Marc to LAL

f:id:KG21:20201123142947j:plain

 

うーん・・・・どうやらレイカーズの連覇は決まってしまいそうです。

 

レイカーズは、ラプターズからFAになっていたマルク・ガソールを手に入れることに成功しました。

 

シュルーダー、モントレズ・ハレルに続いて、またもやキープレイヤーを獲得することになります。

 

ただ、ハレルとウェスリー・マシューズの獲得で、サラリーキャップをオーバーしているチームが使えるエクセプション(例外枠)は使い切っていました。

 

そうなると、通常であればもう最低年俸以外の契約はできなくなるんですが、レイカーズはマルクを獲得するために、サラリー枠を捻出するトレードを行いました。

 

4.2milのプレイヤーオプションを選択して、レイカーズへの残留を決めていたジャベイル・マッギーの契約をキャブスへ放出したんですね。

 

<キャブス>        ⇔ <レイカーズ

 C ジャベイル・マッギー    PF ジョーダン・ベル

 将来の2巡目指名権        SF アルフォンゾ・マッキニー

 

どうしてこんなトレードをするかというと、ベル(1.8mil)もマッキニー(1.8mil)も両方ノンギャランティー契約なんですね。

 

つまり、カットしてもサラリーキャップにカウントされないんです。

 

なので、マッギーの4.2milのギャランティー契約を放出して、代わりに3.6mil分のノンギャランティー契約を受け取って、トレード後にカットすれば、その分のサラリーキャップの枠が空くんですね。

 

レイカーズは、「協力してくれてありがとう」ということで、キャブスに2巡目指名権もプレゼントしています。

 

難しい話ですみません。

 

その結果、レイカーズのロースターはこうなります。

 

レイカーズ

 PG:デニス・シュルーダー/アレックス・カルーソ

 SG:ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/ウェスリー・マシューズ

 SF:ルブロン・ジェイムズ/テイレン・ホートン・タッカー

 PF:(アンソニーデイビス)/カイル・クーズマ

   C:マルク・ガソールモントレズ・ハレル

 

これでまだマーキフ・モーリスとの再契約とかも可能性ありますからね。

いやあ、どこまで強くなるんでしょうか・・・・という感じです。

 

そして、残りのロースターは最低年俸で3〜4人分を埋めていくことになりますが、優勝したいベテランがディスカウントで寄ってくるでしょうから、さらに豪華なラインナップになっていくと思います。

 

 

一応、キャブスのロースターも見てみます。

 

<キャブス>

 PG:ダリアス・ガーランド/ダンテ・エクサム

 SG:コリン・セクストン/ケビン・ポーターJr.

 SF:ジェディ・オスマンアイザック・オコロ/ディラン・ウィンドラー

 PF:ケビン・ラブ/ラリー・ナンスJr./ディーン・ウェイド

   C:アンドレ・ドラモンド/ジャベイル・マッギー

 

トリスタン・トンプソンが出ていったぐらいで、ほとんど動きがありませんね。

アンテ・ジジッチもヨーロッパに帰ってしまったので、ちょうどバックアップCはいない状態でしたので、マッギーの加入はちょうどよかったですね。

 

 

イバカとマルクの両センターが抜けてしまったラプターズは、代わりにサンズからFAになっていたアーロン・ベインズとの契約に合意し、クリス・ブシェーと再契約しました。

 

ラプターズ

 PG:カイル・ラウリー/マラキ・フリンジェイレン・ハリス

 SG:フレッド・バンブリート/テレンス・デイビス/マット・トーマス

 SF:OG・アヌノビー/ノーマン・パウエル/ディアンドレ・ベンブリー/パトリック・マッコウ

 PF:パスカル・シアカム/スタンリー・ジョンソン

   C:アーロン・ベインズ/クリス・ブシェー/デュアン・ヘルナンデス

 

イバカとマルクの代わりにベインズというのは、穴埋め感ハンパないですね。。

バンブリートがドラフト外の選手として最高額の契約を結んだことはハッピーなニュースでしたが、それ以外にあまり動きがないラプターズです。

 

 

その他、小さなトレードもいくつかありました。

 

ピストンズ>     ⇔ <シクサーズ

 SG ザイーア・スミス    C トニー・ブラッドリー

 

<サンダー>   ⇔ <ペイサーズ

 PF TJ・リーフ    PG ジェイレン・レキュー

 将来の2巡目指名権

 

<ウルブス>     ⇔ <ニックス>

 PF エドデイビス    PF オマリ・スペルマン

               SG ジェイコブ・エバンス

               将来の2巡目指名権

 

エドデイビスはジャズに所属していましたが、まずドラフト2巡目指名権×2つと共に、ニックスへトレードされました。

 

ジャズは、バックアップCとしてデリック・フェイバースを呼び戻したいと考えていて、その枠を空けるためのトレードでした。

 

そしてニックスは、インサイドにベテランのバックアップを探していたウルブスに、再びトレードしました。

 

そのトレードにはまた2巡目指名権が1つ付いてきたので、ニックスはエドデイビスを一時的に受け入れて、すぐまた放出する間に、2巡目指名権を3つも手に入れたことになります。

 

わらしべ長者みたいですね(笑)

 

<ウルブス>

 PG:ディアンジェロラッセル/リッキー・ルビオリアンドロ・ボルマロ

 SG:マリーク・ビーズリー/ジョシュ・オコギー/ジェイレン・ノーウェル

 SF:アンソニー・エドワーズ/ジャレット・カルバー/ジェイク・レイマン

 PF:フアン・エルナンゴメス/エドデイビスジェイデン・マクダニエルズ

   C:カール・アンソニー・タウンズ/ナズ・リード/ジャレッド・バンダービルト

 

ビーズリーに続いて、エルナンゴメスとの再契約も決めたウルブスは、PFとCのバックアップ役にエドデイビスを獲得しました。

若いチームには必要なベテランの補強と言えるのではないかと思います。

 

 

<ニックス>

 PG:エルフリッド・ペイトン/フランク・ニリキナ/デニス・スミスJr.

 SG:RJ・バレット/オースティン・リバースイマニュエル・クイックリー

 SF:レジー・ブロック/アレック・バークス/ケビン・ノックス/ジェイコブ・エバンス

 PF:ジュリアス・ランドル/オビ・トッピン/イグナス・ブラズデイキス

   C:ミッチェル・ロビンソン/ナーレンズ・ノエルオマリ・スペルマン

 

昨年オフに大物FAの獲得に失敗し、次のオフに仕切り直しを目指したはずのニックス。

満を持して全チーム中で1、2を争う大きなサラリーキャップの枠を空けて臨んだはずでしたが、今年も今のところ昨年のオフと同じような状態に・・・・

大物FAはGETできず、小物と短い年数の契約を繰り返しています。

 

ドラフトでNCAA最優秀選手を指名できたのはいいですが、エースのランドルと同じPFポジションなので、今後どういう風にチームを作っていくのか。

いっそ状況を打開するために、ハーデンやウェストブルックをトレードで獲得してもいいんじゃないか?と思えてきます。

 

 

エドデイビスを出したジャズについても見ておきます。

 

<ジャズ>

 PG:マイク・コンリー/ジョー・イングルス/ナイジェル・ウィリアム・ゴス

 SG:ドノバン・ミッチェル/ジョーダン・クラークソン/レイジョン・タッカー

 SF:ボヤン・ボグダノビッチ/イライジャ・ヒューズ/ミーヤ・オーニ

 PF:ロイス・オニール/ジョージ・ニャン/ジュワン・モーガン

   C: ルーディ・ゴベア/デリック・フェイバースウドカ・アズブーキ

 

クラークソンと再契約し、フェイバースが1年で出戻りしたぐらいで、あまり変わっていませんね。

強豪揃いのウェストでプレーオフを争うには、もう少し補強が欲しいですね。 

せめてPFのサイズアップと、PGのバックアップは必要だと思います。

Hayward to CHA

f:id:KG21:20201122152151j:plain

 

 FA交渉解禁2日目です。

今日もまたいっぱい動いてますね。

 

★SF モーリス・ハークレス(ニックス ⇒ ヒート)  1年3.6mil

★PG クリス・ダン(ブルズ ⇒ ホークス) 2年10mil

★PF ボビー・ポーティス(ニックス ⇒ バックス) 2年7.5mil

★PG DJ・オーガスティン(マジック ⇒ バックス) 3年21mil

★PG フレッド・バンブリート(ラプターズと再契約) 4年85mil

★SF ゴードン・ヘイワード(セルティックス ⇒ ホーネッツ) 4年120mil

★SG エイブリー・ブラッドリー(レイカーズ ⇒ ヒート) 2年11.6mil

★PF ジェイ・クラウダー(ヒート ⇒ サンズ) 3年30mil

★PF ゲイリー・クラーク(マジックと再契約) 2年4.1mil

★PF ジェフ・グリーン(ロケッツ ⇒ ネッツ) 1年ベテランミニマム

★PG ラウル・ネト(シクサーズ ⇒ ウィザーズ) 1年1.8mil

★PG ラジョン・ロンド(レイカーズ ⇒ ホークス) 2年15mil

★SG パット・コノートン(バックスと再契約) 3年16mil(契約内容変更)

★PF ポール・ミルサップ(ナゲッツと再契約) 1年10mil

★PG エルフリッド・ペイトン(ニックスと再契約) 1年5mil

★SF カーメロ・アンソニーブレイザーズと再契約) 1年ベテランミニマム

★PG ジェイレン・アダムス(ブレイザーズ ⇒ バックス) 2way契約

★SF ジョン・コンチャー(グリズリーズと再契約) 4年9mil

★PG ディアンソニー・メルトン(グリズリーズと再契約) 4年35mil

★PG マイケル・カーター・ウィリアムス(マジックと再契約)

★SG デンゼル・バレンタイン(ブルズと再契約) 1年4.6mil

★C トリスタン・トンプソン(キャブス ⇒ セルティックス) 2年19mil

★PG ブラッド・ワナメイカー(セルティックス ⇒ ウォリアーズ) 1年2.25mil

★SF ウェスリー・イワンドゥ(マジック ⇒ マブス) 2年ベテランミニマム

★SG ケンタビウス・コールドウェル・ポープ(レイカーズと再契約) 3年40mil

★C ナーレンズ・ノエル(サンダー ⇒ ニックス) 1年5mil

★PG ジェフ・ティーグ(ホークス ⇒ セルティックス) 1年

★SG キャメロン・レイノルズ(バックス ⇒ スパーズ) 1年

★PG ジェボン・カーター(サンズと再契約) 3年11.5mil 

★C セルジュ・イバカ(ラプターズクリッパーズ) 2年19mil

 

 

最も大きなニュースは、ゴードン・ヘイワードのホーネッツ入りでしょう。

 

ヘイワードは大方の予想に反して、34.2milのプレイヤーオプションを行使せず、FAになる道を選びました。

 

なぜ「予想に反して」かと言うと、今回のオフは、コロナの影響で通常のシーズンが送れず、リーグ全体の収入が大幅に減りました。

 

その結果、リーグ全体の収益額から加味して各チームに割り当てられるサラリーキャップの金額も減ることになりました。

 

つまり、FAなどの契約にあまりお金をかけられなくなってしまったんですね。

 

チーム側も契約に使える金額枠が狭くなってしまって動きが取れず、選手側もいつもの年のような契約金額をオファーしてもらうことができなくなりました。

 

なので、今回のオフにFAになる選手は、そもそも不利な状況があったんです。

 

また、プレイヤーオプションというのは、選手側がその契約をもらうかもらわないか決めることができる権利です。

 

つまり、高額なプレイヤーオプションが残っている選手は、それをもらっておいた方が無難なんですね。

 

特に今回のようなオフには。

 

加えて、活躍度がイマイチだったり、評価がそれほど上がっていない選手は、なおさらもらっておいた方が得策です。

 

だって、FA市場に出たところで、そのプレイヤーオプションと同等の金額はもらえない可能性が高いからです。

 

例えば、ホーネッツのニコラ・バトゥームの27.1milのプレイヤーオプション。

 

ホーネッツでほとんど試合にも出ていないバトゥームが、今FAマーケットに出ていっても、間違いなく年27milの契約はもらえませんね?

 

なので、当然のことながら、プレイヤーオプションをもらっておくわけです。

 

一流どころの選手も、このオフはチーム側がお金をかけられないことがわかっているため、そのままプレイヤーオプションを選択する選手が多かったです。

 

例えば、キャブスのアンドレ・ドラモンド(28.8mil)やスパーズのデマー・デローザン(27.7mil)といった選手たちです。

 

その流れで考えると、ヘイワードの34.2milのプレイヤーオプションも、近年のヘイワードの活躍度から考えても、もらっておいた方がお得という観点から、プレイヤーオプションを行使するものと思われていました。

 

ところがです。

 

ヘイワードがこの権利を行使せず、FAになったんですね。

 

まずこれにビックリしました。

 

条件が不利になるのをわかっているのに、保証された契約を蹴ってまで、あえてFAになる。

 

これは、もうセルティックスにはいたくないという意思表示かと思います。

 

元々セルティックスは、同じポジションの選手がカブり、力を出しにくい状況がありました。

 

チームの中心であるジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンは、本来のポジションはSFです。

 

つまり、主力級のSFが3人いるというイビツな状態のラインナップだったんですね。

 

それでも何とかバランスを見つけて、うまくやっていくのかなと思いましたが、度重なるケガによる戦線離脱や、自分抜きでもチームが戦えている様子を見るにつけ、チームの中での居場所を失っていく感覚があったのではないかと思います。

 

そうしてFAになる道を選んだヘイワードですが、当初はペイサーズへのサイン&トレードを望んでいたようです。

 

なぜペイサーズかというと、以前も書きましたが、ヘイワードはインディアナの出身なんですね。

 

kg21.hatenablog.com

 

ペイサーズ側も興味を持ち、このブログでも書いたように、マイルス・ターナー+オラディポでのトレードを持ちかけていたそうです。

 

しかし、セルティックス側がオラディポの代わりにTJ・ウォーレンを要求したことで、話が破談になったと言われています。

 

高望みをしすぎて、話がまとまらなかったんですね。

 

FAで何の見返りもなく失うぐらいだったら、ターナーとオラディポをもらっておいた方がよかったのにな・・・と思いますけどね。

 

そんなこんなで、第1希望のペイサーズ入りを諦めたヘイワードは、熱心に誘ってくれていたホーネッツに目を向けます。

 

実はホーネッツは、ヘイワードが最初にFAになった2014年にオファーしていて、一度契約に合意したことがありました。

 

しかしこの時は、ルーキー契約が明けた時で制限付きFAだったため、ジャズにマッチされて連れ戻されてしまったんですね。

 

なので、6年越しの?再アプローチになったわけです。

 

他にサラリーキャップが空いているチームは、ホークスかニックスぐらいしかなく、ホークスは早々にガリナーリとの契約を決めてしまったこともあって、ほぼほぼ選択肢は限られてしまっていました。

 

大物FAに人気がなく、誰も来てもらえないホーネッツは、とにかくチームの顔となるスターが欲しい。

 

多少ケガの不安はあるものの、ヘイワードが来てくれそうだったら「是非ウチに!」という状態だったんだと思います。

 

なので、蹴ったプレイヤーオプションの34.2milには及ばないものの、4年120milという年30mil平均の大型契約をGETすることができました。

 

これは、この冷え込んだ今オフにあっては破格の契約条件だと思います。

 

<ホーネッツ>

 PG:デボンテ・グラハム/ラメロ・ボールグラント・リラー

 SG:テリー・ロジアー/マリーク・モンク/ケイレブ・マーティン

 SF:ゴードン・ヘイワード/マイルズ・ブリッジズ/コーディ・マーティン

 PF:PJ・ワシントン/ジェイレン・マクダニエルズ

   C:コーディ・ゼラー/バーノン・キャリーJr.ニック・リチャーズ

 

どうでしょう?

なんかチームの核ができた感はありますね。

ドラフトでラメロ・ボールを指名したことで、先発級PGが3人になってしまったので、この辺は今後整理が必要になってくるでしょう。

2巡目指名のバーノン・キャリーJr.は、デューク大1年で17.8点・8.8リバウンドをマークしたビッグマンなので、1巡目指名の価値があると思います。

 

 

一方のセルティックスはというと、小さな動きを見せています。

 

ベテランのトリスタン・トンプソンとジェフ・ティーグを入れて、足りない部分の補強をしていっています。

 

セルティックス>

 PG:ケンバ・ウォーカー/ジェフ・ティーペイトン・プリチャード/カーセン・エドワーズ

 SG:マーカス・スマート/アーロン・ネズミス/ロミオ・ラングフォード/ジャボンテ・グリーン

 SF:ジェイレン・ブラウン/セミ・オジェレイ

 PF:ジェイソン・テイタム/グラント・ウィリアムス

   C:ダニエル・タイス/トリスタン・トンプソン/ロバート・ウィリアムス

 

ヘイワードは抜けたものの、その他の補強を粛々と進めている雰囲気です。

イネス・カンターをトレードで放出したCには、トリスタン・トンプソンを。

ブラッド・ワナメイカーがFAで抜けた穴には、ジェフ・ティーグをそれぞれ補強しました。

1巡目14位指名のアーロン・ネズミスは、3P職人としてすぐにローテーション入りするでしょう。

 

 

続いて、ヒートの動きをおさらいします。

 

早々にドラギッチとマイヤーズ・レナードとは再契約を決めましたが、ジェイ・クラウダーの引き止めは難航。

 

3年目のオプション付きの2年14milをオファーしましたが、3年30milを提示したサンズに持っていかれました。

 

また、デリック・ジョーンズJr.もブレイザーズに引き抜かれました。

 

その後、その穴埋めとして、ハークレスとエイブリー・ブラッドリーとの契約に合意し、ディフェンス力の強化を図っています。

 

<ヒート>

 PG:ゴラン・ドラギッチ/ケンドリック・ナン

 SG:タイラー・ヒーロー/エイブリー・ブラッドリーアンドレ・イグオダーラ

 SF:ジミー・バトラー/ダンカン・ロビンソン/KZ・オクパラ

 PF:バム・アデバヨ/モーリス・ハークレス/クリス・シウバ/(ユドニス・ハスリム)

   C:マイヤーズ・レナード/ケリー・オリニク/プレシャス・アチュワ

 

ドラフト1巡目20位で指名したアチュワは、ディフェンス面で貢献できる身体能力の高いビッグマン。

ちょっと弱いゴール下のディフェンスで、即戦力として使えるいい指名になりました。

 

 

それから、ホークスとバックスにも動きがありました。

 

ホークスは、ラジョン・ロンドとクリス・ダンというPG2人と合意しました。

トレイ・ヤングがいるのに、PGを2人も補強?という疑問は湧きますが、プレーオフに向けた戦力補強を着々と進めているのが伝わってきます。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/ラジョン・ロンド/ブランドン・グッドウィン

 SG:ケビン・ハーター/クリス・ダンスカイラー・メイズ

 SF:ダニーロガリナーリ/キャメロン・レディッシュ/トニー・スネル

 PF:ジョン・コリンズ/ディアンドレ・ハンター

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ブルーノ・フェルナンド

 

ロンドは司令塔のパサー、ダンはディフェンダーとそれぞれ得意分野が違います。

ヤングは得点源としての役割も大きいので、ヤングをSG役にしてスコアリングに集中させる時間帯も作ろうとしているのかもしれません。

 

 

ボグダン・ボグダノビッチを獲得に失敗したバックスは、SGの補強ではなく、DJ/オーガスティンとボビー・ポーティスを招き入れました。

 

<バックス>

 PG:ジュルー・ホリデイDJ・オーガスティンジェイレン・アダムス

 SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/パット・コノートンサム・メリル

 SF:クリス・ミドルトン/サナシス・アデトクンボ/ジョーダン・ヌウォラ

 PF:ヤニス・アデトクンボ/DJ・ウィルソン/ママディ・ディアキテ

  C:ブルック・ロペス/ボビー・ポーティス

 

いい補強だとは思いますが、先発SGを獲るのは諦めて、このままでいくのかな?という不安が残ります。

優勝を狙うのであれば、ちょっとこれでは弱いかなと思いますので。

 

ちなみに、バックスはバージニア大のディアキテと2way契約を結んだそうです。

NCAAファンなら覚えている、この名場面ですね。

 


Virginia vs Purdue: Mamadi Diakite hits buzzer-beater to send it to OT

 

残念ながらドラフトでは指名漏れしてしまいましたが、何とかNBA入りにつながってよかったなあと思います。

NBAに定着できるように頑張ってほしいです!

 

 

メロは、無事にブレイザーズに戻ることになったようですね。

ようやく“ホーム”を見つけられて、本当によかったと思います。

 

ブレイザーズ

 PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ

 SG:CJ・マッカラム/ゲイリー・トレントJr.

 SF:ロバート・コビントン/ロドニー・フッド/デリック・ジョーンズJr.

 PF:カーメロ・アンソニー/ザック・コリンズ/ナシアー・リトル

   C:ユスフ・ヌルキッチ/イネス・カンター

 

ブレイザーズは、課題だったフォワードの選手層が厚くなりましたね。

来シーズンのプレーオフ進出に向けて、かなり順調に戦力補強が進んでいる印象です。

 

 

そして、地味ながらもビッグニュースが!

イバカのクリッパーズ入りが決まりました。

 

モントレズ・ハレル、ジャマイカル・グリーンと相次いでFAを失い、戦力の弱体化が心配されていたクリッパーズでしたが、イバカの獲得で何とか挽回した形です。

 

クリッパーズ

 PG:パトリック・ビバリー/ルイス・ウィリアムス

 SG:ポール・ジョージ/ルーク・ケナードジェイ・スクラブ

 SF:カワイ・レナード/テランス・マン

 PF:マーカス・モーリス/パトリック・パターソン/ミフォンドゥ・カベンゲリ/ダニエル・オトゥル

   C:セルジュ・イバカ/イビチャ・ズーバッツ/ジョアキム・ノア/ジャスティン・パットン

 

ハレルはベンチからのスコアラーとして重宝されていましたが、ディフェンス面ではサイズ不足で弱点が指摘されていました。

その点イバカは、ブロックなどディフェンス面でも貢献できる上、オフェンスでも3Pを決められるレンジがあるため、より今のラインナップに合った戦力になります。

レナードかジョージがボールを持ってアタックし、モーリスとイバカが3Pラインに広がってアウトレットパスを待つようなフォーメーションです。

ケガの功名ですが、失ったことでかえってバランスが良くなるかもしれませんね。

 

 

さて、そうなると気になるのがレイカーズ

 

その後は、コールドウェル・ポープとの再契約がまとまりましたが、ロンド、ハワード、エイブリー・ブラッドリーらはFAで去っていきました。

 

レイカーズ

 PG:デニス・シュルーダー/アレックス・カルーソ

 SG:ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/ウェスリー・マシューズ

 SF:ルブロン・ジェイムズ/テイレン・ホートン・タッカー

 PF:(アンソニーデイビス)/カイル・クーズマ

   C:ジャベイル・マッギー/モントレズ・ハレル

 

クリッパーズはイバカを手に入れましたが、レイカーズはイバカの同僚のマルク・ガソールを狙っていると言われています。

ただし、年9.3milのミッドレベル・エクセプションはハレルの契約に使ってしまっています。

それ以下の金額でとなると、マルクの価値にそぐわないと思います。

(ハレルがミッドレベルで獲れるというのも納得いきませんが・・・)

 

ちなみに、マルクはラプターズとの再契約の他に、ウォリアーズも獲得を狙っていると言われています。

 

 

最後に、とっても細かいけど気になる話を。

 

冒頭のFA契約一覧に、これを書きました。

 

「★SF ジョン・コンチャー(グリズリーズと再契約) 4年9mil」

 

まあ、誰やねん?って話ですよね。

 

このコンチャーが誰かがわからなくても大丈夫です。

 

問題は、この人がグリズリーズの2way契約選手だったという事実です。

 

このオフに、晴れて2way契約からNBA契約に昇格したということです。

 

しかも4年契約。

 

なぜこんなことを書くかというと、もう一人のグリズリーズの2way契約選手って誰でしたっけ?

 

そう、渡邊雄太です。

 

同じ立場だったもう一人の2way契約選手が、見事にNBA契約をつかんだんですよ。

 

「あー、渡邊も〜」と思ってしまいますね。。

 

条件的には非常に厳しいと思いますが、どこかからチャンスがあるといいなと思いますね。

 

Stop trading Ariza

f:id:KG21:20201121205349j:plain

 

いやはや、このオフは完全に“祭り”ですね。

 

トレードに、ドラフトに、FAに、もう何がなんだかっていう状態です。

 

そんな大嵐に一番巻き込まれてしまっているのが、トレバー・アリーザです。

 

なんと、この1週間の間だけで3回もトレードされ、所属も4チーム目。。

 

目まぐるしく変わるこのオフを象徴しているようですね・・・・

 

で、その4チーム目へのトレードがこちら。

 

ピストンズ

 SG デロン・ライト(←マブス

 

マブス

 PF ジェイムズ・ジョンソン(←サンダー←ウルブス)

 

<サンダー>

 SF トレバー・アリーザ(←ピストンズ←ロケッツ←ブレイザーズ

 SF ジャスティン・ジャクソン(←マブス

 将来のドラフト指名権

 

よく見たら、ジェイムズ・ジョンソンも3チーム目でしたね。。

 

みなさま、お疲れ様です。

 

ロースターを見てみましょう。

 

ピストンズ

 PG:デリック・ローズ/キリアン・ヘイズセイベン・リー

 SG:デロン・ライト/スビアトスラフ・ミハイリュウク/ロドニー・マッグルーダー

 SF:ジェラミ・グラントジョシュ・ジャクソンサディック・ベイ/ジャーナン・ムサ

 PF:ブレイク・グリフィン/セクー・ドゥンブーヤ/トニー・ブラッドリー

   C:メイソン・プラムリージャーリル・オカフォーアイザイア・スチュワート

 

もう昨シーズンからロースターに残っているのは、わずかに4人しかいません。

原型を留めていない、というのはこのことでしょうね。

新加入のデロン・ライトとジョシュ・ジャクソンの、どちらかが先発SGになるかと思いますが、現時点ではちょっとわかりません。

ジェラミ・グラントは、グリフィンが抜けるまでは当面SFとしてプレーすることになると思われます。

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/タイレル・テリー

 SG:ティム・ハーダウェイJr./ジョシュ・グリーン

 SF:ジョシュ・リチャードソン/ドリアン・フィニー・スミス

 PF:クリスタップス・ポルツィンギス/ジェイムズ・ジョンソンタイラー・ベイ

   C:ドワイト・パウエル/マキシ・クリーバー/ボバン・マリヤノビッチ

 

トレードで獲得したジョシュ・リチャードソンと、1巡目18位で指名したジョシュ・グリーンが加入したことで、ウィングのディフェンス力がアップしました。

ベテランのジェイムズ・ジョンソンは、ケガのポルツィンギスが復帰するまでの間、先発PFに入ることもできます。

ロースター全体の攻守のバランスとサイズ面は、良くなったと言えるでしょう。

 

サンダーのロースターについては、次のトレードにも関わってくるので、また後で。

 

 

その“次のトレード”ですが、これは以前お伝えしたジュルー・ホリデイのトレードをリバイズしたものになります。

 

kg21.hatenablog.com

 

<バックス>

 PG ジュルー・ホリデイ(←ペリカンズ)

 2020年2巡目60位指名権(サム・メリル)(←ペリカンズ)

 

ペリカンズ>

 PG エリック・ブレッドソー(←バックス)

 C スティーブン・アダムズ(←サンダー)

 2024年1巡目指名交換権(←バックス)

 2025年1巡目指名権(←バックス)

 2026年1巡目指名交換権(←バックス)

 2027年1巡目指名権(←バックス)

 

ナゲッツ

 2020年1巡目24位指名権(RJ・ハンプトン)(←バックス)

 

<サンダー>

 PG ジョージ・ヒル(←バックス)

 SF ダリアス・ミラー(←ペリカンズ)

 2023年1巡目指名権(←ナゲッツ

 2023年2巡目指名権(←ホーネッツ)

 2024年2巡目指名権(←ホーネッツ)

 

元々のトレードに、スティーブン・アダムズ、ダリアス・ミラーを加えて4チームの大型トレードになりました。

 

<バックス>

 PG:ジュルー・ホリデイ

 SG:ドンテ・ディビンチェンゾ/パット・コノートンサム・メリル

 SF:クリス・ミドルトン/サナシス・アデトクンボ

 PF:ヤニス・アデトクンボ/ジョーダン・ヌウォラ

  C:ブルック・ロペス/DJ・ウィルソン

 

ホリデイを獲得したまでは良かったバックスですが、ボグダン・ボグダノビッチを取り逃がしたのは大きな損失でした・・・・

既にウェスリー・マシューズもレイカーズ行きが決まっていますので、新たなSGの補強が必要になります。

せっかくいい動きをしていましたので、次の一手が非常に重要になってくると思います。

 

ペリカンズ>

 PG:ロンゾ・ボール/キーラ・ルイスJr.

 SG:エリック・ブレッドソー/JJ・レディック/ニキール・アレクザンダー・ウォーカー

 SF:ブランドン・イングラム/ジョシュ・ハート

 PF:ザイオン・ウィリアムソン/ニコロ・メリ

   C:ティーブン・アダムズ/ジャクソン・ヘイズ

 

バックスからブレッドソーとヒルが加わり、ドラフトでも1巡目13位でPGを指名したので、PGが4人という過密状態になりましたが、さらにトレードがリバイズされて、ヒルはサンダーへ行くことになりました。

また、センターにアダムズが加わったことで、フロントコートの先発3人は豪華な顔ぶれになりました。

ただバックアップは弱いので、まだインサイドを増やす補強が必要になるでしょう。

 

ナゲッツ

 PG:ジャマール・マレー/ファクンド・カンパッソ/モンテ・モーリス

 SG:ゲイリー・ハリス/RJ・ハンプトン/PJ・ドージアー

 SF:ウィル・バートン/ケイタ・ベイツ・ジョップ/ブラトコ・チャンチャー

 PF:マイケル・ポーターJr./ジャマイカル・グリーン

   C:ニコラ・ヨキッチ/ボル・ボル/ジーク・ナジ

 

レアル・マドリードの変幻自在の司令塔カンパッソや、高卒でオーストラリアリーグに渡ったハンプトンなど、相変わらずおもしろそうな新人を集めてくるナゲッツ

しかし、FAでジェラミ・グラントとメイソン・プラムリーを何の見返りもなく失ったのは痛いです。

これで、同じくFAのポール・ミルサップとトーリー・クレイグまで失うことになれば、自慢の選手層の厚さは一気になくなります。

 

<サンダー>

 PG:ジョージ・ヒルタイ・ジェロームセオ・マレドンジェイレン・レキュー

 SG:ルーゲンツ・ドート/ハミドゥ・ディアロ/ディオンテ・バートン

 SF:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー/ジャスティン・ジャクソンダリアス・ミラーアドミラル・スコフィールド

 PF:トレバー・アリーザ/ダリアス・ベイズリー/アイザイア・ロビー/アレクセイ・ポクセウスキー

   C:アル・ホーフォード/マイク・マスカーラ/ヴァンサン・ポアリエ

 

 

クリス・ポール、デニス・シュルーダー、ダニーロガリナーリ、スティーブン・アダムズと主力のほとんどを放出したサンダー。

一旦加入した、ルビオやウーブレイらもすぐさま放出し、ドラフト指名権集めに余念がありません。

ギルジャス・アレクザンダーやルーゲンツ・ドート、ダリアス・ベイズリーといった若手を中心にリビルディングを進めるという姿勢がハッキリと見えます。

ポクセウスキー、マレドンというヨーロッパのタレントもどう花開くのか、今後の成長が楽しみです。

FA season begins

f:id:KG21:20201121203707j:plain

 
あれよあれよという間にFA交渉がスタートしました。

今回はドラフトの2日後という超強行スケジュール。

トレードもドラフトも整理しきれないまま、FAに突入です。

とりあえず、初日に決まった動きだけ列記してみます。

 

★PG ゴラン・ドラギッチ(ヒートと再契約) 2年37.4mil

★C マイヤーズ・レナード(ヒートと再契約) 2年20mil

★PG ファクンド・カンパッソ(レアル・マドリードナゲッツ) 2年

★PF ドリュー・ユーバンクス(スパーズと再契約) 3年5.3mil

★PF メイソン・プラムリー(ナゲッツピストンズ) 3年25mil

★SG ドゥエイン・ベイコン(ホーネッツ ⇒ マジック) 2年

★C ジャーリル・オカフォー(ペリカンズ ⇒ ピストンズ) 2年4mil

★PF パトリック・パターソン(クリッパーズと再契約) 1年

★SG ジョーダン・クラークソン(ジャズと再契約) 4年52mil

★PG ディアーロン・フォックス(キングスと延長契約) 5年163mil

★C デリック・フェイバース(ペリカンズ ⇒ ジャズ) 3年30mil

★SF ジョシュ・ジャクソン(グリズリーズピストンズ) 

★PF ダニーロガリナーリ(サンダー ⇒ ホークス) 3年61.5mil

★C ドワイト・ハワードレイカーズシクサーズ) 1年2.6mil

★SF ロドニー・フッド(ブレイザーズと再契約) 2年21mil

★PG トレイ・バーク(マブスと再契約) 3年10mil

★SG マリーク・ビーズリー(ウルブスと再契約) 4年60mil

★PF モントレズ・ハレル(クリッパーズレイカーズ) 2年19mil

★PF ダービス・ベルターンズ(ウィザーズと再契約) 5年80mil

★SG アレック・バークス(シクサーズ ⇒ ニックス) 1年6mil

★SF ジョー・ハリス(ネッツと再契約) 4年75mil

★SG ギャレット・テンプル(ネッツ ⇒ ブルズ) 1年5mil

★PF クリスチャン・ウッド(ピストンズ ⇒ ロケッツ) 3年41mil

★PF ジェラミ・グラント(ナゲッツピストンズ) 3年60mil

★SF デリック・ジョーンズJr.(ヒート ⇒ ブレイザーズ) 2年19mil

★PF マーカス・モーリス(クリッパーズと再契約) 4年64mil

★SG ウェスリー・マシューズ(バックス ⇒ レイカーズ) 1年3.6mil

★SF ジェイムズ・エニス(マジックと再契約) 1年

★SG ジャスティン・ホリデイ(ペイサーズと再契約) 3年18mil

★C ヤコブ・ポエルトル(スパーズと再契約) 3年27mil

★SG パット・コノートン(バックスと再契約) 2年8.3mil

★C ロビン・ロペス(バックス ⇒ ウィザーズ) 1年7.3mil

★PF ジャマイカル・グリーン(クリッパーズナゲッツ) 2年15mil

 

 

この中から、目立った動きについて取り上げていきたいと思います。

 

まずはレイカーズ絡みから。

  

この日最も衝撃的だったのが、このニュース。

 

6thマン賞を受賞したクリッパーズのハレルが、あろうことか同じ街のライバルチームに移籍を決めたんですね。

 

いやいやいや〜

 

今年は残念な結果に終わったクリッパーズでしたが、次のシーズンこそ打倒レイカーズで巻き返しを見せるものと思っていました。

 

その出鼻をくじくようなこの動き。

 

ハレルが完全FAになった時点で、他のチームへ移籍する可能性は大いにありました。

 

なので、そこは仕方ないと思っています。

 

でも、よりによってレイカーズかい?と。

 

チームメイトだったパトリック・ビバリーのリアクションがこれ。

 

f:id:KG21:20201121140316j:plain

 

これが全てを言い表していますね(笑)

 

サッカーで言う、禁断のバルサ⇔レアルの移籍みたいな感じですが、もう一つ気になった点がこれです。

 

「2年19mil」という契約金額の低さ。

 

平均わずか27.8分という短い出場時間の中で、18.6点/7.1リバウンド/FG58.0%というものすごく効率の良い成績を挙げて、6thマン賞を受賞しているんですよ。

 

当然、年平均20milは超えるものと思っていました。

 

それが、年平均10milもいかないんですよ?

 

半額以下のディスカウント料金ですよ。

 

元々優勝していて強力なレイカーズに、どうしてさらに戦力をサービスしなきゃいけないのか?

 

これはシュルーダーのトレードの時に言いましたが、レイカーズは有利な条件をもらいすぎなんです。

 

kg21.hatenablog.com

 

ブランドなのか、見えざる力が働いているのか知りませんが、あまりにも不公平な取り引きだなと思ってしまいます。

 

他のFA契約と比較してみてください。

 

ジョー・ハリスは4年75mil(年平均18.75mil)、ダービス・ベルターンズも5年80mil(年平均16mil)ももらってるんですよ?

 

ハリスやベルターンズぐらいの選手でも(失礼)、これぐらいの金額じゃないと契約できないんですよ。

 

相場から言えば、せめてダニーロガリナーリの3年61.5mil(年平均20.5mil)やジェラミ・グラントの3年60mil(年平均20mil)ぐらいのレベルだと思います。

 

でも実際は、デリック・フェイバースの3年30mil(年平均10mil)やヤコブ・ポエルトル3年27mil(年平均9mil)、メイソン・プラムリーの3年25mil(年平均8.3mil)と同じランクなんですよ。

 

おかしいでしょ!

 

てか、そんな格安でいい補強を続けるレイカーズがズルいです。

 

残念ながら、優勝して当たり前だと思います。

 

レイカーズ

 PG:デニス・シュルーダー

 SG:ウェスリー・マシューズ/アレックス・カルーソ

 SF:ルブロン・ジェイムズ/テイレン・ホートン・タッカー

 PF:(アンソニーデイビス)/カイル・クーズマ

   C:ジャベイル・マッギー/モントレズ・ハレル

 

 

レイカーズつながりでいくと、ドワイト・ハワードがまたやらかしました。

 

当初はレイカーズとの再契約が有力視されていましたが、最後の最後で一転してシクサーズ入りが決まりました。

 

それはいいんですが、当の本人がよくわかってなかったんですね。

 

そのシクサーズ入りが決まる前に、間違ってレイカーズに残るのが決まったという内容のツイートをしてしまったんです。

 

f:id:KG21:20201121143802j:plain

 

「オレは、このオレに相応しい場所に残る。レイカーズファンのみんなを愛している。紫と金色のレイカーズカラーは永遠だ!」

 

てなカッコつけツイートを流したんですが、しばらくしてこれを削除。

 

「あれれ? 何が起きてるんだ?」と思っていたら、シクサーズと契約の報道。

 

うわうわうわ、またやっちまいましたね。

 

というか、これまでもハワードは失言やら不用意な言動が多かったんです。

 

つい先日もインタビューで、「来シーズンはタダでは働かないぞ」とか言ってました。

 

これは何かと言うと、昨シーズンは評価が地に落ちていたので、契約が保証されないノンギャランティー契約の最低年俸でプレーしていたんですね。

 

そこで活躍して、再度評価を上げたんですが、つまりは「今年は活躍したから、来年は安くプレーしないぞ」ということを言ったわけです。

 

まあ、これだけでも十分イメージ悪いですよね(笑)

 

で、レイカーズとの再契約を蹴って、シクサーズと契約するということだったので、いい条件でももらったのかなあと思ったんですが、結局ベテラン最低年俸でした(笑)

 

今年はギャランティーされているので、その点は違いますが。

 

やっぱりこのちゃらんぽらんな性格が、キャリアをダメにしたんだと思いますね。

 

当然のことながら、レイカーズファンからは大ブーイング。

 

せっかく今回の優勝で、コービーとプレーして失敗に終わったかつての悪夢を忘れてくれていたのに、またミソがついてしまいました。

 

やっぱりハワードはハワードだな、という感想です。

 

シクサーズ

 PG:ベン・シモンズ/シェイク・ミルトン/タイリース・マクシー

 SG:セス・カリー/フルカン・コルクマズ/ザイーア・スミス/アイザイア・ジョー

 SF:ダニー・グリーンテレンス・ファーガソン/マティース・サイブル

 PF:トバイアス・ハリス/マイク・スコット

   C:ジョエル・エンビードドワイト・ハワードポール・リード

 

 

さて、ハレルを取られたクリッパーズは今どうなってるんでしょう?

 

クリッパーズ

 PG:パトリック・ビバリー/ルイス・ウィリアムス

 SG:ポール・ジョージ/ルーク・ケナードジェイ・スクラブ

 SF:カワイ・レナード/テランス・マン

 PF:マーカス・モーリス/パトリック・パターソン/ミフォンドゥ・カベンゲリ/ダニエル・オトゥル

   C:イビチャ・ズーバッツ/ジョアキム・ノア/ジャスティン・パットン

 

クリッパーズは、マーカス・モーリスと再契約したものの、4年64mil(年平均16mil)というなかなかの高額。

この資金をハレルの再契約に回せなかったのかな・・・・という疑問が残ります。

 

トレードでシューターのケナードを獲得したものの、目ぼしい補強はそれぐらい。

自前のFAも、ハレルとジャマイカル・グリーンを失い、キープできたのはモーリスとパトリック・パターソンだけ。

 

先発PGの補強で、ホーネッツのテリー・ロジアーを獲るような噂も出ていますが、今のところ昨シーズンのロースターよりもグレードダウンしています。

 

レイカーズに大きく差をつけられてしまった上に、主力選手まで横取りされて、今後が心配なクリッパーズです。

 

 

次に気になった動きは、クリスチャン・ウッドのロケッツ入りです。

 

ビッグマンのウッドは、2月のトレードデッドラインでドラモンドが放出されてから先発に上がり、平均21.9点/9.4リバウンド/FG56.0%/3P40.8%という素晴らしい成績を残しました。

 

リビルディングに舵を切ったピストンズの中で、フランチャイズプレイヤーになっていくものと思っていました。

 

と・こ・ろ・が・・・・です。

 

ピストンズの動きは最初から不思議でした。

 

ドラフトやトレードで、どんどんインサイド系の選手を獲っていったんですね。

 

1巡目でセンターしかできない選手を指名したり、トレードでセンター系の選手を獲ってきたりしていて、

 

「あれ? ウッドのこと忘れてないよね?」

 

と疑問に思っていました。

 

一つ考えられたのは、ウッドの価値が上がりすぎて、再契約に必要な金額が高騰することを予期して、再契約を諦めたのかな?ということでした。

 

ただ、そうしてFA戦線がスタートし、ロケッツが合意したと最初に報じられた金額は、3年27milというものでした。

 

え? 年平均たったの9mil??

 

それはエースに払う金額ではなく、ベンチのロールプレイヤーに払う金額です。

 

そして、その程度の金額であれば、ピストンズは容易に再契約できたはずです。

 

最終的にサイン&トレードにすることで、3年41milに金額が上がりましたが、それでも年平均13.7milとリーズナブルな金額です。

 

これは絶対に“買い”な取り引きでした。

 

ちょっとピストンズの方向性がよくわかりません・・・・

 

<ロケッツ>

 PG:ラッセル・ウェストブルック/クリス・クレモンズ

 SG:ジェイムズ・ハーデン/ベン・マクレモア

 SF:エリック・ゴードン/デイビッド・ヌワバ/ケニヨン・マーティンJr.

 PF:PJ・タッカー/ダヌエル・ハウスJr.

   C:クリスチャン・ウッド

 

ハーデンとウェストブルックがトレード要求中のロケッツは、先行きが不透明なままです。

ロバート・コビントンは放出してしまい、代わりに来たトレバー・アリーザも早々に放出。

ウッドだけは確保したものの、この先どうなっていくのか全くわかりません。

 

 

そして、ウッドを手放したピストンズは、目まぐるしく動いています。

 

一つ光った動きは、ナゲッツのジェラミ・グラントを獲れたことですね。

 

グラントはプレーオフで評価を上げ、各チームから人気のFAになっていました。

 

当初はナゲッツとの再契約が有力視されていましたが、より中心的存在になれる環境を求めてピストンズに移籍したようです。

 

願わくば、グラントとウッドのインサイドコンビを見てみたかったですけどね。

 

ピストンズ

 PG:デリック・ローズ/キリアン・ヘイズセイベン・リー

 SG:ジョシュ・ジャクソン/スビアトスラフ・ミハイリュウク/ロドニー・マッグルーダー

 SF:ジェラミ・グラントトレバー・アリーザサディック・ベイ/ジャーナン・ムサ

 PF:ブレイク・グリフィン/セクー・ドゥンブーヤ/トニー・ブラッドリー

   C:メイソン・プラムリージャーリル・オカフォーアイザイア・スチュワートドゥエイン・デドモン

 

いやはや、変わりすぎてなんだかわかりませんね。

これからさらに変わりますので、触れるのは後にしておきます。

 

 

あと、目立つ動きをしたホークス、ブレイザーズ、ウルブスの3チームを見てみます。

 

<ホークス>

 PG:トレイ・ヤング/ブランドン・グッドウィン/スカイラー・メイズ

 SG:ケビン・ハーター/キャメロン・レディッシュ/カイリー・トーマス

 SF:ダニーロガリナーリトニー・スネル

 PF:ジョン・コリンズ/ディアンドレ・ハンター

   C:クリント・カペラ/オニエカ・オコングー/ブルーノ・フェルナンド

 

ホークスは、かねてからターゲットにしていたガリナーリと契約しました。

トレードで獲得したスネルと併せて、3Pシューターを補強しました。

ドラフト指名したオコングーも含め、着々とプレーオフを目指した動きを続けています。

 

ブレイザーズ

 PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ

 SG:CJ・マッカラム/ゲイリー・トレントJr.

 SF:ロドニー・フッド/デリック・ジョーンズJr./ナシアー・リトル

 PF:ロバート・コビントン/ザック・コリンズ

   C:ユスフ・ヌルキッチ/イネス・カンター

 

ブレイザーズは、弱点だったフォワードポジションの戦力補強に取り組みました。 

コビントンをトレードで獲得し、ロドニー・フッドと再契約。

ヒートのデリック・ジョーンズJr.をFAで獲得することにも成功しました。

カーメロ・アンソニーと再契約するのかどうかは定かではありませんが、現時点でもフォワードの選手層はかなり厚みが増したと言えると思います。

 

<ウルブス>

 PG:ディアンジェロラッセル/リッキー・ルビオリアンドロ・ボルマロ

 SG:マリーク・ビーズリー/ジョシュ・オコギー/ジェイレン・ノーウェル

 SF:アンソニー・エドワーズ/ジャレット・カルバー/ジェイコブ・エバンス

 PF:(フアン・エルナンゴメス)/ジェイク・レイマンジェイデン・マクダニエルズ

   C:カール・アンソニー・タウンズ/ナズ・リード/オマリ・スペルマン

 

ウルブスはルビオをトレードで獲得し、アンソニー・エドワーズをドラフト指名。

その上で、マリーク・ビーズリーと再契約しました。

もしルビオを先発にすると、ラッセルがSGになり、SFはビーズリーエドワーズどちらかしか使えないことになります。

ドラフトNo.1ピックを控えにはしないでしょうし、4年60milも控え選手に払う金額ではありません。

となると、ルビオが控えになるしかないのかな?ということでこんなラインナップにしてみました。

 

それから、ボルマロはすぐにはNBAに来ないかもしれませんが、アルゼンチンの新星がどんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみです。

Oubre Jr. to GS

f:id:KG21:20201121114727j:plain

 

ドラフトのおさらいが途中なんですが、トレードもたくさん成立しているので、そちらを先にやってしまいたいと思います。

 

その前に、ボグダン・ボグダノビッチのサイン&トレードがご破算になってしまいました。。

 

kg21.hatenablog.com

 

ホリデイとボグダノビッチの2人が来るなら、ヤニスの延長契約も安泰だと思いましたが、にわかにわからなくなってきてしまいました・・・・

 

まったく、何が起こるかわかりませんね。

 

 

★ウォリアーズがウーブレイを獲得

 

<ウォリアーズ>      ⇔ <サンダー>

 SF ケリー・ウーブレイJr.    2021年1巡目指名権

 

クレイ・トンプソンがアキレス腱を断裂して、来シーズン絶望というショッキングなニュースが飛び込んできたウォリアーズ。

 

ヒザの前十字靭帯断裂からようやく復帰しようとしていたトンプソンでしたが、また1年全休ということになってしまいました。

 

29才と30才という全盛期の2シーズンを棒に振るというのは、選手にとってとても残酷なことです。

 

ウォリアーズは、そのトンプソンの穴を埋めるべく、サンズからサンダーへトレードされていたケリー・ウーブレイJr.を獲得することにしました。

 

アスレティック能力に優れるウーブレイは、ウィギンスとともにウォリアーズになかった新しい風を吹き込んでくれそうです。

 

<ウォリアーズ>

 PG:ステフ・カリー/カイ・ボウマン/ニコ・マニオン

 SG:アンドリュー・ウィギンス/ジョーダン・プール/(クレイ・トンプソン)

 SF:ケリー・ウーブレイJr./デイミオン・リー

 PF:ドレイモンド・グリーン/エリック・パスカル

   C:ジェイムズ・ワイズマン/マーキース・クリス/ケボン・ルーニー

 

ウィギンスがトンプソンの抜けたSGにスライドし、ウーブレイがSFの先発に入ることになると思います。

 

ドラフト2位指名のワイズマンは、開幕から先発Cに入ってくるでしょう。

 

ニコ・マニオンは、高校時代にはランキングでTOP10に入っていたタレント。

バスケIQが高く、一つ一つの動きにうまさを感じさせる万能型のPGです。

ドラフトでは2巡目に落ちましたが、その結果ウォリアーズが指名することができたので、非常にラッキーだったと思います。

 

実はこのトレードが成立する前、ペリカンズのJJ・レディックを取ろうとしていたようです。

 

レディックはリーグを代表する3Pシューターですので、トンプソンのシュート力を穴埋めするという意味ではピッタリの存在です。

 

ただ、既に36才という年齢と、契約も残り1年ということもあって、本当に1年限りのピンチヒッター的な存在でしかありません。

 

その点、ウーブレイは24才で今後長くチームに留まる可能性もあるタレントですから、未来への投資ということで、ウーブレイでよかったのかなという気がします。

 

 

シクサーズがロースターの整理に着手

 

シクサーズ>        ⇔ <サンダー>

 SG ダニー・グリーン       C アル・ホーフォード

 SF テレンス・ファーガソン    2020年2巡目34位指名権(セオ・マレドン)

                   2025年1巡目指名権

                   ヴァシリー・ミチッチの権利

 

シクサーズ>    ⇔ <マブス

 SG セス・カリー     SG ジョシュ・リチャードソン

               2020年2巡目36位指名権(タイラー・ベイ)

 

元ロケッツの辣腕GMダリル・モーリーが、早速シクサーズのロースター改革に着手し始めました。

 

まず、最大のマッチングミス&不良債権になっていたホーフォードを放出。

また、ヒート時代の活躍から比べると不発に終わったリチャードソンも手放しました。

 

代わりに、シクサーズ最大の課題である3Pシューターを補強すべく、ダニー・グリーン、セス・カリーの2人を招き入れました。

リチャードソンに代わるウィングのディフェンダーには、ファーガソンを入れました。

 

まだ着任したばかりですが、早速チーム改革を断行。

決断の早さと思い切りの良さは相変わらずだなと感じます。

 

シクサーズ

 PG:ベン・シモンズ/シェイク・ミルトン/タイリース・マクシー

 SG:セス・カリー/フルカン・コルクマズ/ザイーア・スミス/アイザイア・ジョー

 SF:ダニー・グリーンテレンス・ファーガソン/マティース・サイブル

 PF:トバイアス・ハリス/マイク・スコット

   C:ジョエル・エンビードポール・リード

 

ホーフォードが抜けたことでハリスをPFに戻し、シモンズとエンビード以外のポジションにシューターを増やしました。

 

ドラフト前に指名の確約をしたというアイザイア・ジョーも、ベンチから出てくるシュート職人として機能しそうな選手。

 

もう少しインサイドは補強する必要がありますが、確実に変わってきている印象があります。

 

ちなみに、セス・カリーはドック・リバースHCの娘さんと結婚することになったため、義理のお父さんの下でプレーすることになりました。

 

<サンダー>

 PG:タイ・ジェロームジェイレン・レキューセオ・マレドン

 SG:ルーゲンツ・ドート/ハミドゥ・ディアロ

 SF:シェイ・ギルジャス・アレクザンダー/アドミラル・スコフィールド

 PF:アル・ホーフォード/ダリアス・ベイズリー/アレクセイ・ポクセウスキー

   C:スティーブン・アダムズ/マイク・マスカーラ/ヴァンサン・ポアリエ

 

サンダーはまだまだ旅の途中で、ロースターはツギハギ状態。

まだ語れる状態ではありませんが、一応途中経過の記録として残しておきます。 

 

マブス

 PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/タイレル・テリー

 SG:ティム・ハーダウェイJr./デロン・ライト/ジョシュ・グリーン

 SF:ジョシュ・リチャードソンジャスティン・ジャクソン

 PF:クリスタップス・ポルツィンギス/ドリアン・フィニー・スミス/タイラー・ベイ

   C:ドワイト・パウエル/マキシ・クリーバー/ボバン・マリヤノビッチ

 

マブスは、オフェンスのセス・カリーに代わって、ディフェンスのジョシュ・リチャードソンが入りました。

 

1巡目指名のジョシュ・グリーンもディフェンスに長ける選手なので、ディフェンスの強化を意識した補強になっているのかもしれません。

 

 

★若手ガードの三角トレードが成立

 

<ネッツ>

 SG ランドリー・シャメット(←クリッパーズ

 

クリッパーズ

 SG ルーク・ケナード(←ピストンズ

 C ジャスティン・パットン(←ピストンズ

 2023年2巡目指名権

 2024年2巡目指名権

 2025年2巡目指名権

 2026年2巡目指名権

 

ピストンズ

 SG ロドニー・マッグルーダー(←クリッパーズ

 2020年19位指名権(サディック・ベイ)(←ネッツ)

 

ネッツはコンボガードを、クリッパーズはシューター、ピストンズディフェンダーとそれぞれのニーズに合った交換を行ったようなイメージです。

 

また、ピストンズはこの他にも細かいトレードをたくさん行っており、ロケッツからアリーザを、ジャズからトニー・ブラッドリーを、ホークスからデドモンを、それぞれ別々のトレードで加入させています。

 

ピストンズは、本格的にチームのリビルディングに着手し始めたという印象です。

 

ロースターも整理して見ていこうと思ったんですが、そうこうしているうちにFA交渉が解禁になり、いろいろな動きが出始めてしまったので、後ほどまとめて整理します。

 

 

★イネス・カンターがブレイザーズへ出戻り

 

ブレイザーズ

 C イネス・カンター(←セルティックス)

 

グリズリーズ

 SF マリオ・ヘゾーニャ(←ブレイザーズ

 2020年30位指名権(デズモンド・ベイン)

 

セルティックス>

 将来のドラフト指名権

 

ブレイザーズが、一度は手放したカンターを再び呼び戻したトレードです。

 

セルティックス的には、もう先発Cはダニエル・タイスになってしまったので、それほどカンターの重要性は高くありませんでした。

 

ブレイザーズは、ヌルキッチとカンターのセンター2人体制の時のいいイメージが残っているので、FAになるホワイトサイドの後釜として、再びカンターを呼び寄せた感じになります。

 

 

一旦、ドラフト前後からFA解禁までの一連のトレードをおさらいしました。

 

今回は、11/16トレード解禁 ⇒ 11/18ドラフト ⇒ 11/20FA解禁という超強行スケジュールだったため、情報が多すぎてパンク状態になっています。

 

続きはFAを整理するブログにて・・・・

NBA DRAFT 2020 vol.1

f:id:KG21:20201119233949j:plain

 

本命不在で波乱の予感しかしないドラフトでしたが、フタを開けてみたら驚くほど静かな、動きのない滑り出しとなりました。

 

上位陣の指名権をめぐるトレードはほとんどなく、飛び交っていた噂話は全てウワサのままで終わりました。

 

前後で行われたトレードの整理もしたいんですが、まずはドラフト指名のおさらいからまとめていきたいと思います。

 

 

【1位 ウルブス】

 

f:id:KG21:20201119202047j:plain

 

アンソニー・エドワーズ 6−5(196cm) SG ジョージア大1年

19.1点/5.2R/2.8A/1.3S/0.6B/FG40.2%/3P29.4%/FT77.2%

 

ウルブスは、最後の最後までトレード交渉をし続けていたようですが、結局トレード話はまとまらず、そのままアンソニー・エドワーズを1位指名しました。

 

ポジション的なニーズから考えると、より無難な指名となりましたが、専門家の中には物足りなさを訴える意見もあるようです。

 

前回このブログでも紹介したように、3位にトレードダウンするような選択肢もあったと思うので、もう少し工夫できなかったのかな・・・という思いは残りました。

 

身体能力が高く、既にNBAサイズの体躯も誇っているので、カール・アンソニー・タウンズ、ディアンジェロラッセルに次ぐ、第3の得点源となることが期待されます。

 

 

【2位 ウォリアーズ】

 

f:id:KG21:20201119203546p:plain

 

ジェイムズ・ワイズマン 7−1(216cm) C メンフィス大1年

19.7点/10.7R/0.3A/0.3S/3.0B/FG76.9%/3P0.0%/FT70.4%

 

2位のウォリアーズもトレードはなく、そのままワイズマンの指名となりました。

 

センターのポジションは空白になっているので、そのまま開幕から先発出場を果たすかもしれません。

 

7フッターの長身ながら、コートを走るスピードに長ける“走れるビッグマン”は、ウォリアーズのスタイルにピッタリとマッチするセンターと言えるでしょう。

 

 

【3位 ホーネッツ】

 

f:id:KG21:20201119205603j:plain

 

ラメロ・ボール 6−7(201cm) PG イラワラ・ホークス(オーストラリア)

17.0点/7.6R/6.8A/1.6S/0.1B/FG37.5%/3P25.0%/FT72.3%

 

ワイズマンをウォリアーズに取られてしまったホーネッツは、あくまでビッグマンを指名してポジション的なニーズを満たすのか、ポジションを無視してタレント重視の指名をするのかの選択を迫られました。

 

当初は、次に評価の高かったビッグマンのオニエカ・オコングーを指名するのではないかと予想されていましたが、最終局面になってタレント重視に方針を切り替えたようです。

 

ラメロはまだまだ荒削りな部分が多いものの、ポテンシャルの高さでは今ドラフトでNo.1という声も多く聞かれるタレントです。

 

チームにはデボンテ・グラハム、テリー・ロジアーと2人の先発級PGがいる中で、さらにPGを加えるのは得策ではありませんが、今後トレードなどで整理していくことになるものと思われます。

 

 

【4位 ブルズ】

 

f:id:KG21:20201119205445j:plain

 

パトリック・ウィリアムス 6−8(203cm) PF/SF フロリダ州立大1年

9.2点/4.0R/1.0A/1.0S/1.0B/FG45.9%/3P32.0%/FT83.8%

 

今ドラフト最初のサプライズは、この4位指名でした。

 

パトリック・ウィリアムスは、元々ロッタリーピックにも予想されていませんでしたが、この数週間の間に急上昇してTOP10圏内に入ってきていました。

 

ただ、それでも8位のニックスあたりが妥当かと予想されていたのですが、ドラフト直前になってまさかの4位まで登りつめてきました。

 

最大の特徴は、1番から5番まで全てのポジションをプレーできるバーサタリティと、攻守両面で貢献できる2ウェイプレイヤーであるという点です。

 

ポジションレス化が進む現代NBAにあって、この多彩さと柔軟さは貴重な能力となるでしょう。

 

 

【5位 キャブス】

 

f:id:KG21:20201119211414p:plain

 

アイザック・オコロ 6−6(198cm) SF オーバーン大1年

12.8点/4.4R/2.0A/0.9S/0.9B/FG51.2%/3P28.6%/FT67.4%

 

こちらもちょっと意外な指名となりました。

 

オビ・トッピンやデニ・アブディーヤが残っている段階で、キャブスはアイザック・オコロを指名してきました。

 

オコロはディフェンス力が売りのウィングプレイヤーで、どちらかというとプレーオフを目指すチームが即戦力のロールプレイヤーとして評価する選手でした。

 

なので、まだまだチーム再建途中のキャブスが、ディフェンシブな若手をチョイスしたことに少々驚きを覚えたわけです。

 

ただ、ディフェンスの弱いチームには必要な戦力だとは思いますので、キャブスにとってはいい指名だったのではないかと思います。

 

 

【6位 ホークス】

 

f:id:KG21:20201119212159p:plain

 

オニエカ・オコングー 6−9(206cm) PF/C USC1年

16.2点/8.6R/1.1A/1.2S/2.7B/FG61.6%/3P25.0%/FT72.0%

 

こちらも意外な指名となりました。

 

指名順位は意外ではないのですが、クリント・カペラ、ジョン・コリンズとインサイドの人材が揃っているホークスが指名したことに驚きを感じました。

 

オコングーは、ややアンダーサイズではありますが、パワフルでディフェンス力に優れるビッグマン。

 

今年のドラフトでは、ジェイムズ・ワイズマンに次ぐ評価を受けていたインサイドプレイヤーでした。

 

今後、3人のビッグマン・ローテーションを組んでいくのか、はたまたカペラやコリンズのトレードを考えているのか、ホークスの動きが気になります。

 

 

【7位 ピストンズ

 

f:id:KG21:20201119213355j:plain

 

キリアン・ヘイズ 6−5(196cm) PG/SG フランス

11.6点/2.8R/5.4A/1.5S/0.3B/FG48.2%/3P29.4%/FT87.6%

 

これまた驚きでした。

 

ピストンズは当初、アブディーヤやタイリース・ハリバートンを指名する噂が出ていたので、てっきりそのどちらかかと考えていました。

 

ヘイズは、今年のヨーロッパNo.1ガードで、SGのサイズでPGもこなせるコンボガードです。

 

ピストンズはデリック・ローズの後釜として、ハリバートンではなく、ヘイズをチョイスしたということになります。

 

同じヨーロッパであれば、SFのアブディーヤという選択肢もあっただけに、この指名が意外に感じました。

 

積極的な動きで大シャッフルを進めているピストンズは、これからのチーム作りがどうなっていくのか楽しみです。

 

 

【8位 ニックス】 

 

f:id:KG21:20201119214209p:plain

 

オビ・トッピン 6−9(206cm) PF デイトン大2年

20.0点/7.5R/2.2A/1.0S/1.2B/FG63.3%/3P39.0%/FT70.2%

 

意外な指名が続いたことで、当初上位指名が予想されていたタレントが順位を落としました。

 

その最初の恩恵を受けたのが、8位のニックスです。

 

カレッジ最優秀選手のトッピンは、当初はTOP3での指名も噂されていた選手。

 

直前でも5位のキャブスあたりが指名すると思われていましたが、まさかの8位までランクダウン。

 

おかげでニックスは上位指名権を狙うトレードをせずに、トッピンを手に入れることに成功しました。

 

なかなかドラフトでいい思いをすることがなかったニックスですが、今年は幸運が舞い込んだと言えるのではないでしょうか?

 

 

【9位 ウィザーズ】

 

f:id:KG21:20201119214800j:plain

 

デニ・アブディーヤ 6−9(206cm) SF イスラエル

7.7点/4.1R/1.7A/0.5S/0.6B/FG51.4%/3P33.6%/FT52.0%

 

ニックスに続いて恩恵を受けたのが、9位のウィザーズ。

 

最高で2位のウォリアーズが指名するかも、と言われたアブディーヤをGETすることに成功しました。

 

しかも、SFはウィザーズの穴となっていたポジションです。

 

最大の補強ポイントであったポジションを、最高の人材で埋めることができ、願ったり叶ったりの状態でした。

 

当初は、5位でキャブスに指名されたオコロになるかなと考えていましたが、オールラウンドな技巧派であるアブディーヤが指名できるなら万々歳。

 

八村塁とのフォワードコンビがどんなコンビネーションを見せてくれるのか、今から楽しみですね。

 

 

【10位 サンズ】

 

f:id:KG21:20201119215605j:plain

 

ジェイレン・スミス 6−10(208cm) PF メリーランド大2年

15.5点/10.5R/0.8A/0.7S/2.4B/FG53.8%/3P36.8%/FT75.0%

 

この指名も予想外でした。

 

8位、9位と落ちてきたタレントの棚ぼた指名が続いていたので、10位のサンズもてっきりタイリース・ハリバートンを指名するものと思っていました。

 

確かに、PFポジションはサンズの補強ポイントだったので、ポジションのニーズを満たした指名だったのはわかります。

 

ただ、PG・SG両方をこなせるハリバートンは、両バックコートポジションをバックアップできるコンボガードとして即戦力になったはず。

 

昨年のドラフトでも11位でキャメロン・ジョンソンを指名して驚かせましたが、サンズは独自の鑑識眼で選手を見定めているのかもしれませんね。

 


【11位 スパーズ】

 

f:id:KG21:20201119220858p:plain

 

デビン・バッセル  6−7(201cm) SG/SF フロリダ州立大

12.7点/5.1R/1.6A/1.4S/1.0B/FG49.0%/3P41.5%/FT73.8%

 

PGをたくさん抱えているスパーズも、ハリバートンをスルーしました。

 

バッセルは、スパーズが好きな典型的な3&Dプレイヤー。

 

ディフェンス力に優れ、3Pは41.5%という高確率。

 

SGとSFを両方こなすことができます。

 

スパーズらしい堅実な指名と言えるでしょう。

 

 

【12位 キングス】

 

f:id:KG21:20201119221432j:plain


タイリース・ハリバートン 6−5(196cm) PG/SG アイオワ州立大2年

15.2点/5.9R/6.5A/2.5S/0.7B/FG50.4%/3P41.9%/FT82.2%

 

ようやくハリバートンがきました。

 

6位のホークスあたりでの指名が予想されていましたので、そこから12位までスライドしたのは意外でした。

 

その分、思わぬ得をしたのはキングスです。

 

サイズがあって、パスもさばけて、チームに落ち着きを与えることができるハリバートンは、スピードが売りのディアーロン・フォックスといいバックコートコンビになりそうです。

 

 

【13位 ペリカンズ】

 

f:id:KG21:20201119222547j:plain

 

キーラ・ルイスJr. 6−3(191cm) PG アラバマ大2年

18.5点/4.8R/5.2A/1.8S/0.6B/FG45.9%/3P36.6%/FT80.2%

 

キーラ・ルイスJr.は、スピードが自慢のPG。

 

パトリック・ウィリアムスと同様に、ドラフト間近になって評価が急上昇してきた選手です。

 

ただペリカンズは、先発にロンゾ・ボールがいて、最近のトレードでエリック・ブレッドソーとジョージ・ヒルも入ってきたばかり。

 

PGが飽和状態となっている中で、ペリカンズがどのような使い方を考えているのかが気になります。

 

 

【14位 セルティックス】

 

f:id:KG21:20201119223546j:plain

 

アーロン・ネズミス 6−6(198cm) SF バンダービルト大2年

23.0点/4.9R/0.9A/1.4S/0.9B/FG51.2%/3P52.2%/FT82.5%

 

ネズミスは、今ドラフトNo.1シューターとの呼び声高いシュート職人。

 

昨シーズンの3P成功率は、驚異の52.2%を誇っています。

 

各ポジションにコマが揃っているセルティックスとしては、ベンチから計算できるシューターとして考えていることでしょう。

 

すぐにローテーションプレイヤーとなりそうです。

 

 

【15位 マジック】

 

f:id:KG21:20201119224312j:plain

 

コール・アンソニー 6−3(191cm) PG ノースカロライナ大1年

18.5点/5.7R/4.0A/1.3S/0.3B/FG38.0%/3P34.8%/FT75.0%

 

当初はTOP10確実と言われていたアンソニーですが、ロッタリーピックから外れてしまいました。

 

ただ、高校最終年のランキングでは、ワイズマンに次ぐ全米2位の高い評価を受けていました。

 

タレントレベルの高さは世代トップクラスです。

 

先発PGを探していたマジックが、15位という順位でアンソニーを指名できたのはラッキーでした。

 

NBA入りしてからのアンソニーの巻き返しに期待がかかります。

 

 

【16位 ピストンズ

 

f:id:KG21:20201119224821j:plain

 

アイザイア・スチュワート 6−9(206cm) C/PF ワシントン大1年

17.0点/8.8R/0.8A/0.5S/2.1B/FG57.0%/3P25.0%/FT77.4%

 

スチュワートは、横幅があってゴール下を主戦場とする昔ながらのビッグマン。

 

1巡目終盤から2巡目上位が予想されていましたが、ピストンズがこの高い順位で指名してきたのは周囲を驚かせました。

 

ただ、高校生ランキングではTOP5に入っていた素材なので、タレントレベルは高いものがありました。

 

ビッグマンも3Pを放つこの時代に、インサイド専門のビッグマンをどのように活用するのか、注目されます。

 

 

【17位 サンダー】

 

f:id:KG21:20201119230015j:plain

 

アレクセイ・ポクセウスキー 7−0(213cm) PF セルビア

9.9点/7.3R/2.8A/1.2S/1.7B/FG40.0%/3P32.1%/FT78.3%

 

本格的にリビルディングモードに突入したサンダーは、各チームからドラフト指名権をかき集めています。

 

ポクセウスキーは7フッターの長身にもかかわらず、速攻をリードしてアシストパスをさばくポイントフォワード。

 

未知なる魅力と、無限の可能性を感じさせる未完の大器です。

 

そんな“プロジェクト”を指名できる余裕があるのは、たくさんのドラフト権を集めているサンダーだからこそ。

 

このサンダーの賭けが当たって、大化けするのかしないのか、将来が楽しみです。

 

 

【18位 マブス

 

f:id:KG21:20201119231212j:plain

 

ジョシュ・グリーン 6−6(198cm) SG アリゾナ大1年(オーストラリア)

12.0点/4.6R/2.6A/1.5S/0.4B/FG42.4%/3P36.1%/FT78.0%

 

オーストラリア人で、IMGアカデミーに進み、NBAまで辿り着いたグリーン。

 

ディフェンス力に優れたウィングで、プロで3Pを磨けば、立派な3&Dプレイヤーになれる素材です。

 

国際色が豊かなマブスに、また1人インターナショナルプレイヤーが加わることになります。

 

 

【19位 ピストンズ

 

f:id:KG21:20201119232108j:plain

 

サディック・ベイ 6−8(203cm) SF ビラノバ大2年

16.1点/4.7R/2.4A/0.8S/0.4B/FG47.7%/3P45.1%/FT76.9%

 

ベイは、3P成功率45.1%を誇る3&Dプレイヤー。

 

ひそかにウォリアーズも狙っていたという即戦力の選手です。

 

ピストンズは、先発SGだったルーク・ケナードを放出してまで、このベイの指名権を獲りにいったところに、期待の高さがうかがえます。

 

 

【20位 ヒート】

 

f:id:KG21:20201119233009j:plain

 

プレシャス・アチュワ 6−9(206cm) PF メンフィス大1年

15.8点/10.8R/1.0A/1.1S/1.9B/FG49.3%/3P32.5%/FT59.9%

 

精力的に動いて、ディフェンス面で貢献できるビッグマン。

 

ヒートでは、アデバヨのバックアップとしてゴール下で身体を張れる存在になりそう。

 

 

後半はまた次回に続きます。

Final Mock Draft 2020

f:id:KG21:20201118225853j:plain

  

ドラフトがもう間近に迫ってきてしまいました。

 

ドラフト予想が大好きなので、本当はもっとMock Draft(模擬ドラフト)をやりたかったんですが、いかんせん状況が複雑すぎてようわからない・・・

 

今年は Clear Cut なNo.1がいないため、予測を立てるのが非常に難しくなっています。

 

本命や目ぼしい選手がいないと、指名権をトレードしようとする動きが活発になったりして、状況が混沌とするんですね。

 

なので、ドラフトが直前に迫っても、いまだもってカオス状態です(笑)

 

とりあえず、今言えることをお伝えしていきたいと思います。

 

 

【1位 ウルブス】

必要なポジション:PF、SF、SG

 

f:id:KG21:20200821223314j:plain

アンソニー・エドワーズ 6−5(196cm) SG ジョージア大1年

19.1点/5.2R/2.8A/1.3S/0.6B/FG40.2%/3P29.4%/FT77.2%

 

★他候補:ジェイムズ・ワイズマン(C)、ラメロ・ボール(PG)

 

もしウルブスがトレードをせずにそのまま指名を行うとしたら、指名するのはSGのアンソニー・エドワーズしかないと思います。

なぜなら、CとPGはカール・アンソニー・タウンズとディアンジェロラッセルで、もう埋まっているからです。

 

ただ、トレードの可能性は大いにあると思っています。

例えば、以前記事を書いたようにアーロン・ゴードンを獲得するトレードを行うとしたら、マジックが指名する1位はラメロ・ボールになると思います。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、3位のホーネッツがビッグマンのワイズマンを欲しがっていて、1位指名権をGETしようと狙っています。

なぜなら、2位のウォリアーズもセンターが必要で、1つ前でワイズマンを指名してしまうかもしれないからです。

 

ウルブスはどうしても1位で指名したい選手がいるわけではありません。

であれば、3位にトレードダウンすることで、残った選手から取ろうという考え方もできるわけです。

 

例えばこんなトレード。

 

<ウルブス>        ⇔ <ホーネッツ>

 SG マリーク・モンク       2020年ドラフト1位指名権

 2020年ドラフト3位指名権

 

この場合、ホーネッツが1位でワイズマンを指名。

そうすると、ガードは要らないウォリアーズは、2位でフォワード系を指名するか、ラメロ・ボールが欲しいチームとトレードを行う可能性があります。

 

となると、結局3位までエドワーズが残っている可能性もあるわけですね。

そしたら、1位で素直にエドワーズを指名するよりも、ホーネッツから選手を1人もらって、さらに1位で指名しようとしていた選手を3位で取れるかもしれないわけです。

 

とまあ、こうした様々な可能性を考えていくと、1位が誰か?というのは単純に言えなくなってくるんですね。

トレードをするのかしないのか、するとしてもどこのチームとするのか、それによって1位で指名される選手は変わってくるでしょう。

  

<想定ロースター>

 PG:ディアンジェロラッセ

 SG:マリーク・ビーズリー(制限付きFA)

 SF:アンソニー・エドワーズ/ジャレット・カルバー

 PF:フアン・エルナンゴメス(制限付きFA)

   C:カール・アンソニー・タウンズ

 

 

【2位 ウォリアーズ】

必要なポジション:C、PF、SF 

 

f:id:KG21:20201118231148j:plain

ジェイムズ・ワイズマン 7−1(216cm) C メンフィス大1年

19.7点/10.7R/0.3A/0.3S/3.0B/FG76.9%/3P0.0%/FT70.4%

 

★他候補:デニ・アブディーヤ(SF)、オビ・トッピン(PF)

 

2位のウォリアーズも、もしそのまま指名するとしたら、最も手薄なセンターのワイズマンが第1候補になると思います。

 

また、ヨーロッパNo.1プレイヤーのアブディーヤや、カレッジ最優秀選手のトッピンは、いずれも即戦力として使えそうなタレントです。

 

もしルーキーを指名するにしても、今勝ちにいきたいウォリアーズは即戦力を指名するのではないかと思います。

 

ただ、トレードの可能性もかなりあると思います。

 

トレード市場に出ているPF/C系の、ジョン・コリンズやアーロン・ゴードンあたりは、2位指名権を使って取りにいきたいタレントです。

 

来シーズン優勝を狙いにいくなら、2位で指名するどの新人よりも、コリンズやゴードンの方がいいでしょう。

 

kg21.hatenablog.com

 

それらのトレードが実現した場合、ホークスもマジックも2位で指名するのはラメロ・ボールになると思います。

 

<想定ロースター>

 PG:ステフ・カリー

 SG:クレイ・トンプソン

 SF:アンドリュー・ウィギンス

 PF:ドレイモンド・グリーン

   C:ジェイムズ・ワイズマン

 

 

【3位 ホーネッツ】

必要なポジション:C、PF、SG

 

f:id:KG21:20200821224312j:plain

オニエカ・オコングー 6−9(206cm) PF/C USC1年

16.2点/8.6R/1.1A/1.2S/2.7B/FG61.6%/3P25.0%/FT72.0%

 

★他候補:ジェイムズ・ワイズマン(C)、オビ・トッピン(PF)

 

ホーネッツもウォリアーズ同様、センターの人材を探しています。

7フッターのワイズマンが理想的なので、1位か2位の指名権を手に入れるトレードを画策すると思います。

 

ただ、それがうまくいかず、ワイズマンが取れなかった場合は、ラメロ・ボールにはいかず、次なるビッグマンであるオコングーにいくのではないかと言われています。

 

ホーネッツは、デボンテ・グラハムとテリー・ロジアーがいて、今でもPGポジションがカブっているので、そこへさらに新たなPGを入れるのは得策ではないからです。

 

オコングーはサイズ的にはPFですが、現代バスケではCも可能です。

身体が頑丈で力強く、リバウンドやブロックなどディフェンスに定評があります。

インサイドの核として期待される人材です。

 

<想定ロースター>

 PG:デボンテ・グラハム

 SG:テリー・ロジアー

 SF:マイルズ・ブリッジズ

 PF:PJ・ワシントン

   C:コーディ・ゼラー/オニエカ・オコングー

 

 

【4位 ブルズ】

必要なポジション:SF、C

 

f:id:KG21:20200821223537j:plain

ラメロ・ボール 6−7(201cm) PG イラワラ・ホークス(オーストラリア)

17.0点/7.6R/6.8A/1.6S/0.1B/FG37.5%/3P25.0%/FT72.3%

 

★他候補:デニ・アブディーヤ(SF)、オビ・トッピン(PF)

 

ブルズのポジション的なニーズは、来季FAでオットー・ポーターJr.が抜ける可能性が高いSFです。

 

ただ、もしラメロ・ボールが落ちてきた場合、タレントレベルでは1位指名と言われたポテンシャルの高さを優先して、ボールの指名に踏み切るかもしれません。

 

昨年のロッタリーピックであるコービー・ホワイトは、PGもSGもできるコンボガード。

もしボールを指名した場合、ホワイトをSGにして将来のバックコートコンビを組ませるかもしれません。

 

現在先発SGを務めるザック・ラビーンは、トレードの噂も囁かれています。

ボールを指名したら、ラビーンのトレード話も先に進むかもしれません。

 

<想定ロースター>

 PG:コービー・ホワイト/ラメロ・ボール

 SG:ザック・ラビーン

 SF:オットー・ポーターJr.

 PF:ラウリ・マルッカネン

   C:ウェンデル・カーターJr.

 

 

【5位 キャブス】

必要なポジション:SF、SG、C

 

f:id:KG21:20200821224019j:plain

オビ・トッピン 6−9(206cm) PF デイトン大2年

20.0点/7.5R/2.2A/1.0S/1.2B/FG63.3%/3P39.0%/FT70.2%

 

★他候補:デニ・アブディーヤ(SF)、タイリース・ハリバートン(PG/SG)

 

ポジション的なニーズで言えば、ウィングポジションにサイズが必要なキャブスですが、チームはトッピンを気に入っているようです。

 

現状はケビン・ラブがPFにいますが、トレードによる放出もあるかもしれませんので、ポジションにこだわらずに、取りたいタレントを取るのも一つの考え方です。

 

もう一つの可能性は、サイズのあるPGタイリース・ハリバートンを指名して、小兵2人のバックコートにサイズを加えること。

 

そうすることで、得点力のあるセクストンを生かしたまま、ディフェンス面の穴を埋めることができますが、あまりキャブスからそういう意向が見えてきません。

 

対策した方がいいと思いますけどねぇ〜

 

<想定ロースター>

 PG:ダリアス・ガーランド

 SG:コリン・セクストン

 SF:ジェディ・オズマン

 PF:ケビン・ラブ/オビ・トッピン

   C:アンドレ・ドラモンド

 

 

【6位 ホークス】

必要なポジション:SG、PF

 

f:id:KG21:20200821224204j:plain
タイリース・ハリバートン 6−5(196cm) PG/SG アイオワ州立大2年

15.2点/5.9R/6.5A/2.5S/0.7B/FG50.4%/3P41.9%/FT82.2%

 

★他候補:オビ・トッピン(PF)、パトリック・ウィリアムス(PF/SF)

 

ホークスは上位指名権をトレードで獲得して、ラメロ・ボールを取りに行きたいところですが、それが難しい場合は、同じくサイズのあるコンボガードのハリバートンが適しているかもしれません。

 

SGを守れるサイズがあり、プレーメイクとディフェンスができるハリバートンは、スコアラーとして役割も大きいトレイ・ヤングを補完するいい相棒となれそうです。

 

あるいは、6位指名権をトレードに出して確実性のあるベテランを獲得し、安定しないスウィングマンポジションの補強を図るのも一つです。

 

<想定ロースター>

 PG:トレイ・ヤング

 SG:ケビン・ハーター/タイリース・ハリバートン

 SF:ディアンドレ・ハンター/キャメロン・レディッシュ

 PF:ジョン・コリンズ

   C:クリント・カペラ

 

 

【7位 ピストンズ

必要なポジション:SF、SG、PG、C

 

f:id:KG21:20200821223808j:plain

デニ・アブディーヤ 6−9(206cm) SF イスラエル

7.7点/4.1R/1.7A/0.5S/0.6B/FG51.4%/3P33.6%/FT52.0%

 

★他候補:タイリース・ハリバートン(PG/SG)、アイザック・オコロ(SF)

 

ピストンズは、ブレイク・グリフィンとデリック・ローズの去就が不透明ですが、来シーズンもそのままだとすると、SFかSGのスウィングマンポジションの補強が必要です。

 

アブディーヤは、2位のウォリアーズ、4位のブルズ、5位のキャブスなどで指名される可能性もあるため、ここまで残っているかどうかは定かではありませんが、もし残っていたらピストンズ的にはラッキーでしょう。

 

ヨーロッパで既に実績を残している実力派なので、手薄なSFポジションで開幕から先発を務めるかもしれません。

 

<想定ロースター>

 PG:デリック・ローズ

 SG:ルーク・ケナード

 SF:デニ・アブディーヤ/トニー・スネル

 PF:ブレイク・グリフィン

   C:クリスチャン・ウッド(FA)

 

 

【8位 ニックス】

必要なポジション:SF、PG

 

f:id:KG21:20201116234953j:plain

パトリック・ウィリアムス 6−8(203cm) PF/SF フロリダ州立大1年

9.2点/4.0R/1.0A/1.0S/1.0B/FG45.9%/3P32.0%/FT83.8%

 

★他候補:タイリース・ハリバートン(PG/SG)、アイザック・オコロ(SF)

 

この辺りの順位になると、なかなか難しくなってきます。

未完成でもポテンシャルの高いタレントに賭けるか、派手さはなくても安定性のある選手を指名しておくかという・・・

 

パトリック・ウィリアムスは、当初はロッタリーピックに予想されていませんでしたが、ここ最近急浮上してきた注目株です。

まだ荒削りですが、身体能力が高く、両フォワードポジションをこなすことができます。

 

ニックスが2巡目で指名して大成功した、ミッチェル・ロビンソンにイメージが重なる未完の大器的存在です。

ジャックポットを当てるか、期待外れに終わるか、大きな賭けになりそうな指名ですね。

 

ただ、ミッチェル・ロビンソンのことがあるので、ニックスは当たる方に賭けるのではないかなと思います。

ある程度リスクのある指名も必要になってくる順位ではありますね。

 

<想定ロースター>

 PG:エルフリッド・ペイトン

 SG:RJ・バレット

 SF:ケビン・ノックス/パトリック・ウィリアムス

 PF:ジュリアス・ランドル

   C:ミッチェル・ロビンソン

 

 

【9位 ウィザーズ】

必要なポジション:SF、C

 

f:id:KG21:20200821224504j:plain

アイザック・オコロ 6−6(198cm) SF オーバーン大1年

12.8点/4.4R/2.0A/0.9S/0.9B/FG51.2%/3P28.6%/FT67.4%

 

★他候補:パトリック・ウィリアムス(PF/SF)、アーロン・ネズミス(SF)

 

ガード陣は埋まっているウィザーズは、フロントコートの補強が必要になります。

特にSFは、先発に固定できる存在がいない空白地帯になっています。

 

オコロは、身体が完成していて、すぐにもNBAで活躍できそうなフィジカルを備えています。

アウトサイドシュートは課題ですが、ディフェンダーとしては即戦力の存在です。

 

ウィザーズは、チーム全体としてディフェンスの弱さが弱点にもなっているので、開幕からいきなりの先発起用もありそうです。

 

<想定ロースター>

 PG:ジョン・ウォール

 SG:ブラッドリー・ビール

 SF:トロイ・ブラウンJr./アイザック・オコロ

 PF:八村塁/ダービス・ベルターンズ(FA)

   C:トーマス・ブライアント

 

 

【10位 サンズ】

必要なポジション:PF、PG

 

f:id:KG21:20200821224557j:plain

キリアン・ヘイズ 6−5(196cm) PG/SG フランス

11.6点/2.8R/5.4A/1.5S/0.3B/FG48.2%/3P29.4%/FT87.6%

 

★他候補:パトリック・ウィリアムス(PF/SF)、アレクセイ・ポクセウスキー(PF/C)

 

PFを補強したいサンズは、パトリック・ウィリアムスが合いそうですが、10位まで残っていないかもしれません。 

 

その場合、サンズは元々ドラギッチやルビオなど、スピードがあって攻撃的なヨーロッパ人のガードが好きなので、フランス人ガードのキリアン・ヘイズの名前が挙げられています。

 

クリス・ポールを先発PGに獲得したサンズですが、サイズとスピードのあるヘイズをバックアップに置いたら、タイプが全く違うので相手チームはやりづらいかもしれませんね。

 

<想定ロースター>

 PG:クリス・ポールキリアン・ヘイズ

 SG:デビン・ブッカー

 SF:ミケル・ブリッジズ/キャメロン・ジョンソン

 PF:ダリオ・サリッチ(制限付きFA)

   C:ディアンドレ・エイトン

 

 

その他、個人的に注目している選手たちを簡単に列記しておきたいと思います。

 

★コール・アンソニー 6−3(191cm) PG ノースカロライナ大1年

 18.5点/5.7R/4.0A/1.3S/0.3B/FG38.0%/3P34.8%/FT75.0%

 

 グレッグ・アンソニーの息子。個人能力は非常に高い。

 シュート成功率の低さが課題。

 

★アレクセイ・ポクセウスキー 7−0(213cm) PF セルビア

 9.9点/7.3R/2.8A/1.2S/1.7B/FG40.0%/3P32.1%/FT78.3%

 

 7フッターのポイントフォワード。

 長身ながらアシストパスやハンドリングに長ける変わり種。

 

★RJ・ハンプトン 6−5(196cm) SG/PG NZブレイカーズニュージーランド

 8.8点/3.9R/2.4A/1.1S/0.3B/FG40.7%/3P29.5%/FT67.9%

 

 ラメロ・ボールと同様に高卒からプロリーグに渡ったコンボガード。

 シュート力が課題。

 

★アーロン・ネズミス 6−6(198cm) SF バンダービルト大2年

 23.0点/4.9R/0.9A/1.4S/0.9B/FG51.2%/3P52.2%/FT82.5%

 

 今ドラフトNo.1の3Pシューター。

 1試合平均8本以上を打ち、50%以上の確率で決めている。

 

★ニコ・マニオン 6−3(191cm) PG アリゾナ大1年

 14.0点/2.5R/5.3A/1.2S/0.0B/FG39.2%/3P32.7%/79.7%

 

 バスケIQが高く、高校ではトップクラスの選手だった。

 大学ではシュートスランプで苦戦。

 

★リアンドロ・ボルマロ 6−7(201cm) SG/PG アルゼンチン

 3.2点/1.0R/1.4A/0.4S/0.2B/FG26.8%/3P19.0%/FT89.3%

 

 センスのかたまりのようなプレイヤー。

 右利きのジノビリのようなプレースタイルが魅力。

 

★トレ・ジョーンズ 6−2(188cm) PG デューク大2年

 16.2点/4.2R/6.4A/1.8S/0.3B/FG42.3%/3P36.1%/FT77.1%

 

 現在グリズリーズでプレーするタイアス・ジョーンズの弟。

 名門デューク大で1年から先発する。

 

★ケニオン・マーティンJr.  6−7(201cm) SF IMGアカデミー

 

 元ドラフトNo.1ピックであるケニオン・マーティンの息子。

 父親譲りの身体能力の高さが売り。

 

 

f:id:KG21:20201118225957j:plain

高校オールスターでの大活躍を見て以来、マニオンのプレーに注目しています