さて、昨日ウォリアーズの現状についてお話をしました。
で、その打開策としてアーロン・ゴードン&モー・バンバを獲るトレードを提案していましたが、もう1つ違ったトレードも考えてみたいと思います。
<ウォリアーズ> ⇔ <キャブス>
ジョーダン・クラークソン ドレイモンド・グリーン
アンテ・ジジッチ ジェイコブ・エバンス
アルフォンゾ・マッキニー
厳密には、ラッセルをトレードできるのは12/14以降、ドレイモンドをトレードできるのは2/2以降となりますが、サラリーが釣り合い実現可能なトレード案として提示してみました。
ウォリアーズはインサイドに高さが足りず、計算できるスコアラーもいません。
トンプソン復帰後もガード3人体制でずっと行くのか?という疑問もあり、早い段階でラッセルをインサイドプレイヤーと交換した方がいいのではないかと考えています。
ラブは、かつて所属していたデビッド・リーのように、リバウンドが強く、インサイドの攻撃の核になれます。
カリー&トンプソンのスプラッシュブラザーズを補完していいバランスを保てる、絶好のインサイドプレイヤーになりそうな気がします。
一方のキャブスは、サラリーを整理して来夏のFA市場に乗り出しても、オールスター級の選手には魅力がなく、来てくれないんじゃないかという心配があります。
そこで、かつてのオールスターであるラブとの交換で、現在のオールスターである選手を2人も取れるのであれば、悪い話ではないと思われます。
クラークソンはPGとSGをどちらもこなすことができるコンボガードなので、カリー不在の間は先発PGとして、カリー復帰後は先発SGとしてプレーすることができます。
また、トンプソン復帰後は6thマンとしてバックアップに回ることもできるので、ラッセルのように3ガード体制を心配する必要もありません。
マッキニーは、昨シーズンからウォリアーズのローテーションに入っており、今シーズンは先発SFとしての出場も可能性がありました。
ウォリアーズとしては手放したくなかったものの、インサイドにケガ人が続出したことと、財政的な事情により、唯一のノンギャランティー契約だったマッキニーをカットせざるを得ませんでした。
ただ、今回のようなトレードという形であれば、ギャランティー契約を動かすことができます。
ウォリアーズとしては、1巡目指名でギャランティー契約を持ちながらローテーションに入れていないジェイコブ・エバンスあたりを放出して、マッキニーを取り戻したいと思っていることでしょう。
ジジッチは未知数ですが、高さのある若いビッグマンは、今のウォリアーズにとって確保しておきたい素材です。
キャブスが新人契約のオプションを行使せず、チームに残す意思を示さなかったこともあり、とりあえず獲得しておいて、その可能性に賭けてみる価値はあるでしょう。
そんなことで想定ロースターです。
<ウォリアーズ>
PG:ジョーダン・クラークソン/カイ・ボウマン/(ステフェン・カリー)
SG:アレック・バークス/ジョーダン・プール/(クレイ・トンプソン)
SF:グレン・ロビンソンⅢ/アルフォンゾ・マッキニー/デイミオン・リー
PF:ケビン・ラブ/エリック・パスカル/マーキース・クリス/アレン・スマイラジッチ/(ケボン・ルーニー)
C:ウィリー・コーリー・スタイン/オマリ・スペルマン/アンテ・ジジッチ
クラークソンとラブが入って、アウトサイドとインサイドにベテランの軸ができることで、多少安定した戦い方ができるようになるでしょう。
ぷちブレイク中のエリック・パスカルを先発Cで、マッキニーを先発SFで起用してもいいと思います。
ただしこれは、あくまで来シーズン以降にフルメンバーが揃った後のバランス作りのためであり、今シーズンを勝つためのトレードではありません。
今シーズンはこのままプレーオフを逃し、ドラフトでロッタリーピックの即戦力ルーキーを獲る方がチームにとってもいいと思います。
最も大きな意味を持つのは、来シーズンの53mil分のギャランティー契約(ラッセル+ドレイモンド+エバンス)を手放して、残るのは31milのラブの契約だけという点です。
クラークソン、ジジッチ、マッキニーの3人はいずれも今シーズン限りの契約なため、20mil以上のサラリーキャップの空きを作ることができます。
カリー・トンプソン・ラブのBIG3がいて、残りの20milでもう一度ロースター作りをやり直せば、再び勝てるチームを作ることも十分可能でしょう。
まだウォリアーズのブランドも失墜していない(と思う)ので、FA選手の行き先としても魅力はあると思います。
<キャブス>
PG:コリン・セクストン/ダリアス・ガーランド/マシュー・デラベドーバ
SG:ディアンジェロ・ラッセル/ブランドン・ナイト/ジェイコブ・エバンス
SF:ジェディ・オスマン/ケビン・ポーターJr./ディラン・ウィンドラー
PF:ドレイモンド・グリーン/ラリー・ナンスJr./ディーン・ウェイド
C:トリスタン・トンプソン/ジョン・ヘンソン/タイラー・クック
ラッセルの加入により先発級のPGがダブついてしまうことになりますが、元々サイズのないセクストンとガーランドを両方先発で使うのは無理があったので、遅かれ早かれいずれどちらかはトレードで出される運命だったと思います。
サイズのあるラッセルとであれば、ダブルPGで先発バックコートを組むことも可能ですので、将来性も考えてどちらを残すかを吟味しながら、いずれ先発級のインサイドプレイヤーと交換するのがいいと思います。
いずれにしても、今シーズンのトレードデッドラインまでに何らかのトレードを実行しないと、来シーズンはカリー・ラッセル・トンプソン・ドレイモンドという6−6(198cm)以下を4人並べるミニミニラインナップで勝負していかないといけなくなります。
ウォリアーズのフロントがそれでいいと考えているなら話は別ですが・・・・