-21 15.5mil レイカーズ
↓
2021-22 21.0mil レイカーズ
2022-23 21.0mil レイカーズ
2023-24 21.0mil レイカーズ
2024-25 21.0mil レイカーズ
4年84milのオファーを受けていたら、こうなっていました。
ところが、現実はこうなりました。
2017-18 15.5mil ホークス
2018-19 15.5mil サンダー
2019-20 15.5mil サンダー
2020-21 15.5mil レイカーズ
↓
2021-22 5.9mil セルティックス/ロケッツ
2022-23 2.6mil レイカーズ(ベテラン最低年俸)
2023-24 ?
2024-25 ?
差がありすぎませんか?
もちろん、オファーを蹴ったシュルーダー側が失策を犯したのは明らかです。
しかし、それにしても評価に差がありすぎます。
同じ選手なのに、そしてまだ選手としてピークなのに(9/15で29才になった)です。
引退間際のベテランを最低年俸で獲るならわかりますが、まだ働き盛りで力のある選手を最低年俸で契約するのはルール違反にしませんか?
不公平すぎますよ。
エースだったホークス時代も、そんな昔じゃありません。
まだまだ先発PGとして計算できる選手を、最低年俸で獲れるのがおかしいです。
はぁ〜
愚痴しか出ませんが、これでレイカーズはウェストブルックを放出しやすくなりました。
なんせ、先発PGを最低年俸で獲れたんですからね。
ロースターはこんな感じです。
<レイカーズ>
PG:ラッセル・ウェストブルック/パトリック・ビバリー/ケンドリック・ナン/スコッティ・ピッペンJr.
SG:デニス・シュルーダー/ロニー・ウォーカーⅣ/マックス・クリスティ
SF:ルブロン・ジェイムズ/オースティン・リーブス/トロイ・ブラウンJr.
PF:アンソニー・デイビス/フアン・トスカーノ=アンダーソン/ウェニエン・ゲイブリエル/コール・スワイダー
C:トーマス・ブライアント/デイミアン・ジョーンズ/ジェイ・ハフ
便宜上、シュルーダーをSGにしていますが、ウェストブルック、ビバリー、シュルーダーとPG過多の状態です。
ウェストブルックを出して、シューターとビッグマンを獲得するトレードを行うのがベストな選択肢でしょう。
以前も話題に挙げた、バディ・ヒールドとマイルス・ターナーが獲れればベストです。
ただ、それがダメでも、今ならジャズがベテランを放出したがってますので、ボヤン・ボグダノビッチやジョーダン・クラークソン、マリーク・ビーズリーあたりを獲得することができます。
ビッグマンも欲しければ、ハッサン・ホワイトサイドをサイン&トレードでつけてもらうことも可能です。
いずれの場合も、PGは先発シュルーダー、控えはビバリーとケンドリック・ナンで間に合います。
そうすれば、一気に安くて機能的なロースターができあがるでしょう。
うまくすれば、レイカーズは再び優勝を狙えるチームを作ることができますね。