All-star snub

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コービーのことは驚きました。

まさか、という言葉しか出てきません。

 

よく「10年に1度の逸材」と言われますが、ジョーダン(84年)⇒コービー(96年)⇒ルブロン(03年)の系譜は、まさにそれだなという感じがします。

 

通算得点記録でコービーを抜いて歴代3位に上がったルブロンに対し、讃える言葉を送ったのが最後のツイートになったとか、ドラマチックすぎます。

 

オールスター初出場のコービーがジョーダンに1on1を挑み、ヘルプでスクリーンをかけにきたカール・マローンに「どけ!」と叫んだ場面を思い出しながら、時代が受け継がれていく瞬間を目の当たりにしているような気になりました。

 

・・・と、しばらく感傷に浸りたい気もしますが、コービーに関する記事はそこかしこにあふれているので、ここではマイナーは話に戻りたいと思います(笑)

 

 

オールスターのリザーブメンバーが発表されました。

 

前々からオールスター選考には疑問が多いんですが、今年もやはり例外ではありませんでした。

 

ちなみに、以前この話題を取り上げた時のメンバー内容はこんな感じでした。

 

kg21.hatenablog.com

 

スタッツは現地1/31までのもので、◯内の数字はリーグ順位(50位以内)になります。

 

ウェスタン・カンファレンス>

 

G:クリス・ポール(サンダー⑦) 

17.1点・5.1リバウンド・6.6アシスト⑯・1.6スティール⑪・0.1ブロック・FG47.7%㊹・3P35.6%・FT89.7%⑩

 

G:デイミアン・リラード(ブレイザーズ⑨) 

29.4点④・4.4リバウンド・7.8アシスト⑥・1.0スティール・0.3ブロック・FG46.0%・3P39.0%㊾・FT88.5%⑮

 

G:ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ⑤) 

26.5点⑩・8.0リバウンド㉔・7.4アシスト⑧・1.7スティール⑨・0.4ブロック・FG45.6%・3P23.4%・FT78.9% 

 

G:ドノバン・ミッチェル(ジャズ④) 

24.6点⑭・4.2リバウンド・4.3アシスト㊹・1.1スティール㊹・0.2ブロック・FG45.7%・3P36.1%・FT86.5%㉓

 

F:ブランドン・イングラムペリカンズ⑫) 

24.9点⑬・6.3リバウンド・4.3アシスト㊺・0.9スティール・0.8ブロック・FG47.0%㊽・3P40.0%㉚・FT85.9%㉙

 

C:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ②) 

19.9点㉘・10.0リバウンド⑪・6.6アシスト⑮・1.1スティール・0.6ブロック・FG50.7%㉕・3P32.6%・FT80.1%

 

C:ルディ・ゴベア(ジャズ④) 

15.8点・14.5リバウンド②・1.6アシスト・0.7スティール・2.0ブロック④・FG69.2%①・3P0.0%・FT60.9%

 

<選外>

 

G:デビン・ブッカー(サンズ⑪) 

27.1点⑧・4.0リバウンド・6.4アシスト⑳・0.8スティール・0.2ブロック・FG51.0%㉒・3P36.4%・FT91.9%②

 

F/G:デマー・デローザン(スパーズ⑩) 

23.0点⑯・5.7リバウンド・5.2アシスト㉚・1.0スティール・0.3ブロック・FG53.5%⑬・3P27.6%・FT84.5%㉝

 

*C:カール・アンソニー・タウンズ(ウルブス⑭) 

26.9点・10.7リバウンド・4.2アシスト・0.9スティール・1.2ブロック・FG51.1%㉑・3P41.2%⑳・FT81.2%

  

タウンズはスタッツ的には申し分ありませんが、規定の出場試合数(チーム全試合数の70%)にわずか3試合だけ足りていません。

そこで、次の候補であるゴベアが選ばれたという感じです。

 

ただ、一番の疑問はクリス・ポールでしょう。

 

確かに、サンダーが30勝20敗と勝ち越し、プレーオフ圏内に入ってくるとは誰も予想していませんでした。

その功績を讃えたいという意図はわかります。

 

ただ、かといって無理くり誰かを選ぼうという考えには同意しかねます。

 

しかも、今シーズンのサンダーは成績がキレイに分散しています。

 

19.4点 シェイ・ギルジャス・アレクザンダー

19.2点 ダニロ・ガリナーリ

19.1点 デニス・シュルーダー

17.1点 クリス・ポール

 

得点はチーム内でも4番目、アシストも6本台と平凡。

毎年20点・10アシスト前後をマークしていたキャリアの全盛期と比べると、とてもオールスターに選ばれる成績ではありません。

 

でも、若手のギルジャス・アレクサンダーではまだ早いし、ガリナーリやシュルーダーではネームバリューが・・・・と考えた投票者の皆様が、じゃあチームをまとめてるってことでクリス・ポールにしとこう!と考えたんでしょう。

 

僕はこういう選び方が好きではありません。

 

そらサンダーの快進撃は予想外でした。

でも、選ぶべき人がいないんだったら無理やり選ぶ必要はないと思うんです。

 

オールスターは個人の栄誉です。

必要以上にチーム成績を重視し、そのチームから代表で1人選ぶというチーム戦ではありません。

 

そこに一番疑問を感じています。

 

 

個人の評価という観点から言えば、選ばれるべきはデビン・ブッカーです。

 

平均27点・6アシスト・FG50%以上のシーズンアベレージを残しているのは、歴史上オスカー・ロバートソン、ラリー・バード、マイケル・ジョーダン、ルブロン・ジェイムス、ステフ・カリーの5人しかいません。

 

そんな抜群のスタッツを残しているのに、なぜか選ばれていません。

 

チームの成績が悪いから?

 

いえ、サンズはプレーオフ圏内まで3.5ゲーム差の11位で、まだまだプレーオフも狙える位置にはいます。

 

それに、チーム成績を理由にするなら、サンズより下のペリカンズからブランドン・イングラムが選ばれている説明がつきません。

 

個人のスタッツもブッカーが上、チームの成績もブッカーが上なのに、なぜかイングラムは選ばれ、ブッカーは落ちています。

 

 

じゃあ、百歩譲ってプレーオフ圏内のチームから選ぶことが最優先なんだとしたら、8位のグリズリーズも候補になりますよね?

 

単純にジャー・モラントとクリス・ポールのスタッツを比較しても、得点・アシスト・FG成功率・3P成功率ともモラントが上回っています。

 

ただ、ルーキーのモラントがその成績で選ばれることはないでしょう。

 

結局、違いはネームバリューということになるんでしょうか?

 

 

結論としては、クリス・ポールのところはデビン・ブッカーが選ばれるべきであったと思います。

 

サンダーの頑張りは認めますが、誰か1人オールスターを選ばなきゃいけないほどの圧倒的な成績でもないですし、優秀なスタッツを残しているブッカーが選ばれないほど、サンズのチーム成績が悪いわけでもありません。

 

投票権を持っている人たちには、公平な目線で、個人スタッツとチーム成績を総合的に判断して評価してほしいなと思います。

 

 

イースタン・カンファレンス>  

 

G:カイル・ラウリー(ラプターズ②) 

19.6点㉚・4.6リバウンド・7.3アシスト⑩・1.3スティール㉞・0.4ブロック・FG41.0%・3P34.3%・FT85.6%㉚

 

G:ベン・シモンズ(シクサーズ⑥) 

16.6点・7.7リバウンド㉕・8.3アシスト⑤・2.2スティール①・0.6ブロック・FG58.3%⑩・3P40.0%・FT62.0%

 

F/G:ジミー・バトラー(ヒート④) 

20.2点㉔・6.9リバウンド㊳・6.4アシスト⑱・1.8スティール⑥・0.6ブロック・FG44.1%・3P24.5%・FT83.5%㊷

 

F/G:クリス・ミドルトン(バックス①) 

20.2点㉔・5.8リバウンド・4.0アシスト㊽・0.9スティール・0.1ブロック・FG50.6%㉖・3P43.8%⑥・FT89.8%⑨

 

F:ジェイソン・テイタム(セルティックス③) 

21.5点⑳・6.9リバウンド㊲・2.8アシスト・1.4スティール㉓・0.8ブロック㊽・FG43.6%・3P36.3%・FT84.1%㊳

 

F/C:ドマンタス・サボニス(ペイサーズ⑤) 

18.0点㊼・12.8リバウンド⑥・4.6アシスト㊶・0.8スティール・0.6ブロック・FG53.5%⑭・3P23.9%・FT72.6%

 

C/F:バム・アデバヨ(ヒート④) 

16.0点・10.4リバウンド⑧・4.7アシスト㊲・1.2スティール㊵・1.1ブロック㉓・FG58.9%⑧・3P9.1%・FT69.2%

 

<選外>

 

G:スペンサー・ディンウィディ(ネッツ⑦) 

21.4点㉑・3.3リバウンド・6.5アシスト⑰・0.7スティール・0.3ブロック・FG42.2%・3P31.1%・FT77.6%

 

G:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ⑩) 

28.7点⑥・4.5リバウンド・6.4アシスト⑲・1.0スティール・0.3ブロック・FG45.3%・3P32.5%・FT85.0%㉜

 

G:ザック・ラビーン(ブルズ⑨) 

25.1点⑫・4.8リバウンド・4.0アシスト㊾・1.4スティール㉒・0.5ブロック・FG44.0%・3P37.7%・FT83.0%㊹

 

G/F:ジェイレン・ブラウン(セルティックス③) 

20.1点㉖・6.6リバウンド㊸・2.4アシスト・1.2スティール㊸・0.3ブロック・FG49.4%㉚・3P39.2%㊼・FT75.4%

 

C:ニコラ・ブチェビッチ(マジック⑧) 

18.6点㊷・11.0リバウンド⑦・3.5アシスト・0.9スティール・0.8ブロック㊻・FG44.2%・3P35.6%・FT81.4%

 

C:アンドレ・ドラモンド(ピストンズ⑪) 

17.2点・15.7リバウンド①・2.7アシスト・2.0スティール②・1.7ブロック⑨・FG52.3%⑮・3P4.8%・FT58.4%

 

こちらは見事にプレーオフチームからしか選ばれていません。

ここまでいくと本当に極端ですね。

プレーオフ圏内に入っていないチームは、どんなスタッツを残していても意味がないと言われているように感じてしまいます。

 

わかりやすく並べてみます。

(※太字は先発)

 

 

①バックス:アデトクンボ/ミドルトン(2人目)

ラプターズシアカム/ラウリー(2人目)

セルティックス:ウォーカー/テイタム(2人目)

④ヒート:バトラー/アデバヨ(2人目)

ペイサーズ:サボニス

シクサーズエンビード/シモンズ(2人目)

⑦ネッツ:

⑧マジック:

⑨ブルズ:

⑩ウィザーズ:

ピストンズ

⑫ホーネッツ:

⑬ニックス:

⑭キャブス:

⑮ホークス:ヤング

 

今回リザーブメンバーが選出されたのは、全て上位6位以内のチームからのみです。

しかも、ほとんどが同じチームからの2人目。

それ以下のチームからは、どんなに優秀なスタッツでも選ばれていません。

 

例えば、ブラッドリー・ビール。

平均28.7点はリーグ6位、イーストでは3位のスタッツです。

 

そして、過去の歴史を見ても、これだけのアベレージを挙げてオールスターに選ばれなかったのは、1978−79シーズンに同じく28.7点をマークして選ばれなかったワールド・B・フリーだけだそうです。

 

これもまた、“プレーオフチームの呪縛”なんでしょう。

 

でも、いつからそんなに個人のスタッツよりもチーム成績が優先されるようになったんですかね??

 

上位チームから2人ずつ選んで、下位チームからは選ばないって、誰が決めたんですかね?

 

トレイ・ヤングのようにファン投票で選ばれなければ、下位チームからは選んでもらえないんですかね?

 

しかもウィザーズはまだ、プレーオフスポットまであと2つの10位です。

下にあと5チームもいるわけです。

プレーオフだって、まだすべり込む可能性はあります。

 

そこまでドン底というわけでもないのに、これだけのスタッツを残して選ばれないのは、ほとんど狂気です。

 

いったいオールスターって何なんですかね?

チーム成績が良かった人を讃える会なんでしょうか?

 

ちなみに、ウィザーズの1つ上の9位にいるブルズのザック・ラビーンも、平均25点以上をマークしているにもかかわらず選ばれていません。

 

 

先程のリストを見ながらバランスを考えてみます。

 

①バックス:アデトクンボ/ミドルトン(2人目)

ラプターズシアカム/ラウリー(2人目)

セルティックス:ウォーカー/テイタム(2人目)

④ヒート:バトラー/アデバヨ(2人目)

ペイサーズ:サボニス

シクサーズエンビード/シモンズ(2人目)

⑦ネッツ:

⑧マジック:

⑨ブルズ:

⑩ウィザーズ:

ピストンズ

⑫ホーネッツ:

⑬ニックス:

⑭キャブス:

⑮ホークス:ヤング

 

まずバックスはチーム成績が圧倒的なので、複数の選手が選ばれても仕方がないと思います。

 

ただ、2〜6位は団子状態なので、必ずしも2人目を選ばなければいけないほどの圧倒的な成績ではありません。

 

従って、少なくとも20点のボーダーラインもクリアしていない2人目の選手は、選ばなくてもいいのではないかと思います。

 

つまりそれは、ラウリー、アデバヨ、シモンズの3人です。

サボニスはペイサーズから1人目なので、選ばれていいと思います。

 

この3人は、2人目を選ばなければいけないほどのチーム成績ではなく、個人として絶対選ぶべきスタッツでもありません。

 

であれば、この3人に代わって、ビール、ラビーン、ドラモンドが選ばれるべきではないかと思います。

 

アデバヨは、比較として同じポジションのブチェビッチとドラモンドのスタッツを載せていますが、得点・リバウンドの平均がいずれも2人に届きません。

 

上回っているのはアシストとチーム成績だけです。

 

オールラウンドなプレースタイルが評価されたから?

 

確かにそうですが、でもそれを言うなら、ドラモンドはスティール2位、ブロック9位とよりハイレベルなスタッツを残しています。

 

やっぱり、選ぶべき合理的な理由が見つかりません。

 

その3人を入れ替えると、全体のバランスはこう変わります。

 

①バックス:アデトクンボ/ミドルトン

ラプターズシアカム

セルティックス:ウォーカー/テイタム

④ヒート:バトラー

ペイサーズ:サボニス

シクサーズエンビード

⑦ネッツ:

⑧マジック:

⑨ブルズ:ラビーン

⑩ウィザーズ:ビール

ピストンズ:ドラモンド

⑫ホーネッツ:

⑬ニックス:

⑭キャブス:

⑮ホークス:ヤング

 

オールスターというからには、各チームのエース級が満遍なく集まる方が、それぞれのチームのファンも喜ぶし、見ている方も楽しいと思います。

 

勝っているチームだけのご褒美だって言うなら話は別ですが。

WCS to DAL

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前々回のブログで、ウォリアーズが2way契約の2人をキープするためには、ロースター枠を空けなければいけないというお話をしました。

 

1人目のデイミオン・リーは、ノンギャランティー契約だったマーキース・クリスを一旦カットし、その空いたロースター枠でリーと本契約を結び、逆にクリスをリーに代わる2way契約選手として再び迎え入れるという荒業を使いました。

 

サラリーキャップがパンパンで余裕のないウォリアーズは、無駄にキャップにカウントされてしまう不良債権を作りたくありません。

そのため、いくら活躍していないからといっても、ギャランティー契約の選手をそのままカットすることができないんですね。

 

ただ、2人目のカイ・ボウマンの場合は、もうクリスのようなカットできるノンギャランティー契約の選手はいません。

 

そこで、ジェイコブ・エバンスやジョーダン・プールのような、ギャランティー契約を持っているけど活躍していない1巡目指名選手をトレードで放出することが得策だろうという話をしていました。

 

kg21.hatenablog.com

 

しかし、ウォリアーズは別の手を打ちました。

 

なんと、先発Cを務めていたウィリー・コーリー・スタインを、タダ同然で放出するという判断をしたんですね。

 

マブス>           ⇔ <ウォリアーズ>

 ウィリー・コーリー・スタイン    ドラフト2巡目指名権

 

これは意外でした。

 

なぜなら、今シーズンのウォリアーズはただでさえ高さがありません。

 

その中で、チーム唯一の7フッターであるコーリー・スタインは、41試合中37試合で先発していた、たった1人のビッグマンでした。

 

これを放出してしまうということは、残るは6−9(206cm)のクリスや6−8(203cm)のスペルマンあたりがセンターを務めなければいけなくなります。

 

PFとしてもややサイズが足りないぐらいの選手たちが、センターを務めなければいけなくなるという状態を、自ら作ったわけですね。

 

そして、かつての1巡目6位指名の7フッターを、50位以下となりそうな2巡目指名権1つとしか交換できないという効率の悪さ。

 

いくらロースター枠を捻出しなければいけない状況だったと言えども、褒められた動きであるとは言えません。

 

今シーズンはもう捨てるしかないので、次のドラフトで上位指名権を獲得して、ジェイムス・ワイズマンあたりのビッグマンを狙っているんだとは思いますが・・・・

 

<ウォリアーズ>

PG:ディアンジェロラッセカイ・ボウマン(ステフェン・カリー)

SG:デイミオン・リー/ジョーダン・プール/(クレイ・トンプソン)

SF:グレン・ロビンソンⅢアレック・バークス/ジェイコブ・エバンス

PF:ドレイモンド・グリーンエリック・パスカルアレン・スマイラジッチ

  C:マーキース・クリスオマリ・スペルマン/(ケボン・ルーニー

 

やはり、前々から指摘しているラッセルのポジション問題と、グリーンのもらい過ぎ問題がいずれ困ったことになってくるはずなので、早めに手を打ってほしかったです。

 

ちなみにグリーンの成績ですが、キャリアベストだった2015−16シーズンと比較すると、今シーズンの成績はかなり悪いことがわかります。

 

◯今季:8.4点・6.3リバウンド・5.7アシスト・FG38.4%・3P27.2%

◯15−16:14.0点・9.5リバウンド・7.4アシスト・FG49.0%・3P38.8%

 

しかも今シーズンは、得点源のカリーやトンプソン、KDまでがいないわけなので、シュートチャンスがいっぱいあり、平均20点を超えていてもおかしくない状況です。

 

オールスタークラスの年俸20mil前後をもらっている選手としては、全く物足りない成績です。

 

以前から指摘していたこの問題が、ついに表面化してきてしまったなという感じです。

 

kg21.hatenablog.com

 

ただ、気付いた時にはもう遅い。

不良債権化してからでは、もうどこも取ってはくれません。

 

20⇒25milと上がっていく契約をあと5年も抱えながら、今後どうやってロースターをやり繰りをしていくのか、ウォリアーズは正念場を迎えています。

 

やはり、とっととこのトレードでもやっておくべきだったなと思います。

 

kg21.hatenablog.com

 

そうすれば少なくとも、多少のサラリーキャップの空きを作り、次のオフにFAとドラフトでSFとCを埋め、再出発を図ることができたのになあ・・・と思ってしまいます。

 

マブス

PG:ルカ・ドンチッチ/ジェイレン・ブランソン/JJ・バレア

SG:ティム・ハーダウェイJr./デロン・ライトセス・カリー/コートニー・リージョシュ・リーブス

SF:ドリアン・フィニー・スミス/ジャスティン・ジャクソン/ライアン・ブロコフ/アントニウスクリーブランド

PF:クリスタップス・ポルツィンギス/マキシ・クリーバー

  C:ウィリー・コーリー・スタインボバン・マリヤノビッチ/(ドワイト・パウエル)

 

マブスは、先発Cのドワイト・パウエルがアキレス腱を切って今シーズン絶望となってしまったため、急遽センターを補強する必要がありました。

 

元々ジャズからその権利を得ていた2巡目指名権は、ジャズが好成績を挙げているため下位の順位にしかなりません。

なので、手放してもあまり惜しくないわけです。

 

それで年俸2.2milと安価で、オフにはFAとなってサラリーキャップへの負担もない7フッターを獲れるなら、好物件ですよね。

 

現在ウェスト5位につけているマブスは、プレーオフを射程圏にしています。

 

マブスにとっては、プレーオフに向けてゴール下を守れるビッグマンは戦力として獲っておきたいですし、コーリー・スタインにとっても、プレーオフチームに移籍して結果を残せば、次のオフにFAとなった時の評価を上げることができます。

 

お互いWINWINのトレードと言えるでしょう。

Ariza to POR

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さて、またしてもトレードです。

 

ブレイザーズ>      ⇔ <キングス>

 トレバー・アリーザ       ケント・ベイズモア

 ケイレブ・スワニガン      アンソニー・トリバー

 ウェ二エン・ゲイブリエル    2巡目指名権×2つ

 

今シーズン、NBA全30チーム中トップのサラリー総額となっているブレイザーズ

当然ラグジュアリータックスの対象になっているわけですが、その金額を少しでも減らすためのコストカットトレードとなりました。

 

年19.3milの1年契約が残るベイズモアを出し、12.2/12.8milとあと2年契約が残るアリーザと交換。

これで今シーズンのサラリーを減らし、支払わなければいけないラグジュアリータックスの金額を19.6mil⇒7milまで減らすことに成功しました。

 

ブレイザーズ

PG:デイミアン・リラード/アンファニー・サイモンズ

SG:CJ・マッカラム/ゲイリー・トレントJr.

SF:トレバー・アリーザ/マリオ・へゾーニャ/ナシアー・リトルジェイレン・オアール/(ロドニー・フッド)

PF:カーメロ・アンソニーケイレブ・スワニガンウェニエン・ゲイブリエル/(ザック・コリンズ)

  C:ハッサン・ホワイトサイド/スカル・ラビシエール/モーゼス・ブラウン/(ユスフ・ヌルキッチ)

 

ロドニー・フッドがシーズン絶望となったSFポジションは、これまでベイズモアが穴を埋めてきましたが、そのベイズモアとの交換でアリーザを入れました。

攻守で貢献できるベテランの存在は、チームに安定感をもたらしてくれるでしょう。

 

スワニガンとゲイブリエルは、35才のメロが奮闘するPFポジションのバックアップとして、フィジカル面を支える若い力となりそうです。

 

フォワードポジションが常に弱点となってきたブレイザーズですが、35才のメロと34才のアリーザというベテラン2人が救世主となれるか楽しみです。

 

<キングス>

PG:ディアーロン・フォックス/コーリー・ジョセフ/ヨギ・フェレル

SG:バディ・ヒールド/ケント・ベイズモアカイル・ガイ/デイクアン・ジェフリーズ

SF:ハリソン・バーンズ/ボグダン・ボグダノビッチ/ジャスティン・ジェイムス

PF:マービン・バグリーⅢ/ネマーニャ・ビエリツァ/アンソニー・トリバー

  C:リショーン・ホームズドゥエイン・デドモン/ハリー・ジャイルズⅢ

 

若手が主力のチームにベテランをという狙いで獲得したアリーザでしたが、今シーズンはボグダノビッチが躍進したことで出番が少なくなっていました。

 

そうなると、34才であと2年の契約が残るアリーザの必要性は少なくなります。

早めに放出し、代わりにドラフト指名権を集めておく方針に切り替えたようです。

 

 

キングスは、次なる動きとして、既にトレード要求をしているCのデドモンを何とかして放出したいところ。

 

元々オフに結んだ3年40milという契約が、実力に見合わず高すぎると批判されていましたが、1年目のシーズン序盤でトレードを直訴という最悪の展開となりました。

 

早くも不良債権と化したこの契約をどうやったら手放すことができるか、今後の動きが注目されます。

Teague back to ATL

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前回、ジョーダン・クラークソンのトレードをお伝えしましたが、クラークソン加入後のジャズは10連勝。

ジョー・イングルスのスタメン復帰と、その穴を埋めるベンチスコアラーとしてのクラークソンがガッチリはまり、トレードは見事に成功しました。

 

kg21.hatenablog.com

 

この結果を見ても、やっぱりウォリアーズはクラークソンとラブのトレードをしておけばよかったのになぁ・・・・と思ってしまいます。

 

kg21.hatenablog.com

 

さて、トレードデッドラインを2月に控え、もう一件トレードが成立しました。

 

<ホークス>      ⇔ <ウルブス>

 ジェフ・ティーグ      アレン・クラブ

 トレビオン・グラハム

 

<ホークス>

PG:トレイ・ヤング/ジェフ・ティー/ブランドン・グッドウィン

SG:ケビン・ハーター/ディアンドレ・ベンブリートレビオン・グラハムチャーリー・ブラウンJr.

SF:キャメロン・レディッシュビンス・カーターエバン・ターナー

PF:ディアンドレ・ハンタージャバリ・パーカーチャンドラー・パーソンズ

  C:ジョン・コリンズ/アレックス・レンブルーノ・フェルナンドデイミアン・ジョーンズ 

 

<ウルブス>

PG:シャバズ・ネイピアージョーダン・マクローリン

SG:ジャレット・カルバー/ジョシュ・オコギー/アレン・クラブジェイレン・ノーウェル

SF:アンドリュー・ウィギンス/ジェイク・レイマンケイタ・ベイツ・ジョップ/キーラン・マーティン

PF:ロバート・コビントン/ノア・ボンレイジョーダン・ベル

  C:カール・アンソニー・タウンズゴーギー・ジェン/ナズ・リード

 

ウルブスに移籍する前、ずっとホークスの先発PGだったティーグは久々の古巣復帰。

今やエースとなったトレイ・ヤングのバックアップを務めることになります。

 

この3人はいずれも今シーズンで契約が切れる選手たちなので、チームとしては半年間のレンタル移籍のようなもので、戦力的な重要さはさほどありません。

 

それよりも重要なのは、ウルブスがティーグを出したことで、先発PG探しに本腰を入れてくるだろう、という点です。

 

その第一候補と言われているのが、ウォリアーズのディアンジェロラッセルです。

 

その得点力も魅力ですが、エースのカール・アンソニー・タウンズと仲が良いという点もウルブスにとっては大きなプラス材料です。

 

ただ、どうやって獲るのかとなると、なかなか簡単ではなさそうです。

例えばこんな感じです。

 

<ウルブス>        ⇔ <ウォリアーズ>

 ディアンジェロラッセル    アンドリュー・ウィギンス

 ジョーダン・プール       ジェイク・レイマン or ノア・ボンレイ

 ジェイコブ・エバンス

 

ラッセルとウィギンスは、年俸約27mil同士なので釣り合います。

ガードのラッセルの代わりに、SFのウィギンスを入れれば、カリーとトンプソンが復帰した後のポジション的なバランスも解消されます。

 

ただ、ラッセルと同じ残り4年のMAX契約が残るウィギンスを獲るのは、大きなリスクがあります。

思ったような活躍ができなかった場合、簡単に手放すことは難しく、その契約が不良債権となって重くのしかかってくる可能性があるためです。

 

ウォリアーズとしては、年11milと安価で使える3&Dプレイヤーであるロバート・コビントンの方が、リスクが少なく望ましい交換相手かもしれません。

その場合はこんな感じになります。

 

<ウルブス>        ⇔ <ウォリアーズ>

 ディアンジェロラッセル    ロバート・コビントン

 ジョーダン・プール       ジェイク・レイマン

 ジェイコブ・エバンス      ゴーギー・ジェン

 

コビントンは、11.3/12.1/13.0milとスターターとしては安価な契約が3年間保証されているので、お買い得物件と言えます。

SFのポジションでディフェンスができ、3Pも決められるのは、ロールプレイヤーとしてウォリアーズにフィットします。

 

レイマンもやはり3.6/3.8/3.9milと安価で、スターターもできるフォワードポジションのバックアップとして貴重な存在になりそうです。

 

16.2/17.3milの契約が2年残るジェンを引き取るのはちょっと負担にはなりますが、Cポジションが手薄な現状を考えると、ゴール下でフィジカルにプレーできる存在は必要かもしれません。

 

ウィギンスの代わりにコビントンを獲る場合は、ジェンの不良債権を引き取ることが条件になりそうですが、最悪来シーズンまで待てば契約が切れるので4年契約よりはリスクは低減されます。

 

 

なお、どちらのケースにもジョーダン・プールとジェイコブ・エバンスを入れていますが、この2人は1巡目指名したものの苦戦が続いています。

 

逆に、2way契約や2巡目契約の選手が思わぬ活躍を見せてしまい、戦力的にそちらの方がローテーションの中で重要な役割を担っています。

 

例えば、2way契約だったデイミオン・リーが登録のリミットを迎え、本契約へと移行しましたが、ロースターの枠を空けるために、ノンギャランティー契約だったマーキース・クリスを一度カットし、2way契約で再契約するという動きをしました。

 

今度は、同じく2way契約のPGカイ・ボウマンがもうすぐリミットを迎えますが、もうクリスのようなノンギャランティー契約はいません。

 

ウォリアーズとしては、使っていない選手をカットしてロースターの枠を空けたいところですが、1巡目指名のギャランティー契約はカットしてもサラリーキャップにカウントされてしまうため、チームの足かせとなりつつあります。

 

トレードの機会があれば、この2人は早めに放出を検討した方がいいでしょう。

Clarkson to UTA

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久々のトレードがありました。

なんか、これだけトレードがなかったのは随分珍しかったようですね。

 

<ジャズ>         ⇔ <キャブス>

 ジョーダン・クラークソン    ダンテ・エクサム

                 ドラフト2巡目指名権×2

 

得点力のあるコンボガードとして、主に6thマンとして活躍していたクラークソンがジャズへ、長身PGのエクサムがキャブスへ行くことになりました。

 

オフに積極的な補強をして得点力アップを図ったジャズでしたが、ボヤン・ボグダノビッチは期待通りの結果を残しているものの、マイク・コンリーとジェフ・グリーンはショットが不調でFG30%台と成功率が上がらず、エドデイビスはケガで長期離脱。

今年は戦力アップして上位を狙うはずが、結局例年と変わらない中盤の位置で足踏みしています。

 

また、ボグダノビッチが加入したことでSFのポジションがかぶり、ベンチに回っていたジョー・イングルスもリズムがつかめず、10・11月は不調に喘いでいました。

12月に入って先発に復帰すると、一気にFG成功率が30%台⇒50%台へとアップ。

 

イングルスの調子が戻ったのは良かったんですが、イングルスが先発に固定されると今度はベンチの得点力が手薄になります。

そこで、ベンチの得点力を補うべく、クラークソンを獲得したというわけです。

 

ジャズは、ドラフト5位という高順位で指名した大型PGのエクサムをついに諦める選択をしました。

未完の大器として期待されていましたが、相次ぐケガに見舞われ、6年のキャリアのうちフルシーズン戦えたのはルーキーシーズンの1年だけでした。

 

リビルディング中のキャブスは、契約最終年のベテランを放出し、若手やドラフト指名権を集める方針ですね。

このままシーズンを終えてもFAで出て行かれるだけなので、その前にドラフト権などと交換しておこうということです。

 

ただ、その方針は間違ってはいないんですが、クラークソンはもっと高く売れたと思います。

まだ27才と若く、PGとSGの両方をこなせて、得点力も高く、先発でもベンチでもどちらでもいける使い勝手の良さもあります。

なので、もっといい条件のトレードもできたんじゃないかなあと思ってしまいます。

 

以前にも書いていたこんなトレードですね。

 

kg21.hatenablog.com

 

さて、ロースターを見てみましょう。

 

<ジャズ>

PG:マイク・コンリーエマニュエル・ムーディエイナイジェル・ウィリアム・ゴスジャスティン・ライト・フォアマン

SG:ドノバン・ミッチェル/ジョーダン・クラークソンミーエ・オーニレイジョン・タッカー

SF:ジョー・イングルス/ジョージ・ニャン/ジュワン・モーガン

PF:ボヤン・ボグダノビッチ/ロイス・オニール/ジャーレル・ブラントリー

  C:ルーディ・ゴベア/エドデイビス/トニー・ブラッドリー

 

ジャズは、トレードと同時に、不振だったジェフ・グリーンをカット。

代わりにGリーグで結果を出していたレイジョン・タッカーと契約しました。

 

<キャブス>

PG:ダリアス・ガーランドダンテ・エクサム/マシュー・デラベドーバ

SG:コリン・セクストン/ケビン・ポーターJr./ブランドン・ナイト

SF:ジェディ・オスマンアルフォンゾ・マッキニーディラン・ウィンドラー

PF:ケビン・ラブ/ラリー・ナンスJr./タイラー・クックディーン・ウェイド

  C:トリスタン・トンプソン/ジョン・ヘンソン/アンテ・ジジッチ

 

キャブスは、トリスタン・トンプソン、ブランドン・ナイト、ジョン・ヘンソン、マシュー・デラベドーバといった契約最終年のベテランは放出候補。

契約が残っているケビン・ラブとあわせて、対価がもらえそうなトレードがあれば是非取り引きをしたいところでしょう。

 

 

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ベンチからの貴重な得点源となりそうなクラークソン

 

 

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オーストラリア代表としてもプレーするエクサム
 

 

★ウィザーズがビッグマンを補強

 

開幕から全試合先発出場を続けていた八村塁ですが、試合中の不運なケガで5試合欠場中。

そしてタイミング悪く、トーマス・ブライアント、ダービス・ベルターンズ、モリッツ・ワーグナーといったビッグマンたちも相次いで欠場。

逆にケガから復帰してきたイアン・マインミも、プレータイムを制限中。

てなわけで、ウィザーズのインサイドはプレーできる選手がいないほど、めちゃめちゃ手薄になってしまいました。

 

そこでウィザーズは急遽、Gリーグでプレーしていたラトビア人7フッター、アンジェイス・パセチニクスと契約。

パセチニクスは即出場して効果的な働きを見せ、5試合で平均21.4分出場して10.2点・4.6リバウンド・FG58.8%の成績を残しています。

先日のピストンズ戦では、17点・6リバウンドを挙げて、チームのトップスコアラーにもなっています。

 

さらにもう1人、八村のゴンザガ大の先輩ジョナサン・ウィリアムスとも契約。

ウィリアムスは八村の2年先輩で、八村が1年生と2年生の時にチームメイトとしてプレーしていました。

昨年のドラフトでは指名こそされませんでしたが、サマーリーグで実績を残してレイカーズと契約。

2way契約の選手として、1年間ロースターに残りました。

今シーズンはイスラエルのリーグでプレーしていましたが、今回ウィザーズに呼ばれてNBAに復帰を果たしました。

 

FG成功率が高く、インスタントな得点力に優れるそのプレースタイルは、今のウィザーズに必要な戦力になるでしょう。

事実、初出場となったピストンズ戦でいきなり33分も出場し、9点・8リバウンドという結果を残しました。

 

パセチニクスとジョナサン・ウィリアムス。

今後、今欠場しているメンバーが戻ってきた時に、この2人の処遇がどうなるのか定かではありませんが、できればロースターに残していってほしいなと思います。

 

 

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7−1(216cm)のパセチニクスはインサイドの即戦力に

 

 

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ゴンザガ大時代のジョナサン・ウィリアムスと八村
 

 

あと個人的にウィザーズに狙ってほしいなと思っている若手ビッグマンは、ピストンズのクリスチャン・ウッド。

 

昨シーズン、バックスからペリカンズへ移籍後に、8試合で平均16.9点・7.9リバウンド・1.3ブロック・FG53.3%と突如大ブレイク。

今シーズンはピストンズと契約したものの、なかなか出場機会が与えられず、昨シーズンのインパクトを残せていません。

 

ただ、わずか平均15.3分と少ない出場時間の中で、9.5点・4.8リバウンドという数字を残しています。

単純計算で出場時間が倍になれば、20点・10リバウンドに到達するスタッツです。

12/2のスパーズ戦では、わずか22分の出場で28点・10リバウンドをマークしています。

 

さらに、その成功率が驚異的で、FG63.2%・3P42.5%もあります。

PER(Player Efficiency Rating)という、選手がいかに効果的・効率的なプレーをしているかを測る指標では、このクリスチャン・ウッドがリーグ全体の中で10位にランキングされています。

 

6−10(208cm)でPFとCの両方ができ、3Pまで決めることができるビッグマン。

まだ24才の有望株ですので、どんどんゲームに出してほしいなと思います。

ピストンズで使わないんだったら、是非ウィザーズに譲ってほしいですね。

 

 

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なかなか出場機会に恵まれないクリスチャン・ウッド

All Star 2020

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開幕から約2ヶ月が経ち、各チームとも25試合前後を消化しました。

大体シーズンの1/3程度を終えた段階ですが、ちょっとこのあたりで現時点でオールスターを選んだら誰になるのか、を考えてみたいなと思います。

(※スタッツは現地12/13までのもの。◯内の数字はリーグTOP30までの順位)

 

ウェスタン・カンファレンス>

 

PG:ルブロン・ジェイムス(レイカーズ) 

25.9点⑨・7.1リバウンド・10.8アシスト①・1.3スティール㉙・0.5ブロック・FG49.9%㉙・3P36.3%・FT68.8%

 

SG:ジェイムス・ハーデン(ロケッツ) 

39.3点①・5.9リバウンド・7.5アシスト⑨・2.0スティール③・0.7スティール・FG44.9%・3P36.3%・FT88.3%⑲

 

SF:ルカ・ドンチッチ(マブス) 

30.4点③・9.9リバウンド⑬・9.3アシスト②・1.3スティール・0.1ブロック・FG48.2%・3P32.8%・FT80.2%

 

PF:アンソニーデイビスレイカーズ) 

27.4点⑥・9.2リバウンド⑲・3.3アシスト・1.5スティール⑫・2.6ブロック②・FG50.0%㉗・3P34.1%・FT86.3%㉙

 

C:カール・アンソニー・タウンズ(ウルブス) 

26.5点⑦・11.7リバウンド⑧・4.4アシスト・1.0スティール・1.3ブロック㉒・FG51.4%⑱・3P41.8%㉑・FT79.6%

 

ウェストの先発5人は、ほぼ迷わないぐらいに選びやすいです。

平均40点に届きそうなハーデン、30点オーバーでシーズントリプルダブルに迫るドンチッチの2人はMVP候補。

アシスト王のルブロンをPGに置き、レイカーズの相棒ADをPFに。

KATは得点・リバウンドでTOP10に入り、3P成功率も4割を超えています。

ここにクリッパーズの2人が入ってこないところに、ウェストのレベルの高さを感じます。

 

G:デイミアン・リラード(ブレイザーズ) 

26.3点⑧・4.4リバウンド・7.5アシスト⑧・1.0スティール・0.4ブロック・FG44.3%・3P36.2%・FT90.9%④ 

 

G:ドノバン・ミッチェル(ジャズ) 

25.0点⑬・4.7リバウンド・3.7アシスト・1.2スティール・0.3ブロック・FG44.9%・3P36.2%・FT83.5%

 

G:デビン・ブッカー(サンズ) 

25.0点⑫・3.9リバウンド・6.4アシスト⑰・0.6スティール・0.3ブロック・FG50.7%㉒・3P40.6%・FT90.3%⑧

 

F/G:アンドリュー・ウィギンス(ウルブス) 

25.0点⑬・5.1リバウンド・3.3アシスト・0.7スティール・1.1ブロック㉘・FG46.1%・3P33.3%・FT74.6%

 

F:カワイ・レナード(クリッパーズ) 

25.8点⑩・7.9リバウンド㉖・5.1アシスト㉗・1.8スティール⑥・0.7ブロック・FG45.0%・3P35.7%・FT87.9%㉑

 

F:ブランドン・イングラムペリカンズ) 

25.2点⑪・7.0リバウンド・3.6アシスト・0.7スティール・0.8ブロック・FG49.4%㉚・3P40.7%㉚・FT84.5%

 

*F:ポール・ジョージ(クリッパーズ) 

24.6点・6.2リバウンド・3.8アシスト・1.4スティール・0.4ブロック・FG44.6%・3P39.9%・FT91.3%③

 

リザーブの7人はこんな感じ。

一昔前だと、25点オーバーは超一流クラスしかマークできない数字でしたが、半分以上のチームが平均110点を超える攻撃的なバスケの時代となった現代NBAでは、このクラスがポンポン出てきます。

ブッカー、ウィギンス、イングラムあたりは、まだ早いという感じがあるかもしれませんが、25点オーバーの頑張りを評価して選んであげたいなと思います。

ポール・ジョージはまだ70%の規定試合数に達していませんが、現在60%ですぐにクリアしそうなので入れてあります。

 

ちなみに、「なんであの選手は入ってないの?」という疑問にお答えしておくと・・・・

 

ロケッツに移籍したウェストブルックは、22.5点⑱・8.0リバウンド㉕・7.3アシスト⑩・1.7スティール⑩と相変わらずオールラウンドな働きはしているものの、FG42.5%・3P23.3%が低すぎて効率的なプレーをしていないため。

バディ・ヒールド(キングス)22.0点⑳、CJ・マッカラム(ブレイザーズ)21.4点㉑、デマー・デローザン(スパーズ)21.4点㉒といったスコアラー陣は、25点レベルにまでは到達しなかったため。

ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)やルディ・ゴベア(ジャズ)といったビッグマンは、夏の代表チームでの戦いで疲れが残っているせいか、昨シーズンより成績を落としており、スタッツだけで言えば、モントレズ・ハレル(クリッパーズ)やハッサン・ホワイトサイドブレイザーズ)の方が良かったりするため。

 

ただ、それでも選ぶべき候補が多いウェストはいいですね。

問題はイーストの方です。。。 

 

イースタン・カンファレンス> 

 

PG:トレイ・ヤング(ホークス) 

27.7点④・4.2リバウンド・8.6アシスト④・1.2スティール・0.1ブロック・FG44.4%・3P37.2%・FT86.0%

 

SG:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ) 

27.4点⑤・4.5リバウンド・7.0アシスト⑫・0.9スティール・0.3ブロック・FG44.8%・3P33.0%・FT83.5%

 

SF:パスカル・シアカム(ラプターズ) 

24.5点⑮・8.3リバウンド㉔・3.5アシスト・0.9スティール・0.8ブロック・FG45.7%・3P36.1%・FT81.9%

 

PF:ヤニス・アデトクンボ(バックス) 

31.1点②・13.1リバウンド⑤・5.4アシスト㉔・1.3スティール・1.2ブロック㉓・FG56.2%⑬・3P32.5%・FT59.7%

 

C:ジョエル・エンビードシクサーズ) 

22.8点⑰・12.3リバウンド⑦・3.3アシスト・0.9スティール・1.3ブロック⑰・FG46.1%・3P31.6%・FT81.1%

 

先発の5人はまだ選びやすいですね。

ヤング、ビール、シアカムといったあたりが先発に入ってきてしまうのが、良いのか悪いのかという感じがありますが・・・・

当人たちは頑張っているので選ばれて当然なんですが、イーストの層の薄さを実感してしまいます。

ヤニスは、MVPを取った昨シーズンの成績を超えてきています。

しかも、平均出場時間が31.4分しかないのにこの平均スタッツというのは、まさに化け物級ですね。

 

さて、問題はここからです。

 

G:ケンバ・ウォーカー(セルティックス) 

23.1点⑯・4.2リバウンド・5.3アシスト㉕・1.0スティール・0.6ブロック・FG42.9%・3P40.7%㉙・FT88.9%⑯ 

 

G:マルコム・ブログドンペイサーズ) 

19.5点・4.7リバウンド・7.7アシスト⑥・1.0スティール・0.2ブロック・FG47.5%・3P35.5%・FT92.9%②

 

G:ザック・ラビーン(ブルズ) 

22.7点⑲・4.4リバウンド・4.0アシスト・1.2スティール・0.5ブロック・FG43.6%・3P41.8%㉑・FT80.6%

 

F/G:ジミー・バトラー(ヒート) 

20.7点㉕・6.7リバウンド・6.8アシスト⑭・2.2スティール①・0.7ブロック・FG43.4%・3P28.4%・FT82.7%

 

F:ジェイソン・テイタム(セルティックス) 

20.6点㉖・7.0リバウンド・2.9アシスト・1.4スティール⑱・0.8ブロック・FG40.6%・3P36.4%・FT83.5%

 

F/C:ドマンタス・サボニス(ペイサーズ) 

18.0点・13.5リバウンド④・3.8アシスト・0.8スティール・0.5ブロック・FG51.0%⑳・3P19.2%・FT77.8%

 

C:アンドレ・ドラモンド(ピストンズ) 

17.7点・16.6リバウンド①・2.9アシスト・1.7スティール⑧・1.8ブロック⑧・FG54.6%⑯・3P0.0%・FT63.2%

 

う〜ん、これはかなり悩みます。。

 

まず、イースト上位につけるセルティックスとヒートのリーダー、ケンバとバトラーは間違いのないところです。

そしてオラディポ不在のペイサーズを率い、上位に留めているブログドンも高く評価できると思います。

インサイドは、リバウンド王のドラモンドと、ハイレベルな平均ダブルダブルのサボニスも、ペイサーズから2人目とはなりますが選びたいなと思います。

 

問題は、残りの2枠をどうするか・・・

 

まずガードですが、カイリー・アービング(ネッツ)が復帰すれば、選ばれるのはまず間違いないんですが、25試合中11試合と半分も出ていないのと、いつ復帰するのかが不透明なので、とりあえず外してあります。

 

このカイリーの代わりに先発に上がったスペンサー・ディンウィディ(ネッツ)は、それまで控えで十分な出場時間を与えられていないにもかかわらず、そこからスタッツを上げて平均20.8点㉔・6.2アシスト⑳まで伸ばしてきています。

これはスゴイことですね。

フルシーズンでスターターになれたら、余裕でオールスターなのでは?と思ってしまいます。

 

さらに、ホーネッツの若手デボンテ・グラハムは、まだ2年目の控えPGでしたが、途中から先発に上がると大爆発。

平均19.9点㉙・7.6アシスト⑦・3P42.2%をマークして、いきなりチームのエースとなる活躍を見せています。

 

このPG2人も甲乙付け難いんですが、昨年今年と2年連続で得点リーグTOP20入りを果たしているラビーンを、そろそろオールスターにしてあげてもいいんじゃないかな?と思って選んでみました。

 

ちなみにベン・シモンズですが、昨シーズンよりもスタッツを落としているので選んでいません。

さすがに平均14点そこそこではオールスターとは呼べないでしょう。

 

インサイドは、ブチェビッチやグリフィンがケガで欠場が多く、オールスタークラスの成績を残せていません。

 

20点級のスタッツを残しているテイタム&ジェイレン・ブラウンのセルティックス勢と、トバイアス・ハリスの3人に絞りました。

ただ三者三様で、テイタムはFG成功率が40.6%と例年よりも低く、ハリスは得意の3Pが32.5%と不調、ブラウンは2人に比べると得点もリバウンドも下回ります。

そこで今回は、総合的に判断してテイタムを選んでみました。

 

同じセルティックス勢のヘイワードは、開幕から好調なスタートを切りましたが、途中でケガして離脱しました。

それがなければオールスターに返り咲いていたかもしれなかったので、ちょっともったいなかったです。

 

バックスのミドルトンは、平均18.6点・FG50.0%・3P41.3%と相変わらず安定した働きを見せています。

実際にオールスターに選出されるのは、個人のスタッツよりもチームの成績が重要視される傾向がありますので、昨シーズン同様、イーストを独走する好調バックスから2人目のオールスターとして選ばれる可能性も、現実的には高いと思います。

NY fire Fizdale

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ニックスのデイビッド・フィズデイルHCが解任されました。

4年契約の2年目が始まったところでしたが、それでも遅すぎるぐらいに感じました。

 

ニックスに戦力が足りていないのは周知の事実だったので、勝てないのは仕方のない部分もあります。

 

ただ、昨シーズンに就任してからずっと、日替わりでラインナップを変えるような一貫性のない起用法を続けていたことが一番の問題でした。

 

若手を育てるのか、ベテランで勝ちに行くのかどっちつかずで、毎試合出す選手をコロコロ変えるような選手起用では、やってる選手たちも戸惑います。

 

急に先発で使われたと思ったら、次の試合はベンチに座ったまま、なんていう場面もよく見られました。

 

例えば、昨年のドラフト9位で指名したケビン・ノックス。

ニックス期待の若手有望株のはずですが、ルーキーシーズンはいきなり先発起用されたにもかかわらず、今シーズンはベンチに下がり、出場時間も減少。

 

本来なら、1年目でNBAの水に慣れ、2年目は開幕から主力として飛躍が期待されるわけです。

マブスのドンチッチやホークスのトレイ・ヤングのように。

 

なのに、1年目にあれだけ使ったのに、2年目は使わないっていうのはどういうことなのか?

仮に結果が出ていないとしても、ドラフト上位で指名した若手は、チームとしてじっくり育てなければいけません。

 

もしまだ実力が足りないのであれば、逆に1年目はベンチスタートでじっくり育て、2年目からスターターにするやり方だってあるはずです。

 

「育てる」というのは、徐々にNBAのスピードに慣れさせたり、やれるという自信をつけさせたりすることも含みます。

 

1年目に訳の分からないままコートに放り込まれ、逆に2年目は出してもらえないなんていったら、かえって自信を失わせてしまいます。

 

そして、ノックスを出さずに誰を出してるのかというと・・・・マーカス・モーリスです。

 

別にモーリスのことを批判しているわけではありません。

いい選手だし、結果も残してくれます。

 

ただ、ドラフト上位指名の若手をベンチに下げてまで、既に30才のジャーニーマンを先発させるのが、果たしてチームにとって良策なのか?

 

しかも、他チームでは6thマンなどで起用されることが多かったロールプレイヤーを、チームのエース扱いにして、一番多くのショットを打たせています。

平均18.3点とチームのトップスコアラーにはなっていますが、FG成功率は41.8%と低く、そこまでして打たせるほど好調なわけでもありません。

 

今シーズン、最も多く先発起用されていたパターンはこれでした。

 

PG:フランク・二リキナ(21才/3年目)

SG:RJ・バレット(19才/1年目)

SF:マーカス・モーリス(30才/9年目)

PF:ジュリアス・ランドル(25才/6年目)

  C:タージ・ギブソン(34才/11年目)

 

でも、おそらくニックスが取るべきラインナップはこうだろうと思います。

 

PG:デニス・スミスJr.(22才/3年目)

SG:RJ・バレット(19才/1年目)

SF:ケビン・ノックス(20才/2年目)

PF:ジュリアス・ランドル(25才/6年目)

  C:ミッチェル・ロビンソン(21才/2年目)

 

PF/C:ボビー・ポーティス(24才/5年目)

 

そして、今年の夏にFAで獲得したベテラン選手たちは、あくまでチームのコアとなる若手をサポートする役割に充てるべきです。

 

育てるべき若手をベンチに追いやってまで、チームを渡り歩くベテランを起用する意味はありません。

 

ニックスが毎年プレーオフを狙うようなチームなら話は別ですが、どのみち勝てないなら(失礼)、きちんと将来を見据えたリビルディングを進めるべきです。

 

そうすれば、2〜3年後には勝てるチームができるかもしれないわけですから。

 

次のHCには、きちんと腹を据えて、若手を育てていってほしいなと思います。

 

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左から、ミッチェル・ロビンソン、RJ・バレット、ケビン・ノックス