日本代表の馬場雄大が、マブスのトレーニングキャンプに参加することになりましたね。
サマーリーグでもマブスの一員として、短い出場時間ながらもコンスタントに結果を残していました。
そして迎えたワールドカップでは、全敗だった日本代表の中で唯一の明るい材料と言える活躍を見せていました。
特にアメリカ代表相手に見せた18得点のパフォーマンスは、NBAの関係者にも大きなインパクトを与えたものと思います。
ただ、呼ばれたからと言って、すぐにNBAの舞台に立てるわけではありません。
まずマブスのロースターは、既に枠いっぱいの15人に対してギャランティー契約を与えています。
そして、渡邊雄太と同じ2WAY契約も、既に2人と契約していて空きがありません。
今回結んだのはトレーニングキャンプに参加するための契約で、大抵の場合はシーズン開幕前にカットされてしまう選手がほとんどです。
ロースターに残るためには、ギャランティー契約をもらっている15人のうちの誰かをカットして入り込むか、2WAY契約している選手のどちらかを蹴落としてもぐり込むかのどちらかしかありません。
まずギャランティー契約をもらっている選手を追いやるというのは、よっぽどの活躍をしない限り現実的には難しいです。
チーム側としては、たとえ誰かを解雇したとしても、ギャランティーしている1年分のサラリーは丸々支払わなければいけませんので、そこまでしても獲る価値があると思える選手でない限り、そんなことはしません。
可能性があるとすれば、キャンプやプレシーズンマッチで活躍して、2WAY契約を勝ち取る方法がありますが、それでも今いる2人のどちらかをリリースしてもいいと思える活躍をしない限りは、なかなか難しいでしょう。
現実的には、傘下のGリーグチームに所属して、誰かが離脱した時にコールアップしてもらえるように、Gリーグで結果を出し続けるしかありません。
年明け以降に解禁される10日間契約が、Gリーグの選手にとってはNBAに上がるきっかけをつかめるチャンスとなります。
それから、日本ではSFの馬場ですが、198cmというサイズは、NBAではSGの標準サイズになります。
そこで、SGとしても使ってもらえるように、3Pシュートの精度を上げていくことが、生き残りへ向けた課題となっていくでしょう。
いずれにしても、キャンプに呼ばれるぐらい活躍が評価されたということは素晴らしいことです。
このスタートラインに立てることができる人は限られていますので、是非このチャンスを活かして、日本人4人目のNBA選手を目指してほしいなと思います。
★セフォローシャがロケッツへ
本気で優勝を狙うロケッツは、ベテランのウィングディフェンダーを探していました。
昨シーズン途中にトレードで加入したイマン・シャンパートとの再契約を交渉していましたが、契約は成立せず。
一昨シーズンにプレーしていたルーク・ンバムーテにも声をかけましたが、こちらも空振り。
そこで、ベテランFAを集めたミニキャンプを行い、ニック・ヤング、テレンス・ジョーンズ、タボ・セフォローシャ、アーロン・アフラーロらを招き、その中からセフォローシャに落ち着きました。
セフォローシャは、ウェストブルックとハーデンがいたサンダーで先発SGとして出場しており、コンビネーションやケミストリーは問題ないと思われます。
ロースターはこんな感じになりそうです。
PG:ラッセル・ウェストブルック/オースティン・リバース/クリス・クレモンズ
SG:エリック・ゴードン/ジェラルド・グリーン/ベン・マクレモア/マイケル・フレイジャー
SF:ジェイムス・ハーデン/ダヌエル・ハウスJr./タボ・セフォローシャ
PF:PJ・タッカー/ゲイリー・クラーク/デヨンテイ・デイビス/アンソニー・ベネット
C:クリント・カペラ/タイソン・チャンドラー/ネネ/アイザイア・ハーテンスタイン
その前にネネとも再契約しましたが、昨シーズン途中で加入したファリードの名前は一切出てきていません。
ファリードは加入後すぐに活躍を見せ、先発したゲームの平均は、16.2点・10.5リバウンド・FG成功率58.8%という素晴らしい結果を残しました。
しかし、プレーオフではほとんど使われず、せっかく活躍の場が見つかったと思ったのもつかの間、また姿が見えなくなってしまいました。
なぜいつも使われなくなってしまうのかは謎ですが、ロケッツのプレースタイルにも合っていたので、チームに必要なプレイヤーではないかと思います。
★大型トレードの妄想
前回、あったらいいなのトレード話を書きましたが、もう一つ実現したらいいんじゃない?という大型トレードのお話を。
<ネッツ>
ブラッドリー・ビール(←ウィザーズ)
カイリー・トーマス(←ピストンズ)
クリスチャン・ウッド(←ピストンズ)
<ピストンズ>
スペンサー・ディンウィディ(←ネッツ)
ジョー・ハリス(←ネッツ)
ダービス・ベルターンズ(←ウィザーズ)
<ウィザーズ>
キャリス・ルバート(←ネッツ)
ジャレット・アレン(←ネッツ)
ロディオンス・クルークス(←ネッツ)
1巡目指名権×2つ(←ネッツ)
2巡目指名権×1つ(←ピストンズ)
なかなか壮大なスケールの三角トレードですね〜
チームごとに見ていきます。
<ネッツ>
PG:カイリー・アービング/ジェイレン・ハンズ
SG:ブラッドリー・ビール/デビッド・ヌワバ/カイリー・トーマス/セオ・ピンソン
SF:ギャレット・テンプル/スビアトスラフ・ミハイリュウク/ジャーナン・ムサ
PF:トーリーン・プリンス/クリスチャン・ウッド/デン・アデル/(ウィルソン・チャンドラー)/(ケビン・デュラント)
C:ディアンドレ・ジョーダン/ニコラス・クラクストン/ヘンリー・エレンソン
ブラッドリー・ビールを獲得して、カイリー&KD&ビールという新BIG3を形成しようという大胆なプランです。
KDが戻れば、カイリー、ビール、プリンス、KD、ディアンドレという強力なスターティング5が出揃います。
ただ一方で、ディンウィディ、ルバート、ジョー・ハリス、クルークス、ジャレット・アレンと昨シーズンのほぼスターティング5を根こそぎ出してしまうことになるため、ロールプレイヤーの戦力層はかなり薄くなってしまいます。
どっちがいいのか両刃の剣という取り引きですね。
<ピストンズ>
PG:スペンサー・ディンウィディ/デリック・ローズ/ティム・フレイジャー
SG:ルーク・ケナード/ブルース・ブラウン/ラングストン・ギャロウェイ
SF:ジョー・ハリス/トニー・スネル/ジョー・ジョンソン
PF:ブレイク・グリフィン/マーキフ・モーリス/ダービス・ベルターンズ
C:アンドレ・ドラモンド/ソン・メイカー/セクー・ドゥンブーヤ
ディンウィディは元々ピストンズでキャリアをスタートさせ、ネッツへの移籍でブレイクした選手。
ただ、ネッツにはディアンジェロ・ラッセル、そしてカイリー・アービングと先発PGがいたため、スーパーサブ的な役割に留まっていました。
ピストンズは、先発PGのレジー・ジャクソンが契約最終年を迎えているので、ここでディンウィディに司令塔を交換できるのはいい話です。
穴になっていたSFにジョー・ハリスが収まるのもプラスですね。
<ウィザーズ>
PG:レジー・ジャクソン/イシュマイル・スミス/クリス・キオーザ/ジャスティン・ロビンソン/(アイザイア・トーマス)/(ジョン・ウォール)
SG:キャリス・ルバート/CJ・マイルズ/ジョーダン・マクリー/イザック・ボンガ
SF:ロディオンス・クルークス/トロイ・ブラウンJr./ジェメリオ・ジョーンズ
PF:ジャレット・アレン/八村塁/アドミラル・スコフィールド
C:トーマス・ブライアント/イアン・マインミ/モリッツ・ワーグナー
ウィザーズは、エースのビールを出す代わりに、4人もの先発級選手を手にできます。
ルバート、ジャレット・アレン、クルークスはいずれもネッツで先発を務めていました。
レジー・ジャクソンも、先発不在のPGポジションにピタリと収まります。
契約も残り1年なので、ジョン・ウォールが戻ってくるまでの間の先発としてちょうどいいかもしれません。
ウィザーズのGMはブラッドリー・ビールは出さないと名言していますが、もしトレードがあるとしたら、八村と一緒に成長していけるような若手コアが複数獲得できるといいなと思います。
ピストンズ時代のディンウィディ