デリック・ローズがニックスにトレードされました。
というよりも、デリック・ローズがトム・シボドーにトレードされました、と言った方がいいかもしれません。
トム・シボドーは、ブルズ、ウルブス、ニックスでHCを務めましたが、その3チーム全てにデリック・ロースが所属していたことになります。
正確に言えば、ウルブスのHCになっても、ニックスのHCになっても、自分のチームにローズをトレードで呼び寄せたということになりますが。
それぐらい「お気に入り」の選手なわけですね。
Find someone who loves you as much as Tom Thibodeau loves Derrick Rose.
— StatMuse (@statmuse) 2021年2月7日
Thibs has had D-Rose on every team he has ever coached. pic.twitter.com/3vHYYtobx1
<ニックス> ⇔ <ピストンズ>
PG デリック・ローズ PG デニス・スミスJr.
2021年ドラフト2巡目指名権
交換相手は、今年で4年目を迎えたデニス・スミスJr.。
高い能力を持ちながら、ニックスではローテーションに定着できず、新人契約最終年の今シーズンは、勝負の年となっています。
少しでも爪痕を残さないと、このまま消えていってしまう可能性もあります。
ピストンズとしては、戦力になればラッキーぐらいの意味合いで、ダメだったらそのままFAでサヨウナラになると思います。
次のドラフトの2巡目指名権を獲得した時点で、交換条件としては十分という認識だと思います。
<ニックス>
PG:エルフリッド・ペイトン/デリック・ローズ/イマニュエル・クイックリー/フランク・ニリキナ/ジャレッド・ハーパー
SG:レジー・ブロック/オースティン・リバース/セオ・ピンソン
SF:RJ・バレット/アレック・バークス/イグナス・ブラズデイキス
PF:ジュリアス・ランドル/ケビン・ノックス/オビ・トッピン
C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル
1巡目25位指名から予想外の活躍を見せているイマニュエル・クイックリーは、将来的に先発PGになる期待がかかっています。
ロースの加入でプレータイムが減ってしまうのではないかという懸念もありますが、逆にベテランから貴重な薫陶を受ける機会かもしれません。
<ピストンズ>
PG:デロン・ライト/デニス・スミスJr./フランク・ジャクソン/セイベン・リー/(キリアン・ヘイズ)
SG:ウェイン・エリントン/ジョシュ・ジャクソン/スビアトスラフ・ミハイリュウク
SF:ジェラミ・グラント/サディック・ベイ/ロドニー・マッグルーダー/デイビダス・シルビディス
PF:ブレイク・グリフィン/セクー・ドゥンブーヤ
C:メイソン・プラムリー/アイザイア・スチュワート/ジャーリル・オカフォー
デニス・スミスJr.は、新天地でプレータイムを得て、NBAレベルで活躍できるということを証明しなければいけません。
ここで何とか結果を残さないと、新人契約が明ける今シーズン終了後に契約してくれるチームがなくなってしまう危険があります。
シボドーHCと再び師弟関係を結んだローズですが、できれば優勝争いをしそうなチームに行ってほしかったです。
例えばクリッパーズのような、PGの弱い強豪チームですね。
残り数少ないキャリアを、リビルディング中のチームで過ごしてほしくない、と思ってしまいます。
せっかくですので、実のあるシーズンになることを願います。
ちなみに、デニス・スミスJr.の高校時代のプレー集がこれ。
とんでもなく才能のある選手だったので、このまま消えないようにしてほしいです。