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前人未踏とは、まさにこのことですね。

 

ルブロン・ジェイムズが、キャリア通算30,000得点・10,000リバウンド・10,000アシストという大記録に到達しました。

 

これがいかにスゴイ記録かというと、「30,000−10,000−10,000」という数字の前に、そもそも「10,000−10,000−10,000」ですら達成した人はいないんですね。

 

下のツイートはやはり、「30,000−10,000−10,000」以前に「27,000−7,000−7,000」もいないし、それ以上の数字に到達した人は誰もいないということを言っています。

 

 

では、一番近い選手はどのぐらいのスタッツなんでしょう?

ちょっと比較してみます。

(数字は、ルブロンが10,000アシストに到達した直後の時点)

 

ルブロン・ジェイムズ

 19シーズン 1,359試合 36,824点 10,150R 10,004A

 

ウィルト・チェンバレン

 14シーズン 1,045試合 31,419点 23,924R 4,643A

オスカー・ロバートソン

 14シーズン 1,040試合 26,710点 7,804R 9,887A

ジョン・ハブリチェック

 16シーズン 1,270試合 26,395点 8,007R 6,114A

カリーム・アブドゥル=ジャバー

 20シーズン 1,560試合 38,387点 17,440R 5,660A

ラリー・バード

 13シーズン 897試合 21,791点 8,974R 5,695A

マジック・ジョンソン

 13シーズン 906試合 17,707点 6,559R 10,141A

マイケル・ジョーダン

 15シーズン 1,072試合 32,292点 6,672R 5,633A

ジョン・ストックトン

 19シーズン 1,504試合 19,711点 4,051R 15,806A

カール・マローン

 19シーズン 1,476試合 36,928点 14,968R 5,248A

ジェイソン・キッド

 19シーズン 1,391試合 17,529点 8,725R 12,091A

コービー・ブライアント

 20シーズン 1,346試合 33,643点 7,047R 6,306A

ラッセル・ウェストブルック

 14シーズン 1,009試合 23,047点 7,455R 8,531A

 

ざっと該当しそうな選手をリストアップしてみましたが、他にも候補がいるかもしれません。

 

この中で最も「10,000−10,000−10,000」に近づいたのは、ジェイソン・キッドですね。

あと、リバウンドが1,275本足りないだけでした。

 

3部門トータルで高い数字を残したのは、やはりオスカー・ロバートソンでしょうか。

得点は27,000点に迫り、アシストはあと113本、リバウンドはあと2,196本で10,000到達でした。

 

現代のトリプルダブル王ウェストブルックは、あと4〜5年プレーすれば「10,000−10,000−10,000」に到達できる可能性がありますが、かつてよりも選手としての評価が落ちているので、そこまで主力級として使ってもらえるかどうかが鍵を握りそうです。

 

ラリー・バードやマジック・ジョンソンは、そのプレースタイルからも「10,000−10,000−10,000」に到達できる力が十分ありましたが、13シーズンしかプレーできなかったことで達成は成りませんでした。

 

高いレベルでプレーすることと共に、長いキャリアを築くことができた選手しか到達できない記録ということで、達成が難しいマイルストーンになっています。

 

 

そうこうしている間に、ルブロンがまた歴史を塗り替えましたね。

 

今度は歴代通算得点でカール・マローンを抜いて、歴代2位に上がりました。

 

<歴代通算得点>

①38,387 カリーム・アブドゥル=ジャバー 

②36,947 ルブロン・ジェイムズ 

③36,928 カール・マローン

④33,643 コービー・ブライアント

⑤32,292 マイケル・ジョーダン

⑥31,560 ダーク・ノビツキー

⑦31,419 ウィルト・チェンバレン

⑧30,026 ジュリアス・アービング

⑨29,580 モーゼス・マローン

⑩28,596 シャキール・オニール

 

これで残すはカリーム・アブドゥル=ジャバーの38,387点のみとなりますが、あと1,440点ということになります。

 

今シーズンは、37才にして29.8点のアベレージを残し、エンビード、ヤニスと三つ巴の得点王争いを行うほどの活躍を見せています。

 

ここまでのシーズン累計得点は1,580点で、残り11試合で平均30点であれば、単純計算で300点ほどが上積みされます。

 

このペースを維持し、ケガによる長期離脱などがなければ、来シーズンの真ん中ぐらいにもジャバーの大記録に到達しそうな見込みです。

 

私たちは、“歴史が変わる瞬間”を目の当たりにすることができそうですね。