さて、最近のドリーム・・・チームUSAの動きです。
前回お伝えした、アンドレ・ドラモンド、 モントレズ・ハレル、ジュリアス・ランドルが辞退して以降は、さらなる離脱者は出ていません。
逆に、バム・アデバヨの追加招集に加えて、もう1人代表チームに追加されました。
練習相手のセレクトチームの一員として呼ばれていたディアーロン・フォックスが、トップチームへの昇格を果たしています。
現在のロースターはこんな感じになります。
【ガード】
カイル・ラウリー(ラプターズ)
ケンバ・ウォーカー(セルティックス)
ディアーロン・フォックス(キングス)
マーカス・スマート(セルティックス)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ)
【フォワード】
クリス・ミドルトン(バックス)
ジェイレン・ブラウン(セルティックス)
ジェイソン・テイタム(セルティックス)
サディアス・ヤング(ブルズ)
ハリソン・バーンズ(キングス)
カイル・クーズマ(レイカーズ)
PJ・タッカー(ロケッツ)
【センター】
メイソン・プラムリー(ナゲッツ)
バム・アデバヨ(ヒート)
ブルック・ロペス(バックス)
Depth Chart です。
PG:ケンバ・ウォーカー/ディアーロン・フォックス/マーカス・スマート/(カイル・ラウリー)
SG:ドノバン・ミッチェル/クリス・ミドルトン/ジェイレン・ブラウン
SF:ジェイソン・テイタム/ハリソン・バーンズ/PJ・タッカー
PF:カイル・クーズマ/サディアス・ヤング/メイソン・プラムリー
C:マイルズ・ターナー/ブルック・ロペス/バム・アデバヨ
現在、ラウリーが手術明けでまだ復帰していないため、代わりとなるPGの補充をしたという状況かと思います。
最終的にメンバーは12名に絞られますが、その時点でのコンディションによって誰を残すかという判断になってくるものと思われます。
フォックスが昇格したということで、セレクトチームからさらなる昇格があるのかという点も気になるところです。
若いセレクトチームの方が勢いがあって強いんじゃないの?なんて冗談を言ってましたが、実際に練習ではセレクトチームが圧倒する場面もあったようです。
現在のメンバーのおさらいです。
【ガード】
トレイ・ヤング(ホークス)
ディアーロン・フォックス(キングス)
ジェイレン・ブランソン(マブス)
デリック・ホワイト(スパーズ)
パット・コノートン(バックス)
【フォワード】
ミケル・ブリッジズ(サンズ)
ジョー・ハリス(ネッツ)
トーリー・クレイグ(ナゲッツ)
ジョナサン・アイザック(マジック)
ジョン・コリンズ(ホークス)
マービン・バグリー(キングス)
【センター】
ジャレット・アレン(ネッツ)
ミッチェル・ロビンソン(ニックス)
Depth Chart です。
PG:トレイ・ヤング/ジェイレン・ブランソン
SG:デリック・ホワイト/ミケル・ブリッジズ/パット・コノートン
SF:ジョー・ハリス/ジョナサン・アイザック/トーリー・クレイグ
PF:ジョン・コリンズ/マービン・バグリー
C:ジャレット・アレン/ミッチェル・ロビンソン
前回、PGのトレイ・ヤングやディアーロン・フォックス、シューターのジョー・ハリス、ビッグマンのジョン・コリンズは代表チームに入ってもおかしくないと書きましたが、実際にフォックスが一番乗りで昇格を果たしました。
で、今、さらなる昇格候補として噂されているのが、実はここに出てきていない2人です。
デリック・ホワイトとマービン・バグリーです。
報道によると、練習相手としていいプレーをしていたそうです。
特にホワイトは、セレクトチームのエース的な活躍を見せているようです。
意外・・・・と言ったら失礼ですが、ホワイトの代表チーム入りも現実味を帯びてきているようですね。。
アメリカ代表チームにデリック・ホワイトですよ?
デリック・ホワイトを知ってる人がどれだけいるんでしょうね??
ホワイトは、2年前の2017年のドラフトで、スパーズが1巡目最後の方の29位で指名したコンボガードです。
アーリーエントリーではなく、大学4年生、いや正確に言うと5年生の23才でドラフト指名された苦労人です。
高校卒業時のホワイトはサイズがなく、有力大学からのオファーはなかったそうです。
唯一声を掛けてくれたコーチが、地元コロラドのディビジョンⅡの大学で、ホワイトは3年間をディビジョンⅡで過ごしました。
その後、最終学年をディビジョンⅠの大学でプレーすべく、やはり地元のコロラド大にトランスファーしました。
NCAAのルールで、トランスファーをした学生は1年間はプレーできません。
ホワイトも1年間はプレーできず、5年生として1シーズンプレーした後、ドラフトにかかりました。
才能ある選手は1年生か2年生でアーリーエントリーをするため、3年生や4年生まで大学に残っている選手は、”余り物”として見られるのが現実です。
しかもホワイトは、4年生でもなく、5年生なんですね。
年齢も1つ重ねていますし、圧倒的不利な立場でのドラフトになりました。
通常、5年生の23才という条件だと、そもそも2巡目ですら指名される可能性は低いです。
ドラフト外から頑張って、サマーリーグに賭けるしかないぐらいの立場です。
それが下位とはいえ契約がギャランティーされる1巡目で指名されるというのは、奇跡のようなことです。
ホワイト本人もそうですが、指名したスパーズもスゴイです。
おそらく、他のチームにそれができる勇気はないと思います。
そうしてNBA入りを果たしたホワイトですが、1年目はケガもあってシーズンの大半をGリーグで過ごしました。
しかし、2年目のシーズンにチャンスが回ってきます。
長年スパーズを引っ張ってきたトニー・パーカーが移籍し、その後を引き継いだデジョンテ・マレーが開幕直前にシーズン絶望となるケガを負い、PGがいなくなってしまったのです。
開幕当初こそ別のケガで出遅れたホワイトですが、復帰するとすぐに先発起用され、シーズンの大半を先発PGとしてプレーしました。
そして、プレーオフでの爆発は、以前のブログでもご紹介しました。
ここまででも相当なシンデレラストーリーですよ。
それが今度は代表チームの練習相手に選ばれ、さらには代表チームの正式メンバーに昇格するかもしれないという話まで出てきているわけです。
いやぁ〜、この這い上がり人生というか、永ちゃん風に言えば成り上がり人生は、本当にスゴイです。
エリート揃いのNBAの世界の中で、雑草魂で頑張るデリック・ホワイトを応援したいと思います。