Unicorn spotted?

f:id:KG21:20210227202252j:plain


さて、トレードの噂と言えば、マブスのポルツィンギスの話も気になります。

 

故障明けでなかなか調子が上がってこないポルツィンギスは、まだニックス時代の輝きを取り戻せていません。

度重なる足のケガでフットワークが落ち、特にディフェンス面で穴になっているという声も聞こえてきます。

マブスとしては、長きに渡ってドンチッチの相棒としての役割を期待していますが、MAX契約に見合った働きができないと判断されれば、放出される可能性も出てきます。

 

まだそうと決まったわけではないのですが、マブスが水面下でポルツィンギスのトレードに興味があるかどうか、他のチームに聞いていると噂されています。

そのヒアリングをした相手として名前が挙がっているのが、ウォリアーズなんですね。

マブスも即座に否定していますし、まだすぐに実行されるような話ではないと思いますが、ちょっとおもしろい話だったので、もし実現するとしたらどんなトレードかを考えてみたいなと思います。

 

 

★パターン①

 

<ウォリアーズ>           ⇔ <マブス

 C クリスタップス・ポルツィンギス    SF アンドリュー・ウィギンス

 

まずは、年俸が同じぐらい(29.5mil)の1対1のトレードとして成り立つのがこれです。

 

www.espn.com

 

ただマブス的には、ドンチッチと同じようなポジション(SF)に、もう1人のMAX契約を入れるのは得策ではありません。

そもそもポルツィンギスを獲得したのは、ドンチッチとインサイドとアウトサイドの両輪になれると踏んだからです。

同じポジションにMAX契約を2人置くのは、ポジションのバランス的に良くない補強になります。

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフェン・カリー/ブラッド・ワナメイカニコ・マニオン

 SG:ケント・ベイズモア/デイミオン・リー/ジョーダン・プール/マイカル・モルダー/(クレイ・トンプソン)

 SF:ケリー・ウーブレイJr.フアン・トスカーノ=アンダーソン

 PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル/アレン・スマイラジッチ

   C:クリスタップス・ポルツィンギスジェイムズ・ワイズマン/ケボン・ルーニー/(マーキース・クリス)

 

フロントコートの混雑と、SG問題はあまり解決せず、バランスは改善されません。

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/タイレル・テリー

 SG:ジョシュ・リチャードソン/ティム・ハーダウェイJr./ジョシュ・グリーンネイト・ヒントン

 SF:アンドリュー・ウィギンスウェスリー・イワンドゥタイラー・ベイ

 PF:ドリアン・フィニー・スミス/マキシ・クリーバー/ジェイムズ・ジョンソン

   C:ドワイト・パウエル/ウィリー・コーリー・スタイン/ボバン・マリヤノビッチ

 

インサイドの核がなくなるので、新たな補強を考えなければいけません。

 

 

★パターン②

 

パターン①はあまりオススメできないので、次のパターンです。

 

<ウォリアーズ>           ⇔ <マブス

 C クリスタップス・ポルツィンギス    PF ドレイモンド・グリーン

                      C ジェイムズ・ワイズマン

 

ワイズマンを手放してしまうのはもったいないんですが、マブスもMAX契約の選手を手放す以上は、次なるインサイドの核が必要になります。

ワイズマンは将来、インサイドの中心としてMAX契約をもらう選手になるでしょうから、ポルツィンギスの代役としては十分なタレントです。

また、今勝ちたいウォリアーズと、長期的な視点でドンチッチの相棒を探しているマブスとの間で、利害関係も一致します。

 

www.espn.com

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフェン・カリー/ブラッド・ワナメイカニコ・マニオン

 SG:ケント・ベイズモア/デイミオン・リー/ジョーダン・プール/マイカル・モルダー/(クレイ・トンプソン)

 SF:アンドリュー・ウィギンス/フアン・トスカーノ=アンダーソン

 PF:ケリー・ウーブレイJr./エリック・パスカル/アレン・スマイラジッチ

   C:クリスタップス・ポルツィンギス/ケボン・ルーニー/(マーキース・クリス)

 

ポルツィンギスがCに入り、ドレイモンドが抜けることでウィギンスとウーブレイをFに戻すことができます。

ディフェンス面ではマイナスですが、シューティングはアップするので、ラインナップ全体としてのバランスは向上します。

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/タイレル・テリー

 SG:ティム・ハーダウェイJr./ジョシュ・グリーンネイト・ヒントン

 SF:ジョシュ・リチャードソン/ドリアン・フィニー・スミス/ウェスリー・イワンドゥタイラー・ベイ

 PF:ドレイモンド・グリーン/マキシ・クリーバー/ジェイムズ・ジョンソン

   C:ジェイムズ・ワイズマン/ドワイト・パウエル/ウィリー・コーリー・スタイン/ボバン・マリヤノビッチ

 

チームディフェンスが弱いマブスは、ドレイモンドが加わることによってディフェンス力の向上が期待されます。

将来に向けても、ドンチッチとワイズマンのインサイドアウトコンビで、長くフランチャイズの繁栄を築けるでしょう。

 

 

★パターン③

 

先程のパターン②に、もう少し選手を追加してみたパターンがこれです。

 

<ウォリアーズ>           ⇔ <マブス

 C クリスタップス・ポルツィンギス    SF アンドリュー・ウィギンス

 SG ティム・ハーダウェイJr.         PF ドレイモンド・グリーン

 PF マキシ・クリーバー            C ジェイムズ・ワイズマン

 

なぜ足したかというと、ウォリアーズはトンプソンの穴を埋めるシューターが不足していることと、ビッグマンのコマが少ないので、その点を補強しようという目的です。

ハーダウェイは3Pシューターであり、先発SGを埋められる存在ですが、今シーズン終了後にはFAになるので、トンプソン復帰後のポジションかぶり問題を心配する必要がありません。

 

クリーバーは、ポルツィンギスと同様に、上背があって外からも決められる、ウォリアーズのスタイルにフィットするビッグマンだと思います。

ワイズマンを出すのは惜しいですが、代わりに近い能力を持ったベテランを入れられるなら、来シーズンもう一度優勝を目指す戦力を整えることができます。

 

www.espn.com

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフェン・カリー/ブラッド・ワナメイカニコ・マニオン

 SG:ティム・ハーダウェイJr./デイミオン・リー/ジョーダン・プール/マイカル・モルダー/(クレイ・トンプソン)

 SF:ケリー・ウーブレイJr.ケント・ベイズモアフアン・トスカーノ=アンダーソン

 PF:マキシ・クリーバー/エリック・パスカル/アレン・スマイラジッチ

   C:クリスタップス・ポルツィンギス/ケボン・ルーニー/(マーキース・クリス)

 

7−3(221cm)のポルツィンギスと6−10(208cm)のクリーバーが入ると、ゴール下にだいぶ高さを加えることができます。

両者とも3Pが打てるので、ウーブレイに無理に3Pを打たせるのではなく、ビッグマンが外に開き、ウーブレイは空いたスペースに切れ込んで、中で勝負するような攻撃パターンを増やせば、それぞれの得意分野で力を発揮できるようになると思います。

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/タイレル・テリー

 SG:ジョシュ・リチャードソンウェスリー・イワンドゥジョシュ・グリーンネイト・ヒントン

 SF:アンドリュー・ウィギンス/ドリアン・フィニー・スミス/タイラー・ベイ

 PF:ドレイモンド・グリーンジェイムズ・ジョンソン/ドワイト・パウエル

   C:ジェイムズ・ワイズマン/ウィリー・コーリー・スタイン/ボバン・マリヤノビッチ

 

新加入の3人が、そのままフロントコートの3ポジションに入ります。

ディフェンス力はアップしますが、シュート力が落ちると思いますので、ベンチにシューターの補強が必要になってきます。

チームディフェンスを向上させつつ、ワイズマンの成長を待つというチーム作りになると思います。

 

 

ウォリアーズは勝てるチームを作ることももちろん大事なのですが、リーグトップに膨れ上がったチームサラリーをマネジメントしていかないといけません。

ウィギンスとドレイモンド2人分の長期高額契約を、ポルツィンギス1人分と交換することができれば、向こう数年間のサラリーを大分抑えることができます。

 

 ・ウィギンス   残り3年 29.5/31.6/33.6 mil

 ・グリーン    残り4年 22.2/24.0/25.8/27.6 mil

 ・ワイズマン   新人契約 8.7/  9.2/  9.6/12.1 mil

              計 60.4/64.8/69.0/39.7 mil = 233.9mil

                ↓

 ・ポルツィンギス 残り4年 29.5/31.7/33.8/36.0 mil

 ・ハーダウェイ  残り1年 19.0 mil

 ・クリーバー   残り3年   8.3/  8.8/  9.1 mil    

              計 56.8/40.5/42.9/36.0 mil = 176.2mil

 

ひとたび不良債権化してしまうと、後から手放すのは大変です。

ピストンズがブレイク・グリフィンの残り2年契約を放出できずに苦労しているのを見れば、それは明らかです。

ウィギンスとドレイモンドは、個人成績の割にはもらいすぎているので、早めに放出しておいた方が今後のチーム運営にとってプラスだと思います。