KD to BKN

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今年のフリーエージェント市場は完全なる“わや”ですね。

まとめたいんですが、どこから書けばいいやらわからないぐらい“わや”です。

“わや”が何かは説明しませんが、できるだけ起きたことを説明していきたいと思います。

 

 

★カイリー&KD&ディアンドレがブルックリンへ

 

<ネッツ>

 ケビン・デュラント 4年164mil(MAX)⇒137mil

 カイリー・アービング 4年141mil(MAX)⇒122mil

 ディアンドレ・ジョーダン 4年40mil

 ギャレット・テンプル 2年10mil

 

以前にも触れましたが、カイリー&KDがネッツへ行くのでは?という噂は本当だったようです。

 

kg21.hatenablog.com

 

そしてさらに、ディアンドレ・ジョーダンまでもが加入するということで、いきなりの“祭り”となりました。

 

しかし、2人分のMAX契約を結べるサラリー枠は作っていたものの、ディアンドレの分までは作っていませんでした。

 

ではどうしたかというと、カイリーとKDが自分の年俸からそれぞれ5mil分ずつをディスカウントして、ディアンドレが年10milレベルの契約を結べる余地を作ったんですね。

 

かつてヒートがBIG3を結成した時、ルブロン・ウェイド・ボッシュがが行った仲間同士のディスカウントと一緒ですね。

 

かつての記事・・・・懐かしい(笑)

 

https://blog.goo.ne.jp/manumania/e/5f15d618e54f21d9bffa7d5da95dffc0

 

https://blog.goo.ne.jp/manumania/e/a0b1ff49072ae2e4f922788feb537d3f

 

https://blog.goo.ne.jp/manumania/e/322ecc86c96d4b8777fe8f092cac023d

 

現時点でのネッツのロースターです。

 

 PG:カイリー・アービング/スペンサー・ディンウィディ

 SG:キャリス・ルバート/ギャレット・テンプル

 SF:トーリーン・プリンス/ジョー・ハリス

 PF:ロディオンズ・クルークス/ニコラス・クラクストン(ケビン・デュラント)

   C:ディアンドレ・ジョーダン/ジャレット・アレン

 

ディアンジェロラッセル、シャバズ・ネイピアー、ディマーリ・キャロル、ロンデー・ホーリス・ジェファーソン、エドデイビスらが抜けましたが、いい若手とロールプレイヤーたちが残っているので、結構戦えるメンバーになると思います。

 

PFだけはちと弱いですが、そこはKDの復帰待ちというところなので仕方ないですね。

 

KDが復帰する翌々シーズンには、イーストの優勝候補になるでしょう。

 

 

ディアンジェロラッセルがウォリアーズへ

 

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<ウォリアーズ>

 クレイ・トンプソン 5年190mil(MAX)

 ディアンジェロラッセル 4年117mil(MAX)

 ケボン・ルーニー 3年15mil

 

KDの移籍はある程度予想されていましたが、ラッセルのウォリアーズ入りはビックリしましたね。

 

ラッセルは先発PGが欲しいレイカーズやサンズ、ウルブスなどが狙っていましたが、まさかのウォリアーズがかっさらいました(笑)

 

いやあ~、でもウォリアーズはどうするんでしょうね?

 

てっきり、トンプソンの穴を埋めるSG/SF系のスウィングマンにFAマネーを費やすものと考えていました。

 

まさかの3ガード戦略!?

 

それにしたって、PFのドレイモンド・グリーンも小さいわけですから、3ガード+ドレイモンドなんて並べたら、ディフェンス面が心配ですね。。。

 

ディフェンス面と言えば、ラッセルと契約する空きを作るために、長年の功労者であったイグオダーラを放出しています。

 

イグオダーラは残り1年17milの契約が残っていましたから、MAX契約の余地を作るためには必要な措置でした。。。

 

しかし、グリズリーズからバイアウトされることが濃厚なイグオダーラは、その後レイカーズと契約するという噂です。

 

重要なプレイヤーがライバルチームに流れていくのを、指をくわえて眺めているしかないんですねえ・・・・

 

それにしても、ここ5年間で3度の優勝を果たした黄金時代のファイナルMVPが全員いなくなるという事態になりました。

 

といっても、KDとイグオダーラの2人ですけどね。

 

なんだか、一時代の終わりという感じがして、とっても寂しいです。。。

 

ただ、31才のカリー以外は全員20代しかいないという状態になり、ウォリアーズはだいぶ若返りました。

 

まだロースターの動きはこれからだと思いますが、現時点でのメンバーです。

 

 PG:ステファン・カリー/ショーン・リビングストン

 SG:ディアンジェロラッセジョーダン・プール

 SF:アルフォンゾ・マッキニー/ジェイコブ・エバンス/(クレイ・トンプソン)

 PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル

   C:ケボン・ルーニー/デイミアン・ジョーンズ

 

KD、イグオダーラ、ジョーダン・ベルの移籍が決まり、カズンズ、クイン・クック、ジェレブコ、ボーガットもFAで去ることが濃厚という状況の中、どうやってチームをやり繰りしていくかが注目されます。

 

 

★バトラーとレディックが去り、ホーフォードがシクサーズ

 

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シクサーズ

 トバイアス・ハリス 5年180mil

 アル・ホーフォード 4年109mil

 ジョシュ・リチャードソン(トレード)

 マイク・スコット 2年10mil

 カイル・オクイン 1年ベテランミニマム

 

ジミー・バトラー、トバイアス・ハリス、JJ・レディックの3人がFAとなっていたシクサーズも、激動の動きを見せました。

 

先発3人のFAのうち、残留したのはハリスだけ。

 

レディックはペリカンズと2年26.5milで合意し、バトラーもヒートと4年142milで合意しました。

 

これはシクサーズ大ピンチか?と思いましたが、バトラーの取引はサイン&トレードとなり、ヒートから若手SGのジョシュ・リチャードソンをもらえることに。

 

そしてなんと、セルティックスからFAとなっていたホーフォードの獲得に成功しました。

 

この動きは、シクサーズにとって大きな転換点となりそうです。

 

これまでのシクサーズは、オールスター級のタレントを揃えた豪華チームでしたが、いかんせんオフェンスに偏り気味で、バランス的にはうまくいっていませんでした。

 

そこに、ホーフォードとリチャードソンというディフェンス力のある選手を加えたことで、攻守のバランスが取れたラインナップになります。

 

また、ホーフォードがPFに入ることで、ハリスがSFに上がり、ポジション的なバランスも良くなります。

 

ロースターを見てみましょう。

 

 PG:ベン・シモンズ

 SG:ジョシュ・リチャードソン/ザイーア・スミス/ティース・サイブル

 SF:トバイアス・ハリス/マイク・スコットアドミラル・スコフィールド

 PF:アル・ホーフォード/ジョナ・ボールデン

   C:ジョエル・エンビードカイル・オクイン

 

まだベンチは手薄ですが、スターターのバランスは向上しました。

 

ハリスも、2番手か3番手のスコアラーとなることで、遠慮がちだった昨シーズンよりも活躍してくれることでしょう。

 

リチャードソンは、元々1年前にウルブスにいたバトラーがトレード要求をした際も、トレード候補に挙がっていた選手でした。

 

しかし、その後20点級のスコアラーに成長したことで評価が上がり、その時点ではトレードできない選手になっていました。

 

kg21.hatenablog.com

 

その時も、「バトラーの後釜として最適」と書きましたが、シクサーズにとってもそれは言えると思います。

 

攻守両面で貢献できるというのが一番重要ですが、プラス契約が安価というのが大きいです。

 

スター揃いのチームとなると複数の選手にMAX級のサラリーを払わないといけない中で、「安くて使える」という存在は、キャップ・マネジメントの都合上も非常に助かるんですね。

 

「若い」「安い」「使える」と三拍子揃った吉野家のようなリチャードソンは、シクサーズにとって大きな大きな補強となるでしょう。

 

 

★ミドルトン、ロペスと再契約するも、ブログドンペイサーズ

 

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<バックス>

 クリス・ミドルトン 5年178mil

 ブルック・ロペス 4年52mil

 ジョージ・ヒル 3年29mil

 ロビン・ロペス 2年10mil

 

リーグ最高勝率をマークし、ヤニスがMVPを獲得したバックス。

 

来シーズンこそは優勝か、とチームは盛り上がっているわけなんですが、ヤニス以外のスターターが全員FAになるこのオフの動きが注目されていました。

 

その中で、ブレッドソーだけはシーズン中に4年70milの延長契約を結び、一足先に残留を決めていました。

 

そしてオフに入り、早々にミドルトンとロペスとの再契約をまとめ、残るはブログドンのみという状況になったのですが・・・・

 

そのブログドンペイサーズと4年85milで合意し、バックスを去ることになりました。

 

ただそれだけならいいじゃないか、と思われるかもしれません。

 

でも僕は個人的に、ヤニスの次に重要な選手は、ミドルトンでもロペスでもブレッドソーでもなく、ブログドンだと考えていました。

 

なので、先に他の選手の契約に走り、ブログドンを取り逃がしたのが残念でなりません。

 

なぜブログドンが大事なのかというと、6ー5(196cm)のサイズがあってPGとSG両方でプレーでき、さらに攻守両面でも貢献できるマルチな選手だからです。

 

しかも、FG50.5%・3P42.6%・FT92.8%で、超高確率な「50-40-90」をクリアしている稀有な存在なんです。

 

・ミドルトン:18.3点・FG44.1%・3P37.8%・FT83.7% ⇒ 5年178mil(年35.6mil)

・ブログドン:15.6点・FG50.5%・3P42.6%・FT92.8% ⇒ 4年85mil(年21.25mil)

・ブレッドソー:15.9点・FG48.4%・3P32.9%・FT75.0% ⇒ 4年70mil(年17.5mil)

 

正直ミドルトンにこの金額は、あげすぎだと思っています。

成績を見比べても、ここまでの年俸差が生まれるとは思えないんですよね。

であれば、ミドルトンの金額を少し抑えて、ブログドンに回してほしかった。。

 

あるいは、少なくともブレッドソーとの再契約と天秤にかけてほしかった。。

どっちのガードを残すべきなのか。

 

それに、3Pばっか打ってる31才のロペスと4年契約を結ぶ必要があったのか?

それなら、26才のブログドンと4年契約してほしかった。。

 

様々な疑問が浮かび上がり、どうしても納得がいきません。

後で「ブログドンがいれば優勝できたのに・・・」とならなければいいのですが。

 

ロースターです。

 

 PG:エリック・ブレッドソー/ジョージ・ヒル

 SG:パット・コノートン/ドンテ・ディビンチェンゾ

 SF:クリス・ミドルトン/エルサン・イリャソワ

 PF:ヤニス・アデトクンボ/ジョン・ルーアー/DJ・ウィルソン

   C:ブルック・ロペス/ロビン・ロペス

 

双子のロペス兄弟のセンターコンビはおもしろいですが、自分の中では一歩後退した感が否めないです。

 

ついでにペイサーズも。

 

 PG:マルコム・ブログドン/アーロン・ホリデイ

 SG:ヴィクター・オラディポ/ジェレミー・ラムエドモンド・サムナー

 SF:TJ・ウォーレン/ダグ・マクダーモット

 PF:ドマンタス・サボニス/TJ・リーフ

   C:マイルズ・ターナーゴガ・ビターゼ

 

ダレン・コリソンが突然の引退を発表し、ボグダノビッチ、サディアス・ヤング、コーリー・ジョセフ、タイリーク・エバンスらも去りました。

 

しかし、安定感のあるブログドンを取り、年10milクラスの安価でウォーレンやラムをGETできたのは、チーム・マネジメント的に非常に賢い動きでした。

 

 

★ケンバ・ウォーカーはセルティックスへ

 

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セルティックス>

 ケンバ・ウォーカー 4年141mil(MAX)

 イネス・カンター 2年10mil

 

カイリーとホーフォードに出て行かれたセルティックスは、事前の噂通りケンバ・ウォーカーを手に入れました。

 

ただ、ケンバは元々ドラフトから生え抜きだったホーネッツに残りたがっていました。

 

今年オールNBA3rdチーム入りしたことで、スーパーMAX契約の権利も得ていましたが、チームに残るためならディスカウントしてもいい、とまで言っていました。

 

それなのに、どうして急転直下の移籍劇となったのでしょうか?

 

それは、ホーネッツのまずいマネジメントのせいでした。

 

ケンバ・ウォーカーはホーネッツの絶対的エースであり、チームの大黒柱でした。

しかし年俸は安く、新人契約4年の後、年12mil×4年の契約でやってきました。

 

オールスターで、NBAチーム入りもしてるのに、年12milは安すぎます。

チーム内でも6番目という低さでした。

 

ケンバより多くもらっていた選手はというと・・・・

 

バトゥーム(24mil)、ビヨンボ(17mil)、マービン・ウィリアムス(14mil)、コーディ・ゼラー(13.5mil)、マイケル・キッド・ギルクリスト(13mil)・・・・

 

言わずとも、何が言いたいかはわかると思います(笑)

この中で知ってる選手はどれぐらいいますか?

それが答えだと思います。

 

そんなケンバに、とうとう待ちに待った「Pay Day」がやってきたんですね!

 

スーパーMAXで再契約すれば、5年221mil(年44.2mil)というとてつもない大金が手に入ります。

 

実績から考えても、チームに唯一のスター選手であることから考えても、ケンバがこの大きな契約を手にする資格は十分すぎるほどありました。

 

しかーし!

 

ケンバはそれでも、チーム事情を優先し、スーパーMAXを要求しませんでした。

 

そもそもの話、使えない選手にムダ金をつぎ込んだフロントの失策が積もり積もった結果なだけで、ケンバ個人には何も責任がないことです。

 

そして、ケンバ本人は、これまで年12milで我慢してきて、ようやく大金をもらえる日が来たんです。

 

それなのに、「チームが大変なら、自分の契約をディスカウントしてもいいよ」と言ってくれてるんです。

 

くー! なんていい人!!

 

その言葉に甘えるなら、落としどころとしてはこんな感じになると思います。

 

 ①スーパーMAX:5年221mil(年44.2mil)

 ②通常のMAX:5年190mil(年38mil)

 ③移籍した場合のMAX:4年141mil(年35.25mil)

 

①のスーパーMAXではなく、②の通常のMAXでの再契約ですね。

ちなみに、ウォリアーズで言えば、①がカリー結んでいる契約で、②はクレイ・トンプソンが再契約した条件と同じです。

 

でも、ホーネッツが提示した金額はこれでした。

 

 〇5年160mil(年32mil)

 

ちーん・・・・・・・・

 

①⇒②に甘えるだけでもどうかと思うのに、③の移籍した場合のMAXよりも年俸が低い金額で提示したんです。

 

これは、あんまりです。

プライドの問題です。

移籍した方が高い金額をもらえるんだったら、出てけと言われてるのと同じことです。

 

あんなに残留を希望していたケンバがどうして移籍になったのか、実は不思議でした。

でもこれを聞いたら、当然だなと思いました。

 

ホーネッツの筆頭オーナーはご存知マイケル・ジョーダンなわけですが、ジョーダンがラグジュアリータックスを払うのを嫌がったためにこうなったようです。

 

でも、ケンバがFAになるのは始めからわかっていたことなので、その前に手を打って、サラリーキャップの整理をしておけばよかったはずです。

 

例えば、一番高給取りのバトゥームを早めに放出する方法はいくらでもありました。

 

kg21.hatenablog.com

 

このトレードをやっていれば、今ごろケンバと再契約できていました。

お金を出さないオーナーと、何の対策も打たないGM

ホーネッツが浮上する日は来るのでしょうか?

 

おっと、セルティックスのロースターです。

 

 PG:ケンバ・ウォーカー/マーカス・スマート/カーセン・エドワーズ

 SG:ジェイレン・ブラウン/ロミオ・ラングフォード

 SF:ゴードン・ヘイワード/セミ・オジェレイ

 PF:ジェイソン・テイタム/グラント・ウィリアムス

   C:イネス・カンター/ロバート・ウィリアムス

 

ホーフォードが抜けたのは痛いですが、司令塔がカイリーからケンバに代わることで、チームワークは格段に向上するでしょう。

 

そして、昨年のプレーオフで覚醒して実力を証明している若手たちが本来の力を発揮すれば、そこまで力は落ちずにいけるんじゃないかと思います。

 

ケンバを中心に、若手の力が爆発する新セルティックスの姿が見てみたいです。

 

ホーネッツは・・・・知りません(笑)

 

 

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Kyrie Irving vs Kevin Durant at All-Star Practice | Team LeBron

 

めちゃ仲良さそうですね〜