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またマイナーな話です。

 

レイカーズのカイル・クーズマがレイカーズと延長契約を結びました。

そのこと自体に驚きはないのですが、問題はその金額です。

 

3年40milという契約は、市場価格よりもかなり格安な金額です。

2017年ドラフト組の同期と比較してみましょう。

 

・ジョナサン・アイザック(マジック) 4年80mil(年平均20mil)

・デリック・ホワイト(スパーズ) 4年73mil(年平均18.3mil)

・OG・アヌノビー(ラプターズ) 4年72mil(年平均18mil)

・マーケル・フルツ(マジック) 3年50mil(年平均16.7mil)

・ルーク・ケナード(クリッパーズ) 4年64mil(年平均16mil)

 

・カイル・クーズマ(レイカーズ) 3年40mil(年平均13.3mil)

 

クーズマは1年目は途中から先発に上がり、平均16.1点/6.3リバウンド/3P36.6%という好成績を残しました。

 

2年目は開幕から先発出場し、平均得点を18.7点へとアップさせています。

 

3年目こそ、アンソニーデイビスの加入で控えに回ったため、12.8点とスタッツは下がりましたが、先発していれば20点級のスコアラーであることは確かです。

 

キャリアの平均得点で比べてみると・・・・

 

・クーズマ 16.0点

 

・フルツ 10.7点

・ホワイト 9.8点

・ケナード 9.8点

アイザック 9.3点

・アヌノビー 7.8点

 

一目瞭然で、断トツのトップです。

なのに、契約金額は断トツのビリなんです。

 

おかしくないですか???

 

おそらく他のチームへ移籍していれば、アイザックの4年80milか、ジェラミ・グラントの3年60milなどと同等の、年20milクラスの金額はもらえていたはずです。

 

20点級のスコアラーになる能力、というか実績がありますから。

 

なので、市場価値よりも低い金額で、レイカーズに残る選択をしたということなんですね。

 

うーん・・・・・・

 

何が言いたいのかというと、他のチームは少し割高にしないと選手を残せないのに、レイカーズは割安でいい選手を残せてしまう、という差があるってことなんですね。

 

例えば、マジックはジョナサン・アイザックやマーケル・フルツを残すために、クーズマよりはるかに高い金額を払っています。

 

選手としての価値は、おそらくクーズマの方が上なのにもかかわらず、です。

 

レイカーズ・ディスカウント、とでも呼べばいいでしょうか。

 

 

このオフは特に、レイカーズの独り勝ちが過ぎます。

 

他のチームではありえないような安い条件で、次々と良い選手を集めています。

 

デニス・シュルーダーのトレードに始まり~

 

kg21.hatenablog.com

 

モントレズ・ハレルの時もそう書きました。

 

kg21.hatenablog.com

 

そして、マルク・ガソールの時も同様です。

 

kg21.hatenablog.com

 

いずれも、市場価値よりも低い条件で、レイカーズ有利な取り引きが成立してしまってるんですね。

 

レイカーズが人気チームで、ブランド力があるのは周知の事実です。

 

しかも、現代最強の2人がいて、優勝もしていれば、おのずと選手は集まります。

 

ただ、ここまであからさまに他チームと取引条件が違ってしまうと、不公平感を感じてしまいます。

 

レイカーズの連覇は確実だな、という半ば諦めに近い感情が湧いてきます。。

 

 

ちなみに、2017年ドラフト組の契約延長に話を戻すと、既にMAX契約を結んだ選手たちはこちら。

 

・ディアーロン・フォックス(キングス)

・ジェイソン・テイタム(セルティックス)

・ドノバン・ミッチェル(ジャズ)

・バム・アデバヨ(ヒート)

 

5年163mil(年平均32.6mil)がギャランティーされ、オプションなどが加算されると最大195.6mil(年平均39.1mil)にまで上がる可能性があるそうです。

 

逆に、開幕までに契約延長が決まらなかった選手たちがこちら。

 

・ジョン・コリンズ(ホークス)

・ラウリ・マルッカネン(ブルズ)

・ジャレット・アレン(ネッツ)

・ジョシュ・リチャードソン(マブス

・ロンゾ・ボール(ペリカンズ)

 

条件面が合わなかったりして合意に達しなかった場合、一旦契約交渉は棚上げになります。

 

再契約の可能性がなくなったわけではなく、今の段階では落としどころが見つからなかった、というだけですね。

 

例えば、選手側はMAX契約を要求したけど、チーム側はそれよりも安い金額を希望して、その隔たりが埋まらなかった、といったケースが多いです。

 

この1年のプレーぶりを見てチーム側の評価も変わったりしますので、来オフ制限付きFAになり、再度交渉のテーブルにつく、ということになります。

 

この1年でどう評価が変わるのか、その辺りも注目して見るとおもしろいですよ。