プレーオフそっちのけでドラフトです(笑)
ロッタリー抽選の結果が決まりました。
今年は、チェット・ホルムグレン、ジャバリ・スミス、パオロ・バンチェッロのBIG3が注目されているドラフトなので、TOP3内に入れるかどうかが肝でした。
結果はこちら。
1位 マジック(↑2位)
2位 サンダー(↑4位)
3位 ロケッツ(↓1位)
4位 キングス(↑7位)
5位 ピストンズ(↓3位)
6位 ペイサーズ(↓5位)
7位 ブレイザーズ(↓6位)
9位 スパーズ
10位 ウィザーズ
11位 ニックス
12位 サンダー(←クリッパーズ)
13位 ホーネッツ
14位 キャブス
マジック、サンダー、キングスが順位を上げ、逆にロケッツ、ピストンズ、ペイサーズ、ブレイザーズが順位を下げました。
特に、TOP3から滑り落ちてしまったピストンズは不運でした。
ここ数年はガードを上位指名し、今年はビッグマンを指名する大チャンスだっただけに、5位までダウンしてしまったのは想定外の事態だったと思います。
逆に、TOP3圏外から2位に食い込んだサンダーはラッキーでした。
シーズンの勝敗を捨て、ドラフトだけに賭けてきた戦略が実を結んだと言えるでしょう。
ロッタリー抽選の結果を受けて、BIG3がどうなるのかだけ見ていきたいと思います。
<1位 マジック>
チェット・ホルムグレン C 7−0(213cm) ゴンザガ大1年
14.1点/9.9R/1.9A/3.7B/FG60.7%/3P39.0%/FT71.7%
見事にトップピックを掴んだマジックは、チェット・ホルムグレンかジャバリ・スミスの二択になると思います。
ポジション的なニーズから言えば、ジャバリ・スミスの方がマッチしています。
マジックには既に、ウェンデル・カーターJr.とモー・バンバという2人の若手ビッグマンがいて、センターは数が間に合っています。
今シーズンは2人を並べて先発させるビッグラインナップを取りましたが、ここへさらに7フッターを加えるとなると、やり繰りが大変になります。
その点、攻守で貢献できて、3Pも得意なPFであるスミスであれば、現ロースターの中にもすんなりとフィットします。
3Pが弱いチーム事情を考えても、すぐにでも必要な即戦力になります。
ただ、選手としてのタレントレベルを重視するなら、ホルムグレンは捨てられません。
7フッターのサイズで、ドリブルからパスから何でもこなせるスキルがあり、3Pは39%とアウトサイドのシュート力まであります。
もちろん、リバウンドとブロックもトップクラスの数字を残せる万能型のビッグマンであり、特にブロックはリーグのブロック王も狙える力があります。
ドラフトNo.1ピックをGETできる機会というのは、そうそうあるものではありません。
その貴重な1位指名権を有効に活かすとしたら、ポジション的なニーズよりも、純粋にタレントレベルの高さで選ぶべきではないかと考えます。
ポテンシャルを考えれば、現有戦力を放出してでもホルムグレンをセンターに据えるという選択肢は十分に考えられます。
ただ、マジックがどんな選択をするかはわかりませんので、これからの動きを注視していきたいと思います。
<2位 サンダー>
ジャバリ・スミス PF 6−10(208cm) オーバーン大1年
16.9点/7.4R/2.0A/1.1S/FG42.9%/3P42.0%/FT79.9%
サンダーは逆に、マジックが選ばなかった方をそのまま指名するでしょう。
何よりポテンシャルを重視するサンダーのドラフト戦略を考えると、一番欲しいのはホルムグレンだとは思います。
何となく似たタイプのポクセウスキーを指名していることから見ても、稀有なタレントが大好きなのがわかります。
ただ、サンダーはフロントコートの戦力が圧倒的に不足しているので、ジャバリ・スミスでも、パオロ・バンチェッロでも、有望なPFが指名できるなら万々歳です。
シェイ・ギルジャス=アレクザンダー&ジョシュ・ギディのバックコート陣とコンビを組むインサイドの核として、チームの若手コアを形成できます。
サンダーはTOP3へ上がったことで、大きな恩恵を受けるでしょう。
<3位 ロケッツ>
パオロ・バンチェッロ PF 6−10(208cm) デューク大1年
17.2点/7.8R/3.2A/1.1S/FG47.8%/3P33.8%/FT72.9%
1位から3位へと順位を落としたロケッツですが、TOP3に踏みとどまったことで、何とかBIG3の一角は確保できます。
ロケッツもサンダー同様、ケビン・ポーターJr.とジェイレン・グリーンのバックコート陣と若手コアを組むインサイドの核を必要としています。
ジャバリ・スミスでも、パオロ・バンチェッロでも、その役割には十分なタレントが残っています。
おそらくはバンチェッロが残る可能性が高いと思いますが、現段階でBIG3の中でオフェンス面の完成度が最も高いのがバンチェッロでしょう。
体格も既にNBAレベルなので、すぐにでも通用すると思います。
アウトサイドが得意なクリスチャン・ウッドとは、バランスの取れたいいインサイドコンビになりそうです。