マルクがラプターズへトレード移籍したのに続いて、パウパウ兄さんもスパーズからバイアウトされ、バックスへ加入することになりました。
シクサーズがトバイアス・ハリスを獲得するビッグトレードを行った時に、「これで上位にいるラプターズやバックスも慌てて補強に走ると思いますよ」と書きましたが、まさにその通りの動きが展開されています。
そしてもう一つのポイントが、“バイアウト・マーケット”なんですが、選手が移籍して別のチームのプレーオフ・ロースターに入るためには、3/1までに前のチームからカットされていなければいけません。
なぜなら、プレーオフで勝つために、プレーオフ直前に他のチームの選手を獲って、急激にチームを強くするような“にわか補強”を禁止するためです。
なので、例えばプレーオフに行けなさそうなチームにいるベテラン選手とかは、プレーオフに出るために所属チームと交渉して、3/1のデッドラインまでにバイアウトしてもらうようにしたりします。
今回のガソール兄さんの場合は、ここ最近スパーズのローテーションから外れていたので、38才という年齢的にもプレーオフで戦力としてプレーさせてくれる場所を求めていたんだと思います。
バックス的にも、ブルック・ロペスのバックアップがいなかったことに加え、何よりプレーオフ経験の少ない若いチームにとって、チャンピオンリングを持つベテランの存在はとっても貴重です。
これから迎えるプレーオフの苦しい戦いを前に、バックスにとって大きな力となるはずです。
シューターのミロティッチも早速得意の3Pで期待通りの活躍を見せていますし、バックスは着々と万全の体制を整えつつあります。
一方のラプターズも、マルクに加えて、ジェレミー・リンを“バイアウト・マーケット”で獲得し、さらにシューターのジョディ・ミークスとも10日間契約を結びました。
バックスとともに、イーストTOP2の座は完全に固めていると言えるでしょう。
シクサーズは、トバイアス・ハリスが加入後の8試合で平均21.9点・7.8リバウンド・FG55.1%・3P42.0%と安定感抜群の活躍を見せています。
オールスター明けからエンビードが欠場していますが、フルメンバーが揃った時の破壊力は相当なものがあるので、プレーオフまでにコンビネーションをどこまで磨けるかが鍵となりそうです。
一方で、開幕前は本命視されていたセルティックスは、チーム状態が思わしくありません。
カイリーと若手選手たちの間に溝があるようで、それが如実に結果にも現れてしまっています。
カイリーが出た試合は負け、出なかった試合は勝つという・・・・なんともな結果となっています。
今シーズンは初めてスターター5人が揃い、フルメンバーになったセルティックスがどんな戦いを見せてくれるのかと大きく期待されましたが、序盤から苦戦続き。
タレントがあり過ぎるからダメなのか・・・・と、ヘイワードとジェイレン・ブラウンの2人をスターターから外してベンチスタートにするシャッフルも行いましたが、問題解決には至っていません。
このままの状態でプレーオフに進むようだと、あまりいい結果は望めそうにありません。
昨年のプレーオフでの快進撃を考えると、信じられないですね。
アンソニー・デイビスのトレード問題に揺れたレイカーズとセルティックスは、その後どちらもチーム状態が良くなく、それがチームの成績にも現れています。
やはり、全く無関係とは言えず、少なからずチームワークにマイナスな影響を及ぼしているものと思われます。
そのレイカーズですが、ルブロン復帰後もなかなか調子は上がらず、相変わらず5割ラインを切ったままです。
しかも、グリズリーズやペリカンズ、ホークスといったプレーオフ圏外のチームにも負けるなど、負け方が良くありません。
現在8位のスパーズが、いわゆる“ロデオトリップ”で1勝7敗と星を落としても、まだなお3.5ゲーム差の10位に留まったままです。
(※ロデオトリップ=スパーズの地元であるテキサス州サンアントニオでは、毎年ロデオの大イベントが開催されるため、その期間中はスパーズがずっと敵地に遠征しなければいけなくなること。夏の甲子園で阪神がずっと敵地に遠征するのと同じ状態)
果たしてレイカーズが調子を取り戻し、プレーオフに滑り込めるのか、残り20試合の結果に全てがかかっています。
世界選手権なつかしいですね〜(ハチマキ逆だけどw)
オールスターにも一緒に選ばれました
今年のカンファレンス・ファイナルで激突?
イースト頂上決戦が兄弟対決になるのか注目です