Watanabe to Brooklyn

 

渡邊雄太がネッツと契約」というニュースが飛び込んできました。

 

これは嬉しいやら、驚きやら、いろんな感情が湧きおこってくる一報でした。

 

まずネッツは、これまでもお伝えしてきた通り、KDとカイリーのトレード問題で揺れていて、それがようやくひと段落したばかり。

 

一旦収束して元サヤに収まり、やれやれと思っていたら、次に出てきたニュースが、まさかの渡邊雄太との契約とは・・・・。

 

渡邊は渡邊で、ラプターズからFAとなって以降、表立った動きがなく、NBAに残るのは正直厳しいかな・・・・という不安もありました。

 

ラプターズのスタイルにマッチし過ぎていたので、ラプターズ以上に渡邊を評価してくれるチームが果たして現れるのか?という点が疑問であり、不安な要素でした。

 

ところが、急転直下のネッツ。

 

まさか・・・・です。

 

もちろん、ネッツはスター選手に溢れているので、渡邊のような黒子に徹することができるロールプレイヤーを必要としていたのはわかります。

 

ただ、これまで獲ってきた選手たちの顔触れを見ると、みんなかつてのスター選手ばかり。

 

オルドリッジ、グリフィン、ミルサップ、ドラモンド・・・・

 

そんなキラキラスター軍団のネッツが、渡邊に着目するわけがないと正直考えていました。

 

なので、まさか、まさか、だったんです。

 

現状のロースターを見てみます。

 

<ネッツ>

PG:カイリー・アービング/パトリック・ミルズ/エドモンド・サムナー

SG:セス・カリー/キャメロン・トーマス/デイビッド・デュークJr.アロンデス・ウィリアムス

SF:ジョー・ハリス/TJ・ウォーレン/ケスラー・エドワーズ

PF:ケビン・デュラント/ロイス・オニール渡邊雄太

  C:ベン・シモンズ/ニコラス・クラクストン/デイロン・シャープ

 

現在、ギャランティー契約が13人、2way契約が2人(1人はまだ未契約)なので、正ロースター枠が2つ空いていました。

 

その1枠に渡邊が入ったという形になります。

 

ただ、まだ手放しには喜べません。

 

今回渡邊が結んだ契約は、ノンギャランティーの1年契約。

 

つまり、シーズン途中でも、開幕前でも、いつ切られてもおかしくない契約です。

 

ギャランティー契約は、その分の金額と期間が保証されているので、仮にケガなどで出られなくなっても、契約金額をもらい続けることができます。

 

かつ、たとえクビになっても契約金額は払い続けなければいけないため、チーム側はよっぽどでない限り、ギャランティー契約をした選手をカットすることはありません。

 

その点、ノンギャランティー契約は、ケガで長期離脱をしたり、思うように調子が上がらなかったりすると、すぐに切られてしまうリスクがあります。

 

調子が良かったとしても、1対3のトレードなどでロースター枠を空ける必要が生じたりすると、まず真っ先にカットされるのがノンギャランティー契約の選手だったりします。

 

そういう意味では、まだまだ全く安泰というわけではありません。

 

ただ、2年前にラプターズと結んだ契約が、「Exhibit 10(イグジビット10)」というトレーニングキャンプ期間のみの限定契約だったことを考えれば、ノンギャランティーとはいえ、最初からNBA契約をオファーされたことは、まだよしと考えた方がいいのかもしれません。

 

kg21.hatenablog.com

 

ここで言っていた「キャンプ契約」というのが、「Exhibit 10(イグジビット10)」という契約のことです。

 

今回は、このキャンプ契約でも、2way契約でもなく、一応15人枠のNBA契約を与えられたということですね。

 

これも、ラプターズでの2年間の成果と言っていいのかもしれません。

 

ちなみに、今15人目のロースター枠候補として、ヒートからFAとなっているマーキーフ・モーリスの名前が噂されています。

 

それで渡邊が追い出されることはありませんが、さらに別な有力候補が現れた際には、真っ先に切られる立場だということを念頭に置いて、日々戦わなければなりません。

 

チームになくてはならない存在にまで成長し、ギャランティー契約を手にするその日まで、渡邊の生き残りを賭けた挑戦は続いていきます。