Blowouts

 

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4/3のゲームでこんなことがありました。

 

 

ニックス   125-81 ピストンズ

ジャズ    137-91 マジック

ブレイザーズ 133-85 サンダー

 

44点差、46点差、48点差と、いずれも40点差以上の大差がついたゲームです。

同じ日に、3試合で40点差以上のゲームがあったのは、NBA史上初の出来事なんだそうです。

 

 

ジャズとマジックのゲームは、ハーフタイムで38点差がつきましたが、2Q残り3分22秒の時点で既に42点差がついていたんですね。

 

2Q残り3分22秒ということは、試合開始から1Qの12分と、2Qの8分過ぎですから、まだ20分そこそこしか経っていません。

 

それでもう、40点以上の差がついてしまったということなんですね。

 

 

ちなみに、この試合の前半でジャズが決めた3P18本成功は、2018年にウォリアーズが記録した17本を抜いて、NBA史上最多記録を更新したそうです。

 

 

そして、その前日の4/2にはこんなゲームもありました。

 

www.espn.com

 

ラプターズ 130-77 ウォリアーズ

 

最後は53点差で終わりましたが、途中最大で61点差がついたワンサイドゲームでした。

 

カリーとドレイモンド・グリーンが両方欠場していたとはいえ、直近の17試合で2勝15敗に沈んでいたラプターズ相手にこの点差はいただけません。

 

 

実はこの傾向、開幕直後から気になっていました。

同じウォリアーズが、開幕直後の2戦でこういう結果でした。

 

ネッツ  125-99 ウォリアーズ

バックス 138-99 ウォリアーズ

 

26点差、39点差という大差での連敗スタートだったんですね。

 

ウォリアーズに限ったことではないんですが、今シーズンは一方的な大差で決まるゲーム、いわゆる"Blowout(ブロウアウト)"が多い気がします。

 

優勝やプレーオフを狙う「勝ちにいくチーム」と、将来のチーム作りに向けて「リビルディングを目指すチーム」が二極化する傾向が強まっているのも、その一因として考えられるかなとは思います。

 

最初に出てきたピストンズ、マジック、サンダーあたりは、まさにそんなリビルディング中のチームですね。

 

また、ネッツやレイカーズのようにスター選手を集める、スーパーチーム化の傾向も強まっている気がします。

 

強いチームはより強く、弱いチームはより弱くなっていってるんですね。

 

 

ただ、それだけではない気もしています。

 

一因として考えられるのが、ファンの存在です。

 

例えばチームが劣勢になった時、ホームのファンが大声援を贈ることで、チームが奮起することも多々あると思います。

 

ワンプレーでワー!と盛り上がって、空気が変わることもあると思います。

 

しかし、今シーズンはファンの声援がなく、常にシーンとした空気の中でプレーしなければなりません。

 

そうなると、ちょっと試合の流れが悪い日なんかは、なかなか立ち直るきっかけがないまま、ズルズルいってしまうと思うんですね。

 

相手にリードを奪われて走られたりすると、「あ、今日はダメな流れだな」という感じで早々に諦めが入り、逆襲しようというきっかけもないまま、ズルズル大量失点してしまうケースが多いんじゃないかと想像しています。

 

無観客の今シーズンは、そんなことにも影響しているんじゃないかなと思います。