KP to DC

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次に大きな動きだったのが、ポルツィンギスです。

ポルツィンギス自体は前々からトレードの噂が出ていました。

 

kg21.hatenablog.com

 

kg21.hatenablog.com

 

kg21.hatenablog.com

 

なので、動くこと自体に驚きはないんですが、ウィザーズというところが意外でした。

しかも、その交換内容にまた驚きました。

 

<ウィザーズ>          ⇔ <マブス

 クリスタップス・ポルツィンギス    スペンサー・ディンウィディ

 ドラフト2巡目指名権           ダービス・ベルターンズ

 

なんと、ウィザーズの2大不良債権をまとめて引き取ってくれたんですね(!)

しかも、ご丁寧に2巡目指名権のオマケまでつけて。

 

え、こんなことって・・・・あってもいいんですかね???

ちょっと自分の理解を超えています。

 

サラリーを並べてみましょう。

 

・ポルツィンギス 31.7/33.8/36.0mil

・ディンウィディ 17.1/18.0/18.9mil

・ベルターンズ  16.0/16.0/17.0/16.0mil

 

もちろん、ポルツィンギスはMAX契約なので高いです。

でも、ディンウィディとベルターンズを足すと、同じぐらいの金額になります。

 

つまり、金銭的な負担は同じ。

なんなら、ベルターンズの4年目があるだけマブスの方が余計に負担します。

 

だったら、どっちの不良債権を持っていた方がマシかという話になりますね。

今シーズンのスタッツも比べてみましょう。

 

・ポルツィンギス 19.2点/7.7R/2.0A/1.7B/0.7S/FG45.1%/3P28.3%

・ディンウィディ 12.6点/4.7R/5.8A/0.2B/0.6S/FG37.6%/3P31.0%

・ベルターンズ    5.7点/1.8R/0.5A/0.2B/0.3S/FG35.1%/3P31.9%

 

この成績を単純に比較して、どっちを取るかと考えたら、ポルツィンギスの方が良くないですか???

 

いや、まだ今シーズンで最終年の契約とかだったらわかります。

オフに向けてサラリーキャップの空きを作ろうとしてるんだなと。

 

でも、同じだけの年数が残っていて、何ならポルツィンギスよりも長いんですよ。

これを獲って何の得があるんですかね?

ちょっとよくわかりません。。

 

ジェイレン・ブランソンがFAになって、再契約できないかもしれないから、保険でPGを入れておきたかったという話は聞こえてきたので、ディンウィディはまだわかります。

ただ、ベルターンズに関しては全くの謎です。

 

チームが変わることで、急に元の姿に戻る可能性がないとは言えませんが、現在の評価でこのトレードが成立したことには、驚きしかありません。

ウィザーズ的には、非常にラッキーとしか言いようがないですね。

 

 

続いて、ウィザーズ絡みの動きをまとめてしまいます。

 

<ホーネッツ>    ⇔ <ウィザーズ>

 モントレズ・ハレル    イシュマイル・スミス

              バーノン・キャリーJr.

 

ハレルは素晴らしいスタッツを残していますが、今シーズンが契約最終年でFAとなるため、条件が上がって再契約は難しいと踏んだウィザーズは、FAになる前に対価を得ようというトレードを行いました。

 

先発PGだったディンウィディと、第2PGのアーロン・ホリデイを両方放出することで、PGポジションが手薄になるため、旧知の仲のイシュ・スミスを呼び戻すことにしました。

 

 

<サンズ>      ⇔ <ウィザーズ>

 アーロン・ホリデイ    金銭

 

そのアーロン・ホリデイは、サンズに行くことになりました。

 

若いホリデイは、ディンウィディの後の先発になると思っていたので、一緒に出してしまったことは意外でした。

 

イシュ・スミスはあくまでロールプレイヤーなので、ホリデイを出してしまうウィザーズの意図はよくわかりません。

 

サンズにとっては、非常にいい補強になると思います。

 

 

<サンズ>      ⇔ <ペイサーズ

 トーリー・クレイグ    ジェイレン・スミス

              ドラフト2巡目指名権

 

そのサンズは、オフにFAで手放したクレイグを呼び戻しました。

 

昨シーズン途中にバックスから加入後、チームにフィットしていい活躍をしていたので、サンズはそもそもキープしておきたかったんですが、サラリーキャップの事情などで残すことができませんでした。

 

今回ペイサーズがチーム解体を始めたので、もうベテランのロールプレイヤーは要らないだろうということで、若手とドラフト権をつけて再獲得をしました。

 

リーグ最高勝率のサンズが優勝を狙う上で、また重要なピースが加わったと言えます。

 

 

では、どう変わったのかロースターを見ていきます。

 

<ウィザーズ>

 PG:ラウル・ネト/イシュマイル・スミスカシアス・ウィンストン

 SG:ケンタビウス・コールドウェル=ポープコーリー・キスパートジョエル・アヤイ/(ブラッドリー・ビール)

 SF:カイル・クーズマ/デニ・アブディーヤ

 PF:クリスタップス・ポルツィンギス/八村塁/アンソニー・ギル/アイザイア・トッド

   C:ダニエル・ギャフォード/トーマス・ブライアント/バーノン・キャリーJr.

 

ポルツィンギスをどこで使うのか、は問題ですね。

現在、PFにはクーズマと八村、Cにはギャフォードとブライアントがいて、戦力が重なり気味です。

ポルツィンギスをPFで使うにしても、Cで使うにしても、戦力のダブつきが出てきそうです。

 

逆にPGがいません。

ネトもイシュも本来第3PGぐらいの位置づけなので、先発級のPGが必要です。

バイアウト市場でいい選手が獲れるといいのですが・・・・

ドラギッチあたりが獲れるといいですね。

 

マブス

 PG:ジェイレン・ブランソン/トレイ・バーク/フランク・ニリキナ

 SG:スペンサー・ディンウィディジー・ブロックセオ・ピンソン/(ティム・ハーダウェイJr.)

 SF:ルカ・ドンチッチ/スターリング・ブラウン/ジョシュ・グリーン

 PF:ドリアン・フィニー・スミス/マーキース・クリスダービス・ベルターンズ

   C:マキシ・クリーバー/ドワイト・パウエル/ボバン・マリヤノビッチ/モーゼス・ブラウン

 

ディンウィディは先発か控えかわかりませんが、とりあえず先発SGに入れてみました。

ドンチッチは、SFのポジションからポイントフォワードとしてプレーした方が、よりオールラウンドにできていいようにも思いますので。

ディンウィディもベルターンズも、以前のプレーを取り戻せるかがカギですね。

 

<ホーネッツ>

 PG:ラメロ・ボール

 SG:テリー・ロジアー/ジェイムズ・ブックナイトスコッティ・ルイス

 SF:ゴードン・ヘイワード/ケリー・ウーブレイJr./コーディ・マーティン

 PF:マイルズ・ブリッジズ/PJ・ワシントン/ジェイレン・マクダニエルズ/ケイ・ジョーンズJT・トールアーノルダス・クルボカ

   C:メイソン・プラムリーモントレズ・ハレル/ニック・リチャーズ

 

ハレルが加わることで、インサイドの得点力はアップします。

ただオフにFAになるので、再契約を含めて今後どうするのかが課題です。

SF・PFポジションに人材が偏っているロースターの整理も課題ですね。

 

<サンズ>

 PG:クリス・ポール/キャメロン・ペイン/アーロン・ホリデイエルフリッド・ペイトン

 SG:デビン・ブッカー/ランドリー・シャメット

 SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン

 PF:ジェイ・クラウダー/トーリー・クレイグ/フランク・カミンスキーイシュマイル・ウェインライト/(ダリオ・シャリッチ)

   C:ディアンドレ・エイトン/ジャベイル・マッギービスマック・ビヨンボ

 

トーリー・クレイグは、ジェイ・クラウダーと同じくディフェンスのストッパーになれるロールプレイヤー。

アーロン・ホリデイは、キャメロン・ペインのケガが多いので、ポールのバックアップとして出番が多くなりそう。

途中加入のビヨンボも驚きの活躍を見せていますし、非常に無駄のないロースターになってきたサンズです。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドンデュエイン・ワシントンJr.キーファー・サイクス(TJ・マッコーネル)/(リッキー・ルビオ)

 SG:タイリース・ハリバートンバディ・ヒールド

 SF:クリス・デュアルテランス・スティーブンソンテリー・テイラー/(TJ・ウォーレン

 PF:オシェイ・ブリセット/ジェイレン・スミスアイザイア・ジャクソンレジ―・ペリー

   C:マイルス・ターナー/ゴガ・ビターゼ/トリスタン・トンプソン

 

チーム解体とリビルディングを始めたペイサーズは、若手やドラフト権を集めています。

ベテランのクレイグを出して、21才と若いスミスとドラフト権が獲れたのは御の字でしょう。

スミスは今シーズンプチブレイクした瞬間もあったので、ドラフト10位指名のポテンシャルが発揮されるかもしれません。

Harden for Simmons

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今年のトレードデッドライン。

最終日に一気に動きましたね。

チームごとに見ていきたいと思います。

 

シクサーズ>     ⇔ <ネッツ>

 ジェイムズ・ハーデン    ベン・シモンズ

 ポール・ミルサップ     セス・カリー

               アンドレ・ドラモンド

                2022年1巡目指名権

                2027年1巡目指名権

 

まずは、ベン・シモンズ問題がようやく片付きました。

それがまず良かったなと思います。

選手が試合に出ずにストライキを続けるという状態は、チームにとってもファンにとっても誰も得しませんので。

とりあえず騒動が終わってホッとしましたね。

 

以前は、チームと揉めてる者同士の交換が一番手っ取り早いんじゃないか?ということで、アービング⇔シモンズの交換を想定していました。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、ここに来て急転直下で、ハーデン⇔シモンズの話が浮上してきました。

 

kg21.hatenablog.com

 

アウトスポークンで、どんどん対外的に発言していくカイリーに対して、ハーデンは黙して語らず、内に秘めるタイプのキャラクターです。

なので、あまり外側にはわからなかったんですが、心の内では不満を溜めていたみたいですね。

 

そこにはやはり、カイリーのワクチン問題が影を落としていたようです。

それは、ハーデンがネッツに来た理由を考えれば見えてきます。

 

ロケッツで得点王になってもMVPになっても、優勝まで手が届かなったハーデンは、ワンマンチームに限界を感じ、KDとカイリーがいるネッツに加わることを決意したわけですね。

全ては優勝するためです。

 

一国の王として君臨していた環境から、BIG3の一角に組み込まれることを自ら選んだということは、それなりの覚悟がいったでしょう。

ただ、何かを犠牲にしても勝利を優先するという姿勢だったと思います。

 

ところが、せっかくそこまで覚悟して来たはずなのに、チームの勝利よりも自分のポリシーを優先させて、試合に出ない選手がいる。

そして、それがいつまで続くのかわからない。

 

ハーデンももう32才。

いつワクチンを打ってくれるのかと待ち続けるだけの時間的余裕はありません。

であれば、ロケッツ時代のGMと今シーズンのMVP候補がいるシクサーズに移った方がいいのではないか?と考えるのは仕方のないことだと思います。

 

実は、ネッツへのトレードが決まった際も、シクサーズへ行く可能性は十分ありました。

 

kg21.hatenablog.com

 

この時はネッツに行ってみたけれど、結果うまくいかなかったので、もう一つの候補だったシクサーズに行くことにした、という感じです。

 

シクサーズとのつながりは、実はもっと前からありました。

 

まだロケッツで何とかしようとしていた時代に、ハーデンは一度フロントにエンビードを獲得できないかと打診したことがありました。

さらには、マイク・ダントーニHCがクビになった時には、当時クリッパーズからクビになったドック・リバースをロケッツのHCに呼べないかとも打診していました。

 

つまり、ロケッツ時代にコンビを組みたいと思っていたエンビードとリバースHCが、今どちらもシクサーズにいる。

そして、自分を一番良く理解しているダリル・モーリーGMがチームを仕切り、自分が欲しいと熱心に誘っている。

 

そう考えると、もう行かない理由がないですね。

なるべくして実現したトレードなんだろうと思います。

 

シクサーズ

 PG:タイリース・マクシー/シェイク・ミルトン/ジェイデン・スプリンジャーマイルス・パウエル

 SG:ジェイムズ・ハーデン/フルカン・コルクマズ/アイザイア・ジョー

 SF:マティース・サイブル/ダニー・グリーン/チャーリー・ブラウンJr.

 PF:トバイアス・ハリス/ジョージ・ニャン/ポール・リード

   C:ジョエル・エンビードポール・ミルサップチャールズ・バッシー

 

ハーデンが先発SGに入ることで、エンビードとリーグを代表するインサイド/アウトサイドコンビが結成されます。

また、シーズン前半はアシスト王だったパス能力で、コンボガードのマクシーを助け、プレイメイクの負担を肩代わりしてくれます。

そうすることで、マクシーのスピードや得点能力がより生かされる環境を作ることができます。

チーム全体のバランスとしては、シモンズがプレーしていた頃と比べても、格段に良くなると思います。

 

ただ一つ心配なのは、ハーデンのシュート成功率が落ちていること。

キャリア平均でFG44%・3P36%ですが、今シーズンはFG41%・3P33%と下がっています。

これが、ルール変更やネッツでの使われ方の影響で、一時的に調子を落としていたのならいいのですが、年齢による衰えだとすると・・・・

それが一番の気がかりです。

 

<ネッツ>

 PG:カイリー・アービングパトリック・ミルズジェボン・カーター

 SG:セス・カリーブルース・ブラウンJr./キャメロン・トーマスデイビッド・デュークJr.

 SF:ケビン・デュラント/ジェイムズ・ジョンソンケスラー・エドワーズ/(ジョー・ハリス

 PF:ベン・シモンズ/ニコラス・クラクストン/ブレイク・グリフィン

   C:ラマーカス・オルドリッジ/アンドレ・ドラモンドデイロン・シャープ

 

シモンズをPGに置くと、カイリーとセスを両方先発さえるのがサイズ的に難しくなります。

なので、シモンズはPFに置いて、ポイントフォワードとしてプレーし、バックコートにカイリーとセスを置くのがいいと思います。

センターはドラモンドを先発させてもいいのですが、そうするとシモンズとドラモンドで外がない2人が並んでしまうので、オルドリッジの方がバランスはいいと思います。

 

カイリーが出たり出なかったりの問題が今後もつきまとうので、司令塔役は完全にシモンズに任せ、カイリーはスコアラーとしてプレーする方が機能すると思います。

試合ごとに司令塔役が変わると、チームに混乱が生じるので。

それぐらい司令塔は大事なので、司令塔役は変えずにシモンズに統一して、カイリーは単なるスコアリングマシンとしての役割を果たせば、出ない試合はミルズなどに入れ替わっても、影響を最小限に留めることができると思います。

 

ただ、熟成させるにはそれなりの時間がかかると思います。

シモンズもどういうコンディションなのか全くわかりません。

仮に、シモンズが早く復帰できて、KDとのケミストリーが確立できたとしても、カイリーが出たり出なかったりの状態が続いている限りは、優勝は難しいと思います。

 

シモンズにとって良かったもう一つの材料は、パトリック・ミルズがいることです。

同じオーストラリア代表の仲間で、これまでも騒動の間ずっとシモンズを擁護していました。

チーム内で孤立してしまったシクサーズから離れ、同郷の理解者がいるネッツに移るのは、メンタル面でも大きな助けになると思います。

CJ to N.O.

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ペイサーズと同時に、ブレイザーズもチーム解体を始めました。

 

ペリカンズ>   ⇔ <ブレイザーズ

 CJ・マッカラム     ジョシュ・ハート

 ラリー・ナンスJr.    ニキール・アレクザンダー=ウォーカー

 トニー・スネル     トマス・サトランスキー

             ディディ・ロウザダ

              2022年1巡目指名権+2巡目指名権✕2

 

まず、長年のリラードの盟友であり、ブレイザーズ生え抜きのスター、マッカラムの放出に踏み切りました。

これはノーマン・パウエルのトレードの際にも触れたように、ブレイザーズ的にはアンファニー・サイモンズを残すということを最優先と位置づけたんですね。

そのため、同じようなサイズと役割のマッカラムとパウエルを放出するという選択をしました。

 

しかし、ブレイザーズ一筋9年目の生え抜きスター、7年連続20点以上の安定したスコアラーであるマッカラムを出すにしては、少々寂しい取り引きです。

ロールプレイヤーとドラフト権の寄せ集めのような交換相手は、まるで閉店セールのようです。

今のところ、ブレイザーズの動きには不安しかありません。

 

ペリカンズ>

 PG:デボンテ・グラハムホセ・アルバラード/(カイラ・ルイスJr.)

 SG:CJ・マッカラムギャレット・テンプル

 SF:ブランドン・イングラムトニー・スネルトレイ・マーフィーⅢドールトン・ホームズ

 PF:ハーバート・ジョーンズ/ナジ・マーシャル/ゲイリー・クラーク/(ザイオン・ウィリアムソン)/(ラリー・ナンスJr.)

   C:ヨナス・バランチウナス/ジャクソン・ヘイズ/ウィリー・エルナンゴメス

 

ペリカンズは一番の穴だったSGに、オールスター級のスコアラーを入れました。

マッカラムは3Pの成功率も高く、安定して計算できるスコアラーというだけでなく、リードガードも務めることができるので、グラハムを3Pシューターにして、マッカラムが攻撃のイニシアチブを執る時間帯も作ることができます。

プレイメイクにかかるイングラムの負担も軽くすることができます。

ザイオンが復帰したら、マッカラムとのBIG3結成がどう機能するのか楽しみです。

 

 

ブレイザーズは、さらにもう一つのトレードを敢行しています。

 

ブレイザーズ

 ジョー・イングルス(←ジャズ)

 イライジャ・ヒューズ(←ジャズ)

 ドラフト2巡目指名権(←ジャズ)

 

<ジャズ>

 ニキール・アレクザンダー=ウォーカー(←ブレイザーズ

 フアン・エルナンゴメス(←スパーズ)

 

<スパーズ>

 トマス・サトランスキー(←ブレイザーズ

 ドラフト2巡目指名権(←ジャズ)

 

ブレイザーズは、ジャズから今シーズン絶望となったジョー・イングルスの残り1年契約(13mil)を引き取り、ペリカンズから入ったばかりのアレクザンダー=ウォーカーをジャズへ、サトランスキーをスパーズへそれぞれ放出。

スパーズは、こちらも先月トレードしたばかりのエルナンゴメスをジャズに渡しました。

戦力として選手を獲ったのはジャズだけで、他の2チームはサラリーキャップの整理とドラフト権の獲得が目的のトレードになりました。

 

ブレイザーズ

 PG:エリック・ブレッドソーデニス・スミスJr./(デイミアン・リラード)

 SG:アンファニー・サイモンズ/ベン・マクレモアキーオン・ジョンソンディディ・ロウザダ

 SF:ジョシュ・ハートCJ・エルビー/イライジャ・ヒューズケルジン・ブレビンスジョー・イングルス)

 PF:ジャスティス・ウィンズロウグレッグ・ブラウンⅢ/(ナシアー・リトル)

   C:ユスフ・ヌルキッチトレンドン・ワトフォード(コーディ・ゼラー)

 

ブレイザーズのロースターは正直、焼け野原のような状態です。

解体作業中の散らかった状態なので、ラインナップを組むのも難しいです。

どうせなら今後は負け続け、次のドラフトでTOP3ピックを狙うのがいいと思います。

 

<ジャズ>

 PG:マイク・コンリー/ジョーダン・クラークソン/ジャレッド・バトラー

 SG:ドノバン・ミッチェル/キール・アレクザンダー=ウォーカートレント・フォレスト

 SF:ボヤン・ボグダノビッチ/ルーディ・ゲイダヌエル・ハウスJr.

 PF:ロイス・オニール/エリック・パスカルフアン・エルナンゴメス

   C:ルーディ・ゴベール/ハッサン・ホワイトサイド/ウドカ・アズブーキ

 

ジャズはバックアップPGも務めていたイングルスの代役に、アレクザンダー=ウォーカーを獲得しました。

3つのポジションをこなし、PG役もできるという意味では、イングルスの役割をカバーできる能力はあります。

あとはシュートの正確性が上がってくれば、いい戦力になっていくと思います。

エルナンゴメスはなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、上背があって3Pも打てるので、ジャズにいなかったタイプのPFとして重宝されると思います。

 

<スパーズ>

 PG:デジョンテ・マレー/トレ・ジョーンズ/トマス・サトランスキー

 SG:デリック・ホワイト/ロニー・ウォーカーⅣ/ジョシュア・プリモ

 SF:ダグ・マクダーモット/デビン・バッセルジョー・ウィースカンプ

 PF:ケルドン・ジョンソンサディアス・ヤング/ケイタ・ベイツ=ジョップ/デボンテ・ケイコック

   C:ヤコブ・ポエルトル/ザック・コリンズ/ドリュー・ユーバンクス/ジョック・ランデイル

 

スパーズは2年の契約が残るエルナンゴメスを放出し、残り1年契約のサトランスキーを入れました。

このトレードよりも、サディアス・ヤングをどうするのかが気になるスパーズです。

Sabonis for Haliburton

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ペイサーズは、キャリス・ルバートに続いて、ドマンタス・サボニスも放出しました。

 

主力を相次いで放出し、チーム再編を図ろうとする動きです。

 

<キングス>       ⇔ <ペイサーズ

 ドマンタス・サボニス     タイリース・ハリバートン

 ジェレミー・ラム       バディ・ヒールド

 ジャスティン・ホリデイ    トリスタン・トンプソン

 2027年2巡目指名権

 

キングスはオールスター選手のサボニスを獲得する代わりに、若手成長株のハリバートンを差し出しました。

2年目のハリバートンは、平均14.3点・7.4アシスト・1.7スティール・3P41.3%と攻守に安定した働きを見せ、キングスで最も価値の高い選手になっていました。

 

キングスは、ずっとハリバートンアンタッチャブルな選手としていましたが、いつ方針が変わったんでしょうか???

それだけサボニスが獲りたかったと言うこともできますが、もったいないですね。

ハリバートンを出すぐらいなら、ディアーロン・フォックスを出すべきだったと思います。

 

ここ最近は、デイビオン・ミッチェルとハリバートンがバックコートで先発コンビを組み、いい結果を出していました。

ディフェンスは一流だが上背がなくオフェンスも未完成なミッチェルと、それをカバーする長身でアシストと3Pにも長けるハリバートンのコンビは、お互いをサポートし合える最高のコンビに映りました。

 

なのに、なぜ・・・・?

というのが率直な感想です。

 

であればやはり、MAX契約を結んだものの、その金額に見合った結果が残せていないフォックスを早めに売りさばいてしまい、若手2人の成長を見守った方がよかったと思います。

 

kg21.hatenablog.com

 

ハリバートンはドラフト直前にTOP5ぐらいの評価を受けていましたが、蓋を開けてみると12位まで落ちてきてしまい、運良くキングスが拾い上げたという経緯がありました。

その後の活躍で、やっぱりTOP5の評価は正しかったということが証明されています。

いわば、ドラフトの“スティール”だったわけですが、そんなせっかく舞い込んだ幸運を自ら手放してしまうとは・・・・

 

別にハリバートンを出さなくても、サボニスを獲ることはできたと思います。

それに、ハリバートンは出さないと言っていたので、ハリバートンを獲るのは無理だと諦めていたチームは多かったと思います。

なので、ハリバートンが獲れたんだったらウチも・・・・と思っていたチームも多かったはずで、サボニス以外の大物も獲れたかもしれません。

 

キングスは、自らチームの未来を手放してしまった気がします。

やっぱりキングスはキングスなんでしょうか。

いつの時代も、フロントの良し悪しがチームの浮沈を左右します。

 

<キングス>

 PG:ディアーロン・フォックス/デイビオン・ミッチェル

 SG:ジャスティン・ホリデイジェレミー・ラム/ジャーマイアス・ラムジー/(テレンス・デイビス

 SF:ハリソン・バーンズ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ドマンタス・サボニス/マービン・バグリーⅢ/チメジー・メツ/ルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

平均18.9点・12.1リバウンド・5.0アシストのサボニスは、パスも出せるオールラウンドな能力を持つビッグマンです。

ただ、3Pは32.4%と高くないので、アウトサイドがないCのリショーン・ホームズと並んだ時にどうかという問題があります。

ハリバートンとヒールドが抜けるSGは、そのままホリデイとラムが入りそうですが、グレードダウンしてしまう感は否めないです。

また、サイズの問題でフォックスとミッチェルを並べて出すわけにもいかないので、ハリバートンが抜けた穴は大きいと思います。

 

ペイサーズ

 PG:マルコム・ブログドンデュエイン・ワシントンJr.キーファー・サイクス(TJ・マッコーネル)/(リッキー・ルビオ)

 SG:タイリース・ハリバートンバディ・ヒールド

 SF:クリス・デュアルテランス・スティーブンソンテリー・テイラー/(TJ・ウォーレン

 PF:トーリー・クレイグ/オシェイ・ブリセット/アイザイア・ジャクソンレジ―・ペリー

   C:マイルス・ターナー/ゴガ・ビターゼ/トリスタン・トンプソン

 

ブログドンハリバートンは、いずれも6−5(196cm)の長身コンボガード。

どちらもPGもSGもこなせるので、どんなバックコートになるのか楽しみです。

ただ、これに加えてヒールドとルーキーのデュアルテというSGもいるので、現状はバックコートの人材が混み合っている状態です。

それに比べて、フォワード陣が手薄になっているので、今後さらなるトレードやFA、ドラフトなどでチーム作りを続けていく必要があります。

LeVert to CLE

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キャブスがずっと狙っていたキャリス・ルバートを獲得しました。

 

しかも、現有戦力を失うことなく、ルビオの今シーズンで切れる契約とドラフト指名権だけでGETしています。

 

これは非常にラッキーではないかと思います。

 

というのも、ルバートは20点級のスコアラーです。

過去3シーズンの成績を見てみても、安定しています。

 

2019-20:18.7点/4.2リバウンド/4.4アシスト/FG42.5%/3P36.4%

2020-21:20.2点/4.6リバウンド/5.2アシスト/FG44.1%/3P32.6%

2021-22:18.7点/3.8リバウンド/4.4アシスト/FG44.7%/3P32.3%

 

これだけ実力が確かな選手を、主力級を出さずに獲れたんです。

ラッキーと言いたくなるぐらい、非常にいい取り引きだと思います。

 

元々ルバートのトレードは予想していましたが、交換相手としてはコリン・セクストン&ジェディ・オスマンあたりで考えていました。

 

kg21.hatenablog.com

 

それが、主力を温存したままスタータークラスの選手を獲れたので、チーム力がそのままプラスされた感じになります。

 

<キャブス>     ⇔ <ペイサーズ

 キャリス・ルバート    リッキー・ルビオ

 2022年2巡目指名権     2022年1巡目指名権

              2022年2巡目指名権

              2027年2巡目指名権

 

ルビオは今シーズン絶望ですので、今シーズンが契約最終年となる17.8mil分のサラリーキャップの空きを作るための交換要員です。

 

従って、実質的にルバートは1巡目下位+2巡目上位の2つの指名権との交換というイメージになるかと思います。

 

それで20点級のスターターが獲れるなら、お得なトレードだと思いますね。

 

<キャブス>

 PG:ダリアス・ガーランド/ラジョン・ロンドブランドン・グッドウィンケビン・パンゴス

 SG:キャリス・ルバートアイザック・オコロ/ディラン・ウィンドラー/RJ・ネンハードJr./(コリン・セクストン)

 SF:ラウリ・マルッカネン/ジェディ・オスマン/ラマー・スティーブンス

 PF:エバン・モーブリー/ディーン・ウェイド

   C:ジャレット・アレン/ケビン・ラブ/エドデイビス

 

6−1(185cm)のセクストンが先発SGを務めていたキャブス。

ここに6−6(198cm)のルバートが入ることで、サイズのミスマッチをなくすことができます。

さらに、ルバートはリードガードとしてパス出し役もできるので、ガーランドの負担を軽くすることができる上に、ガーランドをシューター役として使う時間帯を作ることもできます。

キャブスの手薄だったウィングの戦力に厚みをもたらしてくれる、理想的な補強と言えます。

 

ペイサーズについては次のブログで。

Wood to MIA?

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34勝20敗のヒートは、ブルズとゲーム差なしのイースト2位につけています。

 

いつの間にそんな上に上がってましたっけ???

 

ヒートは強いというか、しぶといというか、負けないチームですね。。

 

54試合のうち、エースのバトラーが20試合欠場、アデバヨも26試合欠場、ラウリーは14試合欠場、ヒーローも10試合欠場・・・・

 

主力がこれだけお休みしているのに、カンファレンス首位に並んでいるんですから。

 

チームの2トップが規定試合数に達していないことで、チームのリーディングスコアラーは6thマンのタイラー・ヒーローということになっています。

 

いやはや、それで勝ってるわけですから、ある意味底が知れない怖さがあります。

 

プレーオフでは本命になるんじゃないですかね・・・・

 

そんなヒートですが、さらなる強化を目指して、ロケッツのクリスチャン・ウッドを狙っているという話があります。

 

さすがにそれは・・・・とは思っていますが、どうやったら獲れる可能性があるかを考えてみたいと思います。

 

<ヒート>       ⇔ <ロケッツ>

 クリスチャン・ウッド    ダンカン・ロビンソン

 ダニエル・タイス      KZ・オクパラ

               オメール・ユートセブン

 

ウッドの交換相手として、ヒートが唯一出せそうなのがダンカン・ロビンソンです。

この2人はサラリーがマッチするので、1対1でのトレードが成り立ちます。

ただ、実力的にはウッドの方が上なので、このままではつり合いません。

そこで、オフに4年契約を結んだものの、あまり使っていないダニエル・タイスの契約を引き取ってもらうことと、若手有望株のユートセブンを差し出すことで、バランスを取ろうというトレードにしています。

 

<ヒート>

 PG:カイル・ラウリー/ゲイブ・ビンセント/カイル・ガイ

 SG:タイラー・ヒーロー/マックス・ストラス/(ビクター・オラディポ)

 SF:ジミー・バトラー/ケイレブ・マーティン

 PF:クリスチャン・ウッドPJ・タッカーマーキーフ・モーリスクリス・シウバ

   C:バム・アデバヨ/ダニエル・タイス/ドゥエイン・デドモン/ユドニス・ハスリム

 

ラウリー、ヒーロー、バトラー、ウッド、アデバヨのスターター5人は、ファイナルを狙える布陣だと思います。

さらに、ダニエル・タイスもインサイドのバックアップに加わりますので、層は厚くなります。

ウィングの層が薄くなりますが、マックス・ストラスとケイレブ・マーティンは今シーズンブレイクした伸び盛りです。

さらに、オラディポも復帰してくれば、プレーオフに向けて心強い存在になります。

これが実現すれば、優勝を狙えるチームができあがると思います。

 

<ロケッツ>

 PG:ケビン・ポーターJr./DJ・オーガスティン/(ジョン・ウォール)

 SG:ジェイレン・グリーンエリック・ゴードン/アーモニ・ブルックスジョシュ・クリストファートレベリン・クイーン

 SF:ダンカン・ロビンソンギャリソン・マシューズ/デイビッド・ヌワバ/ダイシェン・ニックス

 PF:ジェイショーン・テイト/ケニヨン・マーティンJr./KZ・オクパラ

   C:オメール・ユートセブンアルパレン・シェングンウスマン・ガルバ

 

アウトサイドショットに安定感のない21才と19才の先発バックコートを育成中なので、リーグ有数の3Pシューターであるロビンソンは心強い存在。

また、ユートセブンとシェングンは同郷のトルコ代表コンビ。

将来的に、技巧派のシェングンをPFで起用して、キャブスのモーブリー&アレンのように並べて先発させることも可能だと思います。

そんな夢のある未来も含めて、ユートセブンを獲得するトレードにしてみました。

 

 

さて、もう一つも少し飛躍したトレード案ですが、実現したらおもしろい話です。

 

今シーズン、キャブスと共に驚きのシンデレラチームとなっているのがグリズリーズ

 

強豪ひしめくウェスタン・カンファレンスの中で、堂々の3位につけています。

 

3位といっても、リーグでも勝率TOP3なので、イーストにいったら単独首位です。

 

リビルディング中のはずだったのに、ドラフトした選手が実力を発揮し、いきなり勝てるチームになってしまいました。

 

ジャー・モラント、デズモンド・ベイン、ジャーレン・ジャクソンJr.、ディロン・ブルックス、ブランドン・クラーク・・・・今チームの中心になっている選手は、ほとんど自前でドラフト指名した選手たちです。

 

これはスゴイことです!

 

ただ、うまくいきすぎてしまったことで、数年先のチーム作りを目指すのか、それとも今勝てるチームを目指すのか、悩ましい選択も迫られています。

 

もし、今勝てるチームを目指すのなら、ドラフトした若いタレントをオールスター級の選手に交換するという手もあります。

 

例えばこんな感じです。

 

グリズリーズ>   ⇔ <ラプターズ

 パスカル・シアカム    スティーブン・アダムス

              ディロン・ブルックス

              ジャレット・カルバー

              ブランドン・クラーク

 

ラプターズは、スコッティ・バーンズをドラフト指名したことで、センターを外し、フォワード3人を同時に先発させるラインナップにしています。

ただ、そのスタイルでプレーオフも戦えるのかというと、ちょっと疑問です。

そこで、3人のフォワードのうち1人をセンターに替えようというのは、いずれ必要となる動きだと思います。

 

グリズリーズとしては、インサイドにオールスター選手が入ることによって、アウトサイドのモラントと双璧をなすチームの核を作ることができます。

6−11(211cm)でブロックも得意なジャーレン・ジャクソンJr.は、Cにスライドさせることができるので、ポジションのバッティングもありません。

 

またラプターズにとっても、ディロン・ブルックスとブランドン・クラークの加入は歓迎されるはずです。

なぜなら、2人ともカナダ人選手だからです。

シアカムを手放すのは大きな決断ですが、代わりに地元カナダのタレントが集まるのはファンにとっても喜ばしいことだと思います。

 

グリズリーズ

 PG:ジャー・モラント/タイアス・ジョーンズ

 SG:デズモンド・ベイン/ディアンソニー・メルトン/イブ・ポンズ

 SF:ザイーア・ウィリアムス/カイル・アンダーソン/ジョン・コンチャー

 PF:パスカル・シアカムサンティアゴ・アルダマキリアン・ティリー

   C:ジャーレン・ジャクソンJr./ゼイビア・ティルマン

 

1対4のトレードなので、一時的にロースターがスカスカな感じになってしまいますが、スターターの顔ぶれはグレードアップします。

シアカムもまだ27才なので、若手が多いチームの中心としても相応しい存在かと思います。

このスターターを軸に、ベテラン選手などを入れてベンチメンバーを充実させていけば、プレーオフでも上を目指せるチームができていくと思います。

 

ラプターズ

 PG:フレッド・バンブリート/ダラーノ・バントン/マラカイ・フリンデイビッド・ジョンソン(ゴラン・ドラギッチ)

 SG:ゲイリー・トレントJr./ジャレット・カルバースビアトスラフ・ミハイリュウイザック・ボンガ

 SF:OG・アヌノビー/ディロン・ブルックス渡邊雄太ジャスティン・シャンパニー

 PF:スコッティ・バーンズブランドン・クラークプレシャス・アチュワ

   C:ティーブン・アダムス/クリス・ブシェー/ケン・バーチ

 

ティーブン・アダムスは、ゴール下で身体を張れるビッグマン。

センター不在だったラプターズに、安定感をもたらしてくれそうです。

そして、地元カナダ出身のブルックスとクラークは、先発の実力がある選手。

この2人がベンチに控えるロースターは、かなり層が厚いと言えます。

スターター5人ばかり使いすぎと批判の声もあった最近のラプターズですが、ベンチにも実力者が増えることで、そうした一極集中も緩和されるでしょう。

Randle, a goner?

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昨シーズンはイースト4位へと躍進を遂げたニックスですが、今シーズンは下から4番目の12位に沈んでいます。

 

理由はいろいろありますが、先発PGにと獲得したケンバ・ウォーカーは復活せず、ローズはケガで欠場続き、ミッチェル・ロビンソンはコンディション不足・・・・

 

ただ、一番影響が大きいのは、エースのジュリアス・ランドルの不調かなと思います。

 

昨シーズンとの成績比較です。

 2020−21:24.1点/10.2リバウンド/6.0アシスト/FG45.6%/3P41.1%

 2021−22:18.5点/9.9リバウンド/5.1アシスト/FG41.4%/3P30.3%

シュート成功率が低く、平均得点もガクッと落ちています。

 

しかも、シーズンを追うごとに状態が悪くなり、1月の月間成績は16.4点/FG40.8%/3P24.6%へと沈んでいます。

さらに、12/26のホークス戦以降、19試合連続でチームのトップスコアラーになっていません。

チームのエースが19試合も連続でトップスコアラーになれずにいるというのは、相当重症です。

 

浮上のきっかけを掴みたいニックスは、長年の課題となっている先発PG探しを再び始めています。

そして、手に入りそうなターゲットとして、キングスのディアーロン・フォックスを狙っていると言われています。

ただ、その交換相手として、ランドルが候補になるのではないかと言われています。

 

例えばこんなカタチです。

 

<ニックス>        ⇔ <キングス>

 ディアーロン・フォックス    ジュリアス・ランドル

 バディ・ヒールド        エバン・フォーニエ

 マービン・バグリーⅢ      ケンバ・ウォーカー

                 キャメロン・レディッシュ

 

ニックスは、フォックスを獲得する代わりに、キングスが手放したいヒールドの契約(年23.1mil)とチームと亀裂が入っているバグリーを引き取る形。

また、キングスが欲しいであろう若手のレディッシュも付けています。

せっかくホークスからレディッシュを獲得したニックスですが、トム・シボドーHCはローテーションに入れず、あまり使われていません。

であれば、トレードの駒として他チームに渡してもいいのではないかと思います。

 

<ニックス>

 PG:ディアーロン・フォックス/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド

 SG:バディ・ヒールド/イマニュエル・クイックリー/クエンティン・グライムス

 SF:RJ・バレット/アレック・バークス

 PF:マービン・バグリーⅢ/オビ・トッピン/ルカ・サマニッチジェリコ・シムズ

   C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン

 

キングスから来た3人が、そのままスターターに収まる形にしました。

ニックスにはいなかった正統派PGのフォックス、リーグを代表する3Pシューターのヒールド、ドラフト2位指名のポテンシャルを秘めるバグリーと、3者3様の魅力があります。

 

<キングス>

 PG:デイビオン・ミッチェルケンバ・ウォーカー

 SG:タイリース・ハリバートンエバン・フォーニエ/ジャーマイアス・ラムジー/(テレンス・デイビス

 SF:ハリソン・バーンズ/キャメロン・レディッシュ/モーリス・ハークレス/ロバート・ウッダードⅡ

 PF:ジュリアス・ランドル/チメジー・メツ/トリスタン・トンプソンルイス・キング

   C:リショーン・ホームズ/アレックス・レン/デイミアン・ジョーンズ/ニミアス・ケイタ

 

ランドルが不在だった先発PFに入り、ケンバ、フォーニエ、レディッシュは、それぞれPG、SG、SFのバックアップに入る形です。

レディッシュは将来的に、ミッチェル、ハリバートンのバックコートコンビと共に、チームの若手コアとして中心選手になっていくと思います。

 

 

もう一つ違う可能性として、ウィザーズとのトレードも考えてみます。

 

<ニックス>         ⇔ <ウィザーズ>

 スペンサー・ディンウィディ    ジュリアス・ランドル

 モントレズ・ハレル        ケンバ・ウォーカー

 八村塁              キャメロン・レディッシュ

 デニ・アブディーヤ

 

ウィザーズは、オフにFA契約したディンウィディの調子が上がりません。

平均13.0点・5.9アシスト・FG37.8%・3P31.4%と、特にシュートの精度が下がっています。

そこで、一旦リセットして、代わりの先発PG探しを始めた方がいいのではないかと思います。

 

ただ、それだけだとランドルの交換相手として釣り合わないので、今シーズン絶好調のハレルに、TOP10指名の八村とアブディーヤをセットで付けます。

ウィザーズが若手を2人差し出す代わりに、ニックスもレディッシュを付けてバランスを取ります。

才能先行型のレディッシュよりも、守備のいいアブディーヤや真面目な八村の方が、シボドーHCの好みにも合うと思います。

 

<ウィザーズ>

 PG:ケンバ・ウォーカーアーロン・ホリデイ/ラウル・ネト/カシアス・ウィンストン

 SG:ブラッドリー・ビール/ケンタビウス・コールドウェル=ポープジョエル・アヤイ

 SF:カイル・クーズマキャメロン・レディッシュコーリー・キスパート

 PF:ジュリアス・ランドル/ダービス・ベルターンズ/アンソニー・ギル

   C:ダニエル・ギャフォード/トーマス・ブライアント/アイザイア・トッド

 

ケンバを暫定で先発PGに置きますが、安価(8.7/9.2mil)で来シーズンで契約が切れるので、トレードやバイアウト等がしやすくなります。

5年の長期契約を結んだばかりのランドルが入ってPFが埋まることになりますので、クーズマをSFにスライドさせます。

KCPはSGのバックアップに、新加入のレディッシュはSFのバックアップになります。

PFが埋まってしまうと、八村の出番も少なくなるので、新天地に移籍した方が先発に復帰するチャンスが増えると思います。

 

<ニックス>

 PG:スペンサー・ディンウィディ/デリック・ローズ/マイルス・マクブライド

 SG:エバン・フォーニエ/イマニュエル・クイックリー/クエンティン・グライムス

 SF:RJ・バレット/アレック・バークス/デニ・アブディーヤ

 PF:モントレズ・ハレル/オビ・トッピン/八村塁ルカ・サマニッチジェリコ・シムズ

   C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエル/タージ・ギブソン

 

ディンウィディはPG/SG両方できるので、様々なラインナップの組み方ができると思います。

ローズを先発にして、ディンウィディを両バックコートのバックアップにしてもいいと思います。

ランドルの穴を埋めるべく、得点力の高いハレルを先発PFに置いてみましたが、ハレルは控えCに入って、トッピンか八村が先発に入るかもしれません。

八村も、ウィザーズに留まるよりも、新チームに移籍した方が可能性が広がることもあるので、トレードは決して悪いことではないと思います。