ご、50年代! 逆にちょっと勉強しながら書いています。
【1959年ドラフト】
①ウィルト・チェンバレン(T)
30.1点/22.9R/4.4A/FG54.0%
②ベイリー・ハウエル(←②)
18.7点/9.9R/2.0A/FG48.0%
③ルーディ・ラルーソ(↑⑩)
15.6点/9.4R/2.1A/FG43.1%
④ボブ・ブーザー(↓①)
14.8点/8.1R/1.4A/FG46.2%
⑤ディック・バーネット(↓④)
15.8点/2.9R/2.8A/FG45.6%
⑥ジョニー・グリーン(↓⑤)
11.6点/8.6R/1.4A/FG49.3%
⑦ポール・ニューマン(↑㉗)
11.1点/2.9R/3.2A/FG44.2%
⑧ボブ・フェリー(T)
9.1点/5.3R/1.4A/FG43.3%
⑨トム・ホーキンス(↓③)
8.7点/6.0R/1.1A/FG44.7%
8.6点/2.8R/2.8A/FG41.6%
ウィルト・チェンバレンは何か、あらゆる面において常識を覆す超人的な男でした。
本来「テリトリアル・ピック」は、出身大学が近くにあることが条件で、チェンバレンが所属したカンザス大学はどのチームの近くにもありませんでしたが、チェンバレンが高校までフィラデルフィアで過ごしていたことを理由に、フィラデルフィア・ウォリアーズが強引に指名。
NBAもそれを認め、チェンバレンは出身大学でなく、出身地で指名された唯一の選手となりました。
またプレーも規格外で、デビュー戦でいきなり43点・28リバウンドを挙げると、ルーキーシーズンに37.6点・27.0リバウンドをマークし、新人で得点王・リバウンド王・MVPなどを総ナメにするなど、数々の伝説を残しました。
【1958年ドラフト】
①エルジン・ベイラー(←①)
27.4点/13.5R/4.3A/FG43.1%
②ハル・グリアー(↑⑬)
19.2点/5.0R/4.0A/FG45.2%
③ウェイン・エンブリー(↑㉒)
12.5点/9.1R/1.4A/FG44.0%
④ガイ・ロジャース(T)
11.7点/4.3R/7.8A/FG37.8%
⑤ドン・オウル(↑㊱)
15.9点/3.0R/3.1A/FG43.4%
⑥バッキー・ボックホーン(↑⑰)
11.5点/4.7R/3.5A/FG40.3%
⑦コニー・ダイアキン(↓⑤)
10.0点/6.7R/1.5A/FG41.7%
⑧デイブ・ガンビー(↓⑥)
10.6点/5.2R/1.0A/FG42.0%
⑨エイドリアン・スミス(↑85)
11.8点/2.2R/2.4A/FG42.9%
⑩シェリー・マクミロン(↑㊷)
9.1点/6.0R/0.9A/FG43.4%
エルジン・ベイラーは、史上最高のSFと推す声もあるほどの名選手ですが、運に恵まれないことも多い印象がありました。
得点は38.3点、リバウンドは19.8本というキャリアベストのシーズンもありましたが、同年代に怪物チェンバレンやビル・ラッセルがいたため、一度もスタッツリーダーにはなれませんでした。
また、レイカーズ一筋14年間プレーしましたが、優勝が一度もなく、シーズン途中に引退を決めたその年にチームが優勝を果たす、ということもありました。
引退後も、弱小時代のクリッパーズのGMを22年間も務めていましたが、その間勝ち越したシーズンはわずか2度しかありませんでした。
【1957年ドラフト】
①サム・ジョーンズ(↑⑧)
17.7点/4.9R/2.5A/FG45.6%
②ウッディ・ソールズベリー(↑60)
10.7点/7.8R/1.1A/FG34.8%
③チャーリー・タイラ(↓②)
8.9点/7.4R/0.9A/FG38.7%
④ホットロッド・ハンドリー(↓①)
8.4点/3.3R/3.4A/FG34.7%
⑤ジム・クレブス(↓③)
8.0点/6.2R/0.8A/FG40.5%
⑥ジム・パーマー(↑⑫)
8.1点/5.3R/0.8A/FG41.3%
⑦ウィン・ウィルフォング(↓④)
6.8点/3.4R/2.1A/FG36.1%
⑧モーリス・キング(↑㊽)
5.9点/2.8R/3.8A/FG39.8%
⑨スティーブ・ハミルトン(↑67)
4.5点/3.4R/0.5A/FG37.2%
⑩レニー・ローゼンブラス(↓⑥)
4.2点/1.8R/0.4A/FG32.7%
1957年は85人が指名されたものの、実際にリーグでプレーしたのはわずか19人。
そのうち2年以上の複数年プレーした人数は、わずかに11人という少なさでした。
サム・ジョーンズは、黄金時代のセルティックスの主力選手として活躍しました。
また、この年の新人王は8巡目60位指名のソールズベリーでしたが、これは史上最も低いドラフト順位での新人王獲得でした。
1位指名のホッドロッド・ハンドリーは、長らくジャズの実況アナウンサーを務めたことで、今のファンにも広く知られた存在です。
【1956年ドラフト】
①ビル・ラッセル(↑②)
15.1点/22.5R/4.3A/FG44.0%
②トム・ハインソーン(T)
18.6点/8.8R/2.0A/FG40.5%
③ウィリー・ノウルス(↑⑨)
15.8点/9.1R/1.6A/FG40.6%
④フィル・ジョードン(↑㊷)
10.9点/6.9R/1.7A/FG39.8%
⑤サイ・グリーン(↓①)
9.2点/4.3R/3.3A/FG38.7%
⑥K・C・ジョーンズ(↑⑬)
7.4点/3.5R/4.3A/FG38.7%
⑦ジョニー・マッカーシー(↑㉔)
7.8点/3.6R/3.7A/FG35.3%
⑧ボブ・ホプキンス(↑74)
8.2点/5.6R/0.7A/FG39.4%
⑨ロン・ソビー(↓⑥)
8.4点/4.1R/1.8A/FG37.9%
⑩ジム・パクソン(↓③)
8.0点/4.5R/1.6A/FG32.3%
“優勝請負人”のビル・ラッセルは、キャリア13年のうち11回優勝というとてつもない偉業を残し、セルティックスの黄金時代を支えました。
テリトリアルピックのトム・ハインソーンと13位指名のK・C・ジョーンズもセルティックス入りし、ともに活躍しています。
ハインソーンは引退後にセルティックスの専属解説者を務め、そのハイテンションな解説で人気を博しました。
3位指名のジム・パクソンは、ブルズの前期3連覇を支えたジョン・パクソンの父になります。
【1955年ドラフト】
①モーリス・ストークス(↑②)
16.4点/17.3R/5.3A/FG35.1%
②ジャック・トワイマン(↑⑧)
19.2点/6.6R/2.3A/FG45.0%
③トム・ゴーラ(T)
11.3点/8.0R/4.2A/FG43.1%
④ケニー・シアーズ(←④)
13.9点/7.8R/1.6A/FG45.5%
⑤ディック・ガーメイカー(T)
13.3点/4.2R/2.6A/FG40.3%
⑥エド・コンリン(↓⑤)
10.1点/4.8R/2.0A/FG37.0%
⑦ディック・リケッツ(↓①)
9.3点/6.3R/2.1A/FG32.8%
8.6点/5.2R/1.9A/FG35.9%
⑨ジム・ロスカトフ(↓③)
6.2点/5.6R/0.7A/FG34.5%
⑩アル・フェラーリ(↑⑮)
6.8点/2.2R/2.5A/FG36.8%
モーリス・ストークスは、キャリア平均17.3リバウンドというハイアベレージを残していますが、わずか3シーズンしかプレーしていません。
3シーズン目の最終戦でコートに叩きつけられて頭を強打し、気を失いました。
その時は意識を取り戻してコートに戻ったものの、3日後に容体が急変して昏睡状態に。
その後チームから契約を解消されてしまったストークスに対し、チームメイトだったジャック・トワイマンが高額な医療費を全額負担。
正式にストークスの後見人となって、個人的に彼を支え続けました。
【1954年ドラフト】
①ボブ・ペティート(↑②)
26.4点/16.2R/3.0A/FG43.6%
②リッチー・グエリン(↑⑰)
17.3点/5.0R/5.0A/FG41.6%
③ジョニー・レッド・カー(↑⑥)
13.8点/11.2R/2.2A/FG41.8%
④ラリー・コステロ(↑⑫)
12.2点/3.8R/4.6A/FG43.8%
⑤ジーン・シュー(↓③)
14.4点/4.1R/3.7A/FG39.6%
⑥フランク・セルビー(↓①)
10.8点/3.7R/2.8A/FG39.4%
⑦スリック・レナード(↑⑩)
9.9点/2.9R/3.3A/FG34.9%
⑧チャック・ノーブル(↑㉚)
8.0点/2.6R/3.3A/FG34.6%
⑨アル・ビアンキ(↑⑱)
8.1点/2.5R/2.2A/FG37.4%
⑩エド・カラファト(↓⑨)
7.1点/5.7R/1.5A/FG34.5%
ボブ・ペティートは、平均得点で歴代6位、平均リバウンドが歴代3位というハイアベレージを残した名選手です。
キャリア11年間の全シーズンで平均20点・12リバウンド以上を挙げ、引退前の最後のシーズンも22.5点・12.4リバウンドという成績でした。
ジョニー・‟レッド”・カーは、ジョーダンの全盛期にブルズの解説者を務めていたことで知られています。
ジョーダンがすべり止めの白い粉を放送席の前でパンパンやるルーティーンは、試合前の名物シーンでした。
【1953年ドラフト】
①クリフ・ヘイガン(↑㉑)
18.0点/6.9R/3.0A/FG45.0%
②ウォルター・デュークス(T)
10.4点/11.3R/1.1A/FG36.9%
③フランク・ラムジー(↑⑤)
13.4点/5.5R/1.8A/FG39.9%
④レイ・フェリックス(↓①)
10.9点/8.9R/0.7A/FG41.2%
⑤ジャック・ジョージ(↑102)
10.2点/4.2R/4.3A/FG36.4%
⑥ボブ・ヒューブレッグス(↓②)
9.3点/5.5R/1.8A/FG40.4%
⑦リッチー・リーガン(↓④)
8.3点/2.6R/2.9A/FG34.4%
⑧ビリー・ケンビル(↑㉒)
7.1点/3.5R/2.1A/FG36.3%
⑨アーニー・ベック(T)
6.3点/3.2R/1.8A/FG38.3%
⑩ルー・ツィオロポウロス(↑57)
5.8点/4.8R/1.1A/FG31.5%
さすがにここまで来ると、知ってる選手が1人もいません(笑)
代わりにチームの紹介をしておくと、この年は全部で9チーム。
現在と全く同じ名前のチームは、ニューヨーク・ニックスとボストン・セルティックスの2チームのみ。
フランチャイズの場所が違うのは、ミネアポリス・レイカーズ、フィラデルフィア・ウォリアーズ、フォートウェイン・ピストンズ、ミルウォーキー・ホークスの4つ。
両方とも違うのは、シラキュース・ナショナルズ(シクサーズ)、ボルチモア・ブレッツ(ウィザーズ)、ロチェスター・ロイヤルズ(キングス)の3つでした。
【1952年ドラフト】
①クライド・ロベレッテ(↑⑨)
17.0点/9.5R/1.6A/FG44.3%
②エディ・ミラー(↑⑩)
10.2点/8.5R/1.5A/FG37.4%
③ジム・ビーチトールド(↓②)
9.7点/3.1R/2.1A/FG38.8%
④ジャック・マクマホン(↑58)
8.1点/2.7R/3.7A/FG33.7%
⑤ドン・メイニーク(↑⑫)
6.8点/4.7R/1.3A/FG36.7%
⑥ジーン・コンリー(↑90)
5.9点/6.3R/0.6A/FG37.1%
⑦ジーク・ザオルーク(↑⑭)
6.8点/4.1R/1.2A/FG37.2%
⑧ウォルト・デイビス(↑⑬)
4.8点/4.3R/0.7A/FG37.7%
⑨ボブ・ピーターソン(↑93)
4.7点/3.8R/0.8A/FG38.6%
⑩ジム・ホルスタイン(↑59)
3.8点/2.9R/1.1A/FG32.3%
この時代、NBAとMLBの二刀流でプレーする選手が割合多く存在しました。
3位指名だったディック・グロートは、NBAで1シーズンだけプレーして以降MLBに専念し、MVPを獲得するほどの活躍を見せました。
また、90位指名のジーン・コンリーは、セルティックスで3回優勝メンバーになっていますが、MLBでも1度優勝し、NBAとMLB両方で優勝を経験した唯一の選手となったそうです。
【1951年ドラフト】
①メル・ハッチンス(↑②)
11.1点/9.6R/3.0A/FG38.9%
②ビル・トシェフ(↑㉜)
9.2点/3.0R/3.3A/FG31.5%
③ホイッティ・スクーグ(T)
8.2点/3.3R/2.6A/FG38.8%
④ドン・サンダラージ(↑⑨)
7.7点/2.5R/2.0A/FG32.6%
⑤ルー・ヒッチ(↑⑲)
5.0点/5.3R/1.2A/FG37.6%
⑥ジョージ・デンプシー(↑68)
5.0点/3.6R/2.3A/FG40.7%
⑦メル・ペイトン(↑⑱)
5.4点/3.6R/1.1A/FG36.3%
⑧アーニー・バレット(↓⑦)
4.9点/2.6R/1.7A/FG36.9%
4.0点/2.2R/1.9A/FG37.9%
⑩ジェイク・フェンドリー(↑㉓)
2.8点/1.2R/0.9A/FG34.4%
この時代の特徴として、平均得点の低さとFG成功率の低さが目立ちます。
その理由は、24秒のショットクロックが導入されたのが、1954−55シーズンからだったためです。
ショットクロック前は、いくらでもボールをキープしていてよかったため、勝っているチームが終盤になると全くシュートを打たず、ただボールを持っているだけというシーンが生まれました。
最も極端な例で、最終結果が19−18、最終Qが3−1なんていうゲームがあったほどでした。
【1950年ドラフト】
①ポール・アラジン(T)
22.8点/8.6R/2.3A/FG42.1%
②ボブ・クージー(↑③)
18.4点/5.2R/7.5A/FG37.5%
③ジョージ・ヤードリー(↑⑦)
19.2点/8.9R/1.7A/FG42.2%
④ビル・シャーマン(↑㉔)
17.8点/3.9R/3.0A/FG42.6%
⑤ラリー・ファウスト(←⑤)
13.7点/9.8R/1.7A/FG40.5%
⑥ジョージ・キング(↑89)
10.3点/3.9R/4.8A/FG38.2%
⑦チャック・シェア(↓①)
8.3点/8.4R/1.4A/FG40.0%
⑧アール・ロイド(↑100)
8.4点/6.4R/1.4A/FG35.6%
⑨ボブ・ラボイ(↓⑧)
8.2点/6.2R/1.5A/FG38.4%
⑩チャック・クーパー(↑⑭)
6.7点/5.9R/1.8A/FG33.9%
この1950年のドラフトは、初めて黒人選手がドラフトされた記念すべき年でした。
セルティックスから2巡目14位指名を受けたチャック・クーパーが、黒人初のドラフト選手となりました。
また、9巡目100位で指名されたアール・ロイドは、一番最初にNBAでプレーした黒人選手となりました。
そして、ハーレム・グローブ・トロッターズからニックス入りしたナット・クリフトンは、最初にNBAチームと契約した黒人選手となりました。