次に大きな動きだったのが、ポルツィンギスです。
ポルツィンギス自体は前々からトレードの噂が出ていました。
なので、動くこと自体に驚きはないんですが、ウィザーズというところが意外でした。
しかも、その交換内容にまた驚きました。
<ウィザーズ> ⇔ <マブス>
クリスタップス・ポルツィンギス スペンサー・ディンウィディ
ドラフト2巡目指名権 ダービス・ベルターンズ
なんと、ウィザーズの2大不良債権をまとめて引き取ってくれたんですね(!)
しかも、ご丁寧に2巡目指名権のオマケまでつけて。
え、こんなことって・・・・あってもいいんですかね???
ちょっと自分の理解を超えています。
サラリーを並べてみましょう。
・ポルツィンギス 31.7/33.8/36.0mil
・ディンウィディ 17.1/18.0/18.9mil
・ベルターンズ 16.0/16.0/17.0/16.0mil
もちろん、ポルツィンギスはMAX契約なので高いです。
でも、ディンウィディとベルターンズを足すと、同じぐらいの金額になります。
つまり、金銭的な負担は同じ。
なんなら、ベルターンズの4年目があるだけマブスの方が余計に負担します。
だったら、どっちの不良債権を持っていた方がマシかという話になりますね。
今シーズンのスタッツも比べてみましょう。
・ポルツィンギス 19.2点/7.7R/2.0A/1.7B/0.7S/FG45.1%/3P28.3%
・ディンウィディ 12.6点/4.7R/5.8A/0.2B/0.6S/FG37.6%/3P31.0%
・ベルターンズ 5.7点/1.8R/0.5A/0.2B/0.3S/FG35.1%/3P31.9%
この成績を単純に比較して、どっちを取るかと考えたら、ポルツィンギスの方が良くないですか???
いや、まだ今シーズンで最終年の契約とかだったらわかります。
オフに向けてサラリーキャップの空きを作ろうとしてるんだなと。
でも、同じだけの年数が残っていて、何ならポルツィンギスよりも長いんですよ。
これを獲って何の得があるんですかね?
ちょっとよくわかりません。。
ジェイレン・ブランソンがFAになって、再契約できないかもしれないから、保険でPGを入れておきたかったという話は聞こえてきたので、ディンウィディはまだわかります。
ただ、ベルターンズに関しては全くの謎です。
チームが変わることで、急に元の姿に戻る可能性がないとは言えませんが、現在の評価でこのトレードが成立したことには、驚きしかありません。
ウィザーズ的には、非常にラッキーとしか言いようがないですね。
続いて、ウィザーズ絡みの動きをまとめてしまいます。
<ホーネッツ> ⇔ <ウィザーズ>
モントレズ・ハレル イシュマイル・スミス
バーノン・キャリーJr.
ハレルは素晴らしいスタッツを残していますが、今シーズンが契約最終年でFAとなるため、条件が上がって再契約は難しいと踏んだウィザーズは、FAになる前に対価を得ようというトレードを行いました。
先発PGだったディンウィディと、第2PGのアーロン・ホリデイを両方放出することで、PGポジションが手薄になるため、旧知の仲のイシュ・スミスを呼び戻すことにしました。
<サンズ> ⇔ <ウィザーズ>
アーロン・ホリデイ 金銭
そのアーロン・ホリデイは、サンズに行くことになりました。
若いホリデイは、ディンウィディの後の先発になると思っていたので、一緒に出してしまったことは意外でした。
イシュ・スミスはあくまでロールプレイヤーなので、ホリデイを出してしまうウィザーズの意図はよくわかりません。
サンズにとっては、非常にいい補強になると思います。
<サンズ> ⇔ <ペイサーズ>
トーリー・クレイグ ジェイレン・スミス
ドラフト2巡目指名権
そのサンズは、オフにFAで手放したクレイグを呼び戻しました。
昨シーズン途中にバックスから加入後、チームにフィットしていい活躍をしていたので、サンズはそもそもキープしておきたかったんですが、サラリーキャップの事情などで残すことができませんでした。
今回ペイサーズがチーム解体を始めたので、もうベテランのロールプレイヤーは要らないだろうということで、若手とドラフト権をつけて再獲得をしました。
リーグ最高勝率のサンズが優勝を狙う上で、また重要なピースが加わったと言えます。
では、どう変わったのかロースターを見ていきます。
<ウィザーズ>
PG:ラウル・ネト/イシュマイル・スミス/カシアス・ウィンストン
SG:ケンタビウス・コールドウェル=ポープ/コーリー・キスパート/ジョエル・アヤイ/(ブラッドリー・ビール)
SF:カイル・クーズマ/デニ・アブディーヤ
PF:クリスタップス・ポルツィンギス/八村塁/アンソニー・ギル/アイザイア・トッド
C:ダニエル・ギャフォード/トーマス・ブライアント/バーノン・キャリーJr.
ポルツィンギスをどこで使うのか、は問題ですね。
現在、PFにはクーズマと八村、Cにはギャフォードとブライアントがいて、戦力が重なり気味です。
ポルツィンギスをPFで使うにしても、Cで使うにしても、戦力のダブつきが出てきそうです。
逆にPGがいません。
ネトもイシュも本来第3PGぐらいの位置づけなので、先発級のPGが必要です。
バイアウト市場でいい選手が獲れるといいのですが・・・・
ドラギッチあたりが獲れるといいですね。
<マブス>
PG:ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/フランク・ニリキナ
SG:スペンサー・ディンウィディ/レジー・ブロック/セオ・ピンソン/(ティム・ハーダウェイJr.)
SF:ルカ・ドンチッチ/スターリング・ブラウン/ジョシュ・グリーン
PF:ドリアン・フィニー・スミス/マーキース・クリス/ダービス・ベルターンズ
C:マキシ・クリーバー/ドワイト・パウエル/ボバン・マリヤノビッチ/モーゼス・ブラウン
ディンウィディは先発か控えかわかりませんが、とりあえず先発SGに入れてみました。
ドンチッチは、SFのポジションからポイントフォワードとしてプレーした方が、よりオールラウンドにできていいようにも思いますので。
ディンウィディもベルターンズも、以前のプレーを取り戻せるかがカギですね。
<ホーネッツ>
PG:ラメロ・ボール
SG:テリー・ロジアー/ジェイムズ・ブックナイト/スコッティ・ルイス
SF:ゴードン・ヘイワード/ケリー・ウーブレイJr./コーディ・マーティン
PF:マイルズ・ブリッジズ/PJ・ワシントン/ジェイレン・マクダニエルズ/ケイ・ジョーンズ/JT・トール/アーノルダス・クルボカ
C:メイソン・プラムリー/モントレズ・ハレル/ニック・リチャーズ
ハレルが加わることで、インサイドの得点力はアップします。
ただオフにFAになるので、再契約を含めて今後どうするのかが課題です。
SF・PFポジションに人材が偏っているロースターの整理も課題ですね。
<サンズ>
PG:クリス・ポール/キャメロン・ペイン/アーロン・ホリデイ/エルフリッド・ペイトン
SG:デビン・ブッカー/ランドリー・シャメット
SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン
PF:ジェイ・クラウダー/トーリー・クレイグ/フランク・カミンスキー/イシュマイル・ウェインライト/(ダリオ・シャリッチ)
C:ディアンドレ・エイトン/ジャベイル・マッギー/ビスマック・ビヨンボ
トーリー・クレイグは、ジェイ・クラウダーと同じくディフェンスのストッパーになれるロールプレイヤー。
アーロン・ホリデイは、キャメロン・ペインのケガが多いので、ポールのバックアップとして出番が多くなりそう。
途中加入のビヨンボも驚きの活躍を見せていますし、非常に無駄のないロースターになってきたサンズです。
<ペイサーズ>
PG:マルコム・ブログドン/デュエイン・ワシントンJr./キーファー・サイクス/(TJ・マッコーネル)/(リッキー・ルビオ)
SG:タイリース・ハリバートン/バディ・ヒールド
SF:クリス・デュアルテ/ランス・スティーブンソン/テリー・テイラー/(TJ・ウォーレン)
PF:オシェイ・ブリセット/ジェイレン・スミス/アイザイア・ジャクソン/レジ―・ペリー
C:マイルス・ターナー/ゴガ・ビターゼ/トリスタン・トンプソン
チーム解体とリビルディングを始めたペイサーズは、若手やドラフト権を集めています。
ベテランのクレイグを出して、21才と若いスミスとドラフト権が獲れたのは御の字でしょう。
スミスは今シーズンプチブレイクした瞬間もあったので、ドラフト10位指名のポテンシャルが発揮されるかもしれません。