レギュラーシーズンが中断してから大分時間が経ちました。
そろそろシーズン再開へ向けての動きが出てきたようです。
時期は7月の末ぐらいから、場所はオーランドのディズニーワールド内にあるESPNの施設に集めて行われるプランが想定されています。
そして一番難しいのが、再開する際のフォーマットです。
各チームとも、中断時点まで大体65試合前後を消化していました。
再開するにあたって、残りのレギュラーシーズンは実施するのか?
それとも、いきなりプレーオフから再開するのか?
プレーオフからやるにしても、8位争いをしていた下位チームにチャンスはないのか?
様々な思惑が絡み合う中で、なかなか完璧な解決策はないかもしれません。
でも、少しでも不公平感がなく、みんなが納得する形で実施してほしいなと思います。
ここでは、どんな方法が最も適しているのか?について考えていきたいと思います。
現在話し合われている有力なプランは、中断時点での暫定プレーオフ圏内にいた16チームに、まだ逆転の可能性があった数チームを交えて再開するというパターンです。
既にプレーオフ進出を決めていたのはバックス、ラプターズ、セルティックス、レイカーズの4チーム。
既にプレーオフ進出の望みが断たれていたのは、ウォリアーズ1チーム。
わざわざ消化試合をして感染リスクを上げても仕方ないので、プレーオフ進出の可能性があったチームに絞って、シーズンを再開させるのが妥当だろうという判断がされています。
シーズン中断時点での順位表を見てみます。
ゲーム差は、プレーオフ圏内の8位のチームからのゲーム差です。
<イースタン>
8位 マジック 30勝35敗
9位 ウィザーズ 24勝40敗 5.5ゲーム差
10位 ホーネッツ 23勝42敗 7ゲーム差
<ウェスタン>
8位 グリズリーズ 32勝33敗
9位 ブレイザーズ 29勝37敗 3.5ゲーム差
10位 ペリカンズ 28勝36敗 3.5ゲーム差
11位 キングス 28勝36敗 3.5ゲーム差
12位 スパーズ 27勝36敗 4ゲーム差
13位 サンズ 26勝39敗 6ゲーム差
14位 ウルブス 19勝45敗 12.5ゲーム差
そして、現在可能性が高いと言われているのが次の2つのパターン。
①22チームパターン
各カンファレンスの8位チームから、6ゲーム差以内にいたチームは呼ばれるというパターン。
イーストの場合は、ウィザーズは6ゲーム差以内なので呼ばれ、ホーネッツは呼ばれない、ということになります。
ウェストは13位のサンズまでが6ゲーム差に入っているため、5チームが該当することになります。
ですので、合計6チームがプレーオフ圏内の16チームにプラスされるので、22チームでシーズンが再開されるというパターンです。
②20チームパターン
もう一つの候補は、先程のゲーム差を4ゲーム差以内にするパターン。
そうすると、5.5ゲーム差のウィザーズと、6ゲーム差のサンズは脱落し、スパーズまでの4チームがプラスされ、20チームとなります。
この6チームあるいは4チームを加えて、どのような形で残りのレギュラーシーズンとプレーオフを実施するのかは、まだ決まっていません。
勝ち抜きのトーナメントをするとか、サッカーW杯のグループリーグ形式でやるとか、様々な案が検討されているようです。
自分でも、どういうパターンが一番いいのかなと思って考えてみましたが、例えばこんな案はどうだろう?と思います。
①各カンファレンス8+4=12チームによるプレーオフ
通常のプレーオフフォーマットに、4チームを加えたパターンです。
各カンファレンスに、8位✕9位、7位✕10位、6位✕11位、5位✕12位が加えられた形ですね。
チームが増えた分、時間を短縮するために、3戦先勝方式の5試合フォーマットとし、カンファレンス・セミファイナル以降を7戦フォーマットとします。
これで、プレーオフ出場へ向けて逆転の可能性があった下位チームもチャンスを得ることができます。
②リーグ全体の勝率順で並べた24チームによるプレーオフ
これは、カンファレンスの垣根をなくし、リーグ全体で見て勝率の良い順に並べ、オールリーグでプレーオフトーナメントを行うというパターンです。
さっきの①と比べた違いは、サンズが入り、ニックスが外れていることです。
カンファレンス単位で分けると、サンズはウェスタンの12位までに入れなかったんですが、トータルの勝率で見ると、サンズはイースタンの9位〜12位のチームよりも上にいくんですね。
今回のコロナウィルス問題が浮上する前にも、プレーオフのカンファレンス制を外すアイディアは出ていました。
近年はウェスタン・カンファレンスに強いチームが集まり、東西の格差が開いていたことから、カンファレンスごとに8チームずつというプレーオフのフォーマットに不公平感が出てきていたためです。
ただ、東海岸から西海岸への移動距離など日程的な負担が増大するため、それ以上議論が進んでいませんでした。
今回、1ヶ所に集められて開催されるということで移動の負担はなくなるので、もし本気でオールリーグのトーナメントを考えている場合には、テストケースとして試してみるいい機会かもしれません。